おんな飛脚人

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 13
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062089890

感想・レビュー・書評

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  • 実は江戸の一般庶民はけっこう男女平等だった。専業主婦は少なかったし、多分円のように自活できる独り者の娘もいたのだろう。町飛脚の発生をネタに書いた江戸庶民の話は大上段に構えて、四角四面の武士道物に比べてとても面白い。続編をいつか書きたいと記してあるが、出ているなら読んでみたいな。

  • 幕末・江戸・町飛脚を始める〜まどかは,筑波から出て口入れから飛脚・十六夜に入ったが店は活気がなく妙な様子。同期で入った清太郎と挨拶した主人と姑は胸を患っていた。薬種屋へ文を届けて,トリカブトを誤って届けてしまった断りを急いで伝言したことから,薬種屋の知遇を得たが,窮状は変わらない。清太郎は御家人で首役という出陣の際の首を差し出す役の次男で長男が倒れ,黒船が出て出奔した弟を捜していた。一方のまどかは拐かしにあった母・あぐりを探していた。町内に一つ中継所を作って運営する低価格の飛脚屋を組織し,文屋さんぷう便があたり,母を捜し当てるが,それは養母であり,自分は竹藪に捨ててあったのを父が拾ってくれていたのだった〜女性でも仕事を持って生きていく道があったら良かったね。ただ,女性の飛脚というのは危険だろう。手紙だけを運ぶのなら問題ないが,金も運んでいただろうから。この本には続きがある

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著者プロフィール

出久根達郎(でくね・たつろう)
1944年、茨城県生まれ。作家。古書店主。中学卒業後、上京し古書店に勤め、73年より古書店「芳雅堂」(現在は閉店)を営むかたわら文筆活動を行う。92年『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞、翌年『佃島ふたり書房』で直木賞、2015年『短篇集 半分コ』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。他に『古本綺譚』『作家の値段』『雑誌倶楽部』『春本を愉しむ』『本があって猫がいる』『隅っこの昭和』『幕末明治 異能の日本人』『桜奉行』『漱石センセと私』など多数。

「2018年 『文庫 本と暮らせば』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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