草の巣

著者 :
  • 講談社
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感想 : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062090537

感想・レビュー・書評

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  • 2個目の話、昔の自分の感覚思い出してぞわっとしました。

  • 直木賞を取ろうが取るまいが、この人は最初から良かった。特にこの本で描かれる、偶然乗ってしまった中年男の車から、何故か降りられない自分、という壊れた心の世界にはとても共感した。

  • 「草の巣」
    「夜かかる虹」二篇収録。

    「草の巣」…よく知らない男に家を見せてもらうため、
    車に乗った「私」。あてどないドライブの果てに…

    不安になった。
    読んでる間中、なんとも身の置き場のないような、
    自分の居場所がないような、
    じわじわと不安感が忍び寄ってきて
    必死でページを繰った。
    旦那がふらりと散歩に出かけたら、
    もう帰ってこないんじゃないか…とか思ったり。(影響されすぎ)
    でもはまったー。

    「夜かかる虹」…問題ばかり起こしている「わたし」によく似た、妹が近所に越してきて…

    あたしにも妹がいて、その気持ちはわかるなぁってなんとも心が痛くなった。
    子供時代、思春期、一番近くにいて、
    ものすごく自分に近いのに、最後のところで理解できない。
    あたしたちは結局それぞれ家庭を持ってはじめて
    ちゃんと理解しあえるようになったような気がする。
    このお話はものすごく怖いと感じた。

    それにしても二篇ともよかった。
    夢中で読んでしまった。

  • 女の業なのかそれとも人間のものか…
    いずれにしろ今回はあまり頭に入ってこなかった。

  • 草の巣は掴み所がない感じ
    夜にかかる虹は姉妹の何とも言えない感じが良かった

  • バイト先の居酒屋によく来ていた無口な作業着姿の男

    ビーフストロガノフを作るために買い物にでて、
    駅のロータリーにいた男の運転する白いバンに乗り込み彼についていった。

    昨日も明日もない日。
    自分が何者なのか、無口な男がつくる廃墟から拾った家電を並べただけの家と称した場所

    他短編

    ひねくれもので巧みな口述と甘ったるい声で周りの人をだましいつまでも自分の前にあらわれるうっとうしい妹と同じような姉

    [夜かかる虹]のほうが読んでて快感だった。
    姉妹の確執は暗くてどんよりするけど!

    うまく言葉が出てこない!

    姉妹が喧嘩してる情景がけっこう想像できた)^o^(

  • なぜか、読むのに時間がかかった。
    角田さんの作品のなかでも、とりわけ読みにくい意味不明系(愛しきダメダメな人たち)のストーリーで
    最後のページにきても読み終わった気がしない。

    なんともいえない。


    でも、途中の文章でグッときたのがある。

    「おれ本当に何も考えてなかったの、なんも考えずにさ、みんなと一緒に就職活動はじめたりしてさ、受かったからここへきたわけ、でもビジネスホテルの一室で寝れないときふと思うの、おれ何してるんだろうって、こんなこと本当にやりたかったんだけって。田舎のさ、小せえ店のもろだめ親父か、どう見たってこいつだめだってやつが、問屋相手に威張りちらしてさ、なんかそういうミクロな世界見て、こんなかで生きてくためにおれ今までやってきたのかなとかさ、思うじゃん。もっとほかにやりたいこととか、あったはずなのにって」

    共感したわけではないけれど、納得させられた。
    そういう若者って、今もいるだろうなって
    ※作品自体は、15年前のもの(角田さん三十路の頃)

    あと、こんなのもあった。
    「あんたきっと考えるからよくないんだよ、なんにも考えずにさ、それらしくしてれば簡単だと思うけど。…店のおばちゃんも、お互いそれらしくして安心しあってるから仕事進むんじゃん。…」

    全体としての話は意味不明だけれども、渾身のセリフがあった。


    にしても、こんなレビューを土曜の早朝に書いている自分が意味不明だな。

  • 表題作「草の巣」と「夜かかる虹」の2編収録。

    「草の巣」は、飲み屋で働く女と店に来る客が、客の仕事の車に同乗してあちこち行く話なのだが、はっきりいって意味不明。なにをしたいのかどこを目指しているのかよくわからなかった。全く感情移入できず。
    「夜かかる虹」のほうは、あまりうまくいっていない姉妹の話で、まだわかりやすかった。

    角田さんは、自分自身の中で堂々巡りをするような、読んでいてイラつくような女の人の話を書くのが相変わらず得意。
    自分の暗部を見せつけられるようで、いい気分にさせられることもあまりないのだが、彼女の書く文章が好き。

  • 1999年5月2日読了。

  • 飲み屋でバイトしてる普通の女の人がキモいお客の「家」を見に行く。
    客の風体や言動がもうキモい。その「家」にもゾッとした。
    近くにいそうな人たちの非日常。後味悪かったー。

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著者プロフィール

角田光代
1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年「幸福な遊戯」でデビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、2003年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で直木賞、07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、11年『ツリーハウス』で伊藤整文学賞、12年には『かなたの子』で泉鏡花文学賞及び『紙の月』で柴田錬三郎賞を、14年『私のなかの彼女』で河合隼雄物語賞、21年『源氏物語』の完全新訳で読売文学賞を受賞。その他の著書に『月と雷』『坂の途中の家』『私はあなたの記憶のなかに』『銀の夜』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『わたしの容れもの』『月夜の散歩』などがある。

「2022年 『子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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