無情の世界

著者 :
  • 講談社
3.21
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本棚登録 : 114
感想 : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062091312

感想・レビュー・書評

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  • 阿部和重氏の短編集。三つの作品が収録されているが、どれも変な人が登場する。どこか過剰でそれで鈍感な人達。過剰で鈍感な故か事件に巻き込まれ破滅に至る。阿部和重氏の長編はとてつもなく面白いが、短編はそこまで及ばずか。

  • とにかく人物の思考や内面を紡いでいく阿部和重さん独特の語り口。これにすっかりはまっている。どう理解していいのか難しいとこもあるけど、すごく面白い。主人公的な人物は、みんな妄想や思い込みが激しく、それによって、どんどん人格や精神が破綻していく感じなのだけど、実は彼らを取り囲んでいる“まともで異常な世の中”というものが、だんだんと見えてくるような気がします。

  • 別の作品に手を伸ばそうとは思わない程度に面白く読めた。
    若い作者だからと少し懸念してた気取った感じは特にせず。

    しかし、現代作家はありがちな「性」と「暴力」に偏るのは何故なんだろう。
    想像力がないから?

  • 過剰な自意識、もしくは弱さによって世間から転落してしまったひとをバカにするワケではなくユーモラスに描いている。少しの差異で容易に転落してしまうからこそ必死にしがみつく方も滑稽で、おかしいのはどちらかわからない恐怖がある。文章に地に足が着いていない感じがするし、瑞々しいとも言える。

  • 07/26

  • 「トライアングルズ」
    「無情の世界」
    「鏖(みなごろし)」の 3 作品収録。
    すべて違った形の狂気を描いている。

    「鏖(みなごろし)」がかなりイイ感じ。
    またもや Tarantino っぽい。

    1999 年 第 21 回野間文芸新人賞受賞作品。

  • 『インディヴィジュアル・プロジェクション』以来、久々の阿部和重。最初は常盤響が装幀やってるし、おしゃれな感じ、というイメージだったけど、今読むと、面白かった。
    暗い。救いよう無い。だから好き。

  •  読了。

  • 阿部さんの短編好きだな〜。

  • この作家ならではのストーリー展開と激しい暴力シーンにはいつもハラハラさせられるが、ラストを読み終わった後底抜けに明るい気分になる。

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著者プロフィール

1968年山形県生れ。「アメリカの夜」で群像新人文学賞を受賞しデビュー。『グランド・フィナーレ』で芥川賞、『ピストルズ』で谷崎賞等受賞歴多数。『オーガ(ニ)ズム』『ブラック・チェンバー・ミュージック』

「2022年 『Ultimate Edition』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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