へらへらぼっちゃん

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 159
感想 : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062089876

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  • どうにかなる日々、よのなかの道、ああなんたるいたちごっこ!、一膳飯屋とフランス飯屋

  • 町田康氏の書く文章が好きで、とりわけ古いものが好みで、このエッセイをまた読み返していた。

    「どういう訳か自分は、中学生くらいから現在に至るまで、ばりばりの奴、いけてる奴、のってる奴、よりは、因果なデクノボーに心惹かれる癖があって・・・」というくだり。思わず「あっ」と声が出そうになったのは、まさに私もだなぁと思ったから。

    誰もが二重丸をつけるような物や、正統派の立派な人よりも、絶対に主流にはなれないところで、皮肉に笑いながらスパークしてるしてるような物・人に感応しちゃうのですよ。

    そんな嗜好ということは、私もやはり因果なデクノボーの一人であり、素直で屈託のない人には一生かなわないと思うし、社会に役立っている皆さんに対しては「すいませんすいません」と言いたくなるのだけど、幸か不幸か、そうは見えないみたいでね。何かの拍子にデクノボー的部分が出ると、びっくりされる。びっくりされると、こっちが驚く。人に見えてる自分って、わからない。

    でもまれに、すぐ気づく人もいるんだな。嗅覚ていう感じ。そういう人とは、通じ合えるものがあって、なんか安心して素でいられる。お互いに影の部分に面白みを感じる間柄は結構好き。

  • このリズム感はやはり天才的だなと思いつつ。後半は元ネタが分からないのが多くて楽しみきれなかったのが残念。

  • 町田康の初(?)エッセイ。はは。おもろ。

    人間とはかくあるべきだとか、人間は人間としてこうでなければならないとかいった、「真面目」な方にとっては、些か不快を覚うるエッセイかもしれぬ。しかし、町田康はいたって、真面目である。真面目に「不真面目」を執筆しているだけなのだ。もちろん、虚飾もあるだろうが、言葉のリズム感とでもいうのかな、パンク歌手をずっと歌ってきたというだけあって、そのリズム感とやらが癖になる。

    無為徒食。時代劇三昧。十姉妹がちゅんちゅらで、うくく。おもろいやないの。ええんやないの。仕事に疲れ果てた人や、人生の先行きが見えない人に、気楽に読んでもらいたい1冊である。肩肘張って、生きているのが馬鹿馬鹿しくなる。いい。それでいい。そんな感じがいい。

  • 言葉はビート。町田節炸裂のエッセー集!
    3年間、なにもしないで時代劇ばかりみていた。テレビの中では毎日のように悪人が誅せられ、善人が希望に満ちて旅立っていく。進展しないのわたしだけ。ただただ、朝が来て蛭が来て夜が来て、喰らい酔って眠りこけていたのである――。町田康にかかれば、日本語はこんなにおもしろい。瞠目のエッセー集

  • 言葉はビート。町田節炸裂のエッセー集!

  • 図書館で読んで笑いたくても笑えない状況に耐えられず、死にそうになった、うくく。

  • ぱっと見読みにくそうな文体です。でも、腰を据えてじっくり読むとおもしろい。声を出して笑ってしまいました。

  • 20050916

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著者プロフィール

町田康作家、ミュージシャン。一九六二年大阪生まれ。高校時代より町田町蔵の名で音楽活動を始める。九七年に処女小説『くっすん大黒』で野間文芸新人賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞、二〇〇〇年には「きれぎれ」で芥川賞を受賞する。〇一年詩集『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、〇二年「権現の踊り子」で川端康成文学賞、〇五年『告白』で谷崎潤一郎賞、〇八年『宿屋めぐり』で野間文芸賞を受賞した。他に『夫婦茶碗』『屈辱ポンチ』『パンク侍、斬られて候』『猫にかまけて』『浄土』『東京飄然』『真実真正日記』『人間小唄』など多数。http://www.machidakou.com/

「2022年 『子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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