密約―物書同心居眠り紋蔵

著者 :
  • 講談社
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感想 : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062091091

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  • 目次
    ・貰いっ子
    ・へのへのもへじ
    ・女軍師
    ・盗っ人宿の置き手紙
    ・お民の復讐
    ・夜鷹の自訴
    ・漆黒の闇
    ・黒幕の黒幕

    5人の子どものうち上の二人が独立して、少し寂しくなった紋蔵の家族。
    そこへ転がり込んできた文吉という少年。

    父一人子一人のその父が遠島ということになり、父が流されていく姿を見送っても平然としていた文吉が、そのあと一人で海を見ながら泣いていたシーンにほろり。
    まだ8歳。
    そんな文吉が自分で見つけた自分の居場所が紋蔵の家。
    したたかで切ない。

    若い女性とうまいことやりたい気持ちがないわけではないけれど、いざとなれば奥さんの顔が浮かんでうまいことできない不器用な紋蔵だけど、父の死の真相を追求し、ついに敵を見つけ出したのだが…。

    ああ、世の中っていかんともし難いことのなんと多いことか。

  • 長男紋太郎の婿養子、長女稲が嫁ぎ寂しくなった紋蔵家に、腕白小僧の文吉が藤木家に合流する「貰いっ子」。父の死の真相を追究する紋蔵の活躍を描く連作短編の巻。

  • 物書同心居眠り紋蔵3作目。
    島帰りの男のふとした言葉から,父親の死の真相を追及することになる紋蔵。しかし,そこには大公儀をも巻き込んだ密約が…

    貰いっ子の文吉登場。食事時,3人のはずの子どもが4人いて,それがすぐに違和感なくなってしまう藤木家のおおらかさがいい。

  • 第3弾。
    今回は父親の不審死についての謎が根底にありまして、とても面白かったです。

  • 物書同心居眠り紋蔵シリーズ第3巻〜長男・長女が片付き寂しく思っているところに,島送りになる旗本の用人の男児が来た。外向きの同心が携われない仕事を言い付かっている間に,父の死の謎が浮かび上がってくる。棄捐令が出される前,札差しが賄賂を使い,それは一橋家から将軍へと渡っていた。お庭番が動き,南と御家人の対決を避けるため,無用な追究を止めることで手が打たれていたのだ〜与力や同心は,旗本や御家人ではなく,お役御免となると浪人に成り下がるとは・・・大変だ。まあ,将軍も内証は大変ということですね。よく調べていて,後半は書き下ろしとなっている

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著者プロフィール

佐藤 雅美(さとう・まさよし)
1941年兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒。デビュー作『大君の通貨』で第四回新田次郎文学賞を受賞。1994年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で第110回直木賞を受賞する。著作に『御奉行の頭の火照り 物書同心居眠り紋蔵』『頼みある仲の酒宴かな 縮尻鏡三郎』『関所破り定次郎目籠のお練り 八州廻り桑山十兵衛』『知の巨人 荻生徂徠伝』などがある。2019年7月逝去。

「2021年 『恵比寿屋喜兵衛手控え 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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