キリンと暮らす、クジラと眠る

  • 講談社 (1998年1月1日発売)
3.49
  • (42)
  • (42)
  • (101)
  • (15)
  • (5)
本棚登録 : 494
感想 : 64
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062091602

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • Hackes Tierleben by Axel Hacke 1995
    とにかく挿絵が良い。ミヒャエル・ゾーヴァはドイツのイラストレーター、なんかもうめっちゃ昔になぜかオーストラリアで画集とポストカードを買ったという思い出の作家さん。この人の描く犬がすんごく好きです。文章の方は、散文詩という感じで、妄想的な感じで高校時代の私にぶっ刺さりそうな感じ。もちろん今でも好きだが、それほどでも、という感じではある(悲しいけど)。なんせ、超激安100円本だったので、挿絵だけみるにしても超お得だった。

  • アクセル・ハッケが博物学に大胆に新しいアプローチを試みる。熊と親密になる方法を考察し,キリンと都会暮らしをするなど,常識の殻を破る発想がユニーク。ゾーヴァ 絵

  • 短いお話しが沢山入っていて読みやすかったです。ウサギのお話しとペンギンのお話しが好きです。

  • 〝遥かな大昔、神はこの地球に沢山の生き物をお創りになった〟・・・南ドイツ新聞の記者を長年務めたハッケ&絵の魔術師ゾーヴァのベストパ-トナ-が、生き物たちのユニ-クな姿や形、生態の不思議、独創性に着目し、セキセイインコ、フラミンゴ、クジラ、ハイエナ、ニワトリ、ニシン、ゴキブリ、ワニ、ヒキガエルなどの隠された生活に素朴な疑問を投げかけた、ユーモアとウイットにとんだ世にも不思議な博物図鑑。・・・咬みつくワニ革のハンドバック、燕尾服を脱いだペンギン、透明になるカメレオンなど、26種の夢想世界へようこそ!

  • 作家の方や挿画の方のことについて何も知らないまま、タイトルの雰囲気から小川洋子さんの『猫を抱いて象と泳ぐ』を連想して手に取りました。生き物をお題にした26編のエッセイのような考察のような独り言のような問題提起のような?短い文章と、印象的な挿画で構成されていました。残念ながら作家さんと呼吸が合わなかったようで、字面を追いかけるだけの上っ面をぺろりと撫でるだけのような感じで読了してしまいました。熱心なファンの方もいらっしゃる作家さんと挿画家のペアだそうで、個人的に水が合わなかったのが残念です。勝手に期待して勝手にがっかりしてどうもすみません、という気持ちです。

  • 不思議な話。最初は「どこまでが本当でどこからが嘘なんだ?」と思って読み始め(大人っていやね)、最後の方は、そんなことは些末なことだな、と思う。それがファンタジー。ファンタジーだけどちょっと哲学的で、シニカルで、大人味。
    時々読み返して、大人のファンタジーを味わいつつ、中学生高校生で読んだ時とは違う読了感を味わう。
    面白かった!という単純な感想じゃなく、ちょっと複雑な気持ちになる(社会にちょっぴり揉まれたからわかる哀愁とか)。

  • 贅沢な大人向け絵本。
    (すべての動物に絵があるともっとうれしいんだけど)
    もちろん、子供の頃にこの本に出会っていれば、人生はもっと豊かになる。

    カメレオンのちょっとした仕掛け。
    ペンギンの逸話?・・・どれも想像を超える動物論。
    どの絵も壁にかけて飾りたくなる。
    このシリーズの原画展など、企画して欲しい!

  • いろいろな動物や虫たちに関する意外な生態や歴史が語られ、動物学から実用書っぽいもの、詩文に至るまで幅広く引用がちりばめられて、全体に空想のお話をミックスしてある。ユーモアたっぷり、ちょっと毒もありつつ豊かに伸びあがっていく想像の世界がすごく楽しい。

    愛される鳥カッコウ、感情色のカメレオン、考えるサイ、夜の森に消えるグレートデーン。おしゃれフラミンゴにファッション誌を見せ、窓の外をゆくニシンの群れを眺めて、キリンの首を登って、星とキスをする!

    どこまでほんとう?って頭がわくわくしてくる。実際のところ、別にどこまで本当でもいいのだ。どこまでもほんとうって思えば、世界がお話と一緒にぐんぐん伸びて広がる。
    「ちいさなちいさな王様」もそうだったけど、ずっと口の中で転がしていたい飴玉みたいな本。とっても好き。

  •  鱗の下のワニの肉は、じつは白くてやわらかいそうだが、なんだかそれが、ぼくには意外だった。
     もしかしたら、ワニは今とちがって、昔はもっと優しくおだやかで、愛情豊かな動物だったのではないだろうか?
     ただとてもナイーブで傷つきやすかったために、自分がさほどまわりに好かれておらず、友だちになってくれる相手も少ないと知って、すっかり失望してしまったのだ。それで、あのように内向的になってしまった、そうは考えられないだろうか?
    (P106)

