泣きの銀次

著者 :
  • 講談社
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感想 : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062089357

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  • 誰がお菊を殺したんでェ。最愛の妹の命を奪った下手人を追って、大店の若旦那の地位を捨てた、人呼んで「泣きの銀次」。若き岡っ引きは、物言わぬ死体の声を聞いて涙する。お侠(きゃん)な娘、お芳の健気な想いを背に受けて、めざす敵は果たして討てるのか?
    (1997年)

  • 大きな小間物屋の跡取りだった銀次。実の妹が無残に殺されて見つかった。その死体を見聞して欲しいと頼まれ見た途端、銀次は往来にも関わらず大きな声を上げて幼子のように泣き喚いた。そして、その下手人を上げるために十手をもらって小者になるが、死体を見るたびに、どうしても泣けてしまうのであった。大きな声で嗚咽をしながら泣く銀次は「泣きの銀次」と有名になる。

    身のこなしの良さ、勘の良さ、銀次は次々と手柄を立てる。

    人情の機微を全編に、この作家の腕の古いどころ満載の本。

  • 石見銀山て青酸カリでしたっけ。
    猫イラズか何かに使ったのだったろうか。
    うろ覚えだけど調べる気はあまりない。

    面白かったです。
    まあ、満月事件の顛末はなんか、そうですかふーん、みたいなものでしたけど、この話の主題は銀次とお芳ですよね。

  • おそらく、初めて読んだ宇江佐真理作品。
    語り口が柔らかくて、するっと入れる時代物だった。
    小間物問屋の跡継ぎ息子銀次が、妹お菊が無惨な形で殺されたのをきっかけにご用聞きになり、
    妹殺しの下手人を追うというストーリー。
    お菊の無惨な姿を見て慟哭して以来、死人を見ると涙が止まらず、
    人目もはばからずに泣き崩れる銀次は「泣きの銀次」という名で有名になっていく。

    女性が書いているからなのか、読みやすい文体でするすると進む。
    捕物帳の要素も多いが、そこまで突き詰めたものではなく、
    どちらかというと人情話的な色合いが強い。

    江戸っ子気質の強い銀次と、これまたきかん気のお芳の恋も描かれている。

    けっこう悲惨な要素も含まれているんだけど、
    さらりとした語り口なので、わりと淡々と読める。
    読みやすいんだけど、ちょっと物足りないかなぁ・・・という感じ。

  • いともあっさりと人が殺されすぎる。

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著者プロフィール

1949年函館市生まれ。函館大谷女子短大卒業。95年「幻の声」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。2000年『深川恋物語』で吉川英治文学新人賞、01年『余寒の雪』で中山義秀文学賞を受賞。人情味豊かな時代小説を得意とし、著書は「髪結い伊三次捕物余話」シリーズなど、多数。2015年11月、惜しまれつつ、没。

「2022年 『夫婦商売 時代小説アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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