  • だいすきな本


    きれいな絵と
    膨大な博物学知識と
    大きな想像力とを
    かきまぜたお話なのに
    きちんと物語

    色とりどりな世界に
    ひきこまれ


    ほんとは美しいヒキガエル
    クジラの宇宙
    ドメスティックなウサギ

    学術書の引用と
    詩の引用が
    たくさんでているのだけど、
    こんなにもロマンティックなら全部読んでみたい

    生きていくことはなんてロマンティックなのだろう

  • 20余あまりの動物についてハッケさん独特のユーモアで紹介してくれる、ご本人曰く「博物学入門書」。それぞれ数ページずつなので夜寝る前に読むのがとてもおすすめです。ほっこり不思議な温かい気持ちに包まれて、ぐっすり眠れます。。。

    なのですが、クジラのページで唐突かつ痛烈な日本批判があり目が覚めました。出版から20年以上経ちますが、いまだ複雑な問題です…。

  • ティータイムか眠る前のひとときに、軽い気持ちで読める本。いろいろな動物たちにスポットライトを当てて、私たちの知らなかった面や、動物たちの誘う空想を織り混ぜて書かれている。作者の愛情に満ちた視点を借りることで、動物たちの存在が可愛く感じられてくる。
    動物学者や物書きの言葉や、聖書から戯曲まで、幅広い引用もまたすごく自然で、本の世界を広げていく。明るくて、躍動感ある世界にあっという間に引き込まれる。
    反面、ユーモアと事実の境界がわからなくて、素直に話を読むのが難しい。動物や、普段は特に気にもかけていないものにも、たまには目を向けて、楽しい見方をしてみたらどうかという提案と遊び心を感じるけれど、小さな何かが不協和音を鳴らしている。人間が動物を虐げたり利用してきたことなど、皮肉にするほど語られてはいないけれど、現実とは分離しきれないざらつきが私は気になってしまう。
    その切なさが強くなって、楽しみきることができなかった。

  • ◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA37065470

  • キリンと暮らすクジラと眠る

    今まで、仕事柄イギリス人のユーモアと米国人のユーモアは少しばかりがじっていましたが、ドイツ人のユーモアにはじめて触れた感じです。イギリス人のユーモア感覚は強烈な皮肉と捻った論理でちょっとついていくのが辛いのに対して、米国人のユーモアは結構おおらかなので、すんなりと笑えたりします。(つきあいのある人によって大きな差があるのは置いておいて)
    ギュンター・グラスのような強烈な皮肉を期待して読んでみましたが、”ちょっと肩すかし”、じゃなくて肩に力が入りすぎて著者だけが前のめり気味でちょっと残念でした。
    挿絵は結構シュールな中にほどよい風刺が見え隠れして眺めがいがありました。
    何でだろうと考えて、新聞に載っている風刺漫画のようだなと思い至りました。風刺漫画も作者の「どうだ知性的だろう!」というのが鼻についてちっとも面白くないですよね。(竹蔵だけか?)
    ユーモアで人を唸らせるのは読者に合う合わないもあって難しいなあとつくづく感じた竹蔵でした。

    竹蔵

  • おしゃれ犬プードルの我慢と本音は? 人間が卵を食べてしまうことをニワトリが知ったら? ヒキガエルのイボイボは何を意味するのか? 虐待されても人間に近づくゴキブリの不屈の精進とは? フラミンゴはスーパモデルの生まれ変わり? キリンと星空を眺めたら? など、ぼくたちの心の奥にうず巻く生き物たちへの素朴な、とても素朴な疑問。そして彼らのかくされた生活と意見。
    原題:Hackes Tierleben
    絵:ミヒャエル・ゾーヴァ
    (1995年)

  • 理想と空想が入り交じった世界
    アクセル・ハッケは3冊読んだけど、これが一番好きかな( ^^* )

  • きりんと暮したい

  •  先入観を崩していく楽しい話。ただ引用に使われている原書になじみがあれば、より楽しめたのだと思う。
     創作と現実の話の境目を感じさせないほど、グィッと入った。
     私も左目でテレビのラブストーリーを見て、右目で本を読むカメレオンの能力が欲しい。

  • 外国の冗談って難しいわ。ってやっぱり思ってしまったけど、時折プット吹き出すような描写があった。いろんな動物、昆虫に対する、全く違った新しい見方考え方捉え方。キリンは、私、よだれがだーらだら、っていう印象を子供の頃に持ってしまったので、一緒には住めない。ところでもっとMichael Sowaの絵が見たかった。

  • アクセル・ハッケという人は、どうしてこの本を書いたのだろう。
    「はじめに」には、日常の常識やしがらみから自由になって、動物たちのことを自由に想像してみようというようなことが書いてあった。
    例えば、私が一番面白いなと思ったのはゴキブリが人間に猛烈な片思いをしているのではないか、というゴキブリの章だった。
    私も例に漏れずゴキブリが嫌いで、見つける度にギャアなんて声を上げている。
    まさかゴキブリが私に近づきたくて、決死の思いで姿を現していたとは!
    楽しい考え方です。

    確かに私たちは、人間としての自分の目線でしか動物のことは考えていない。
    私たちは客観的に、冷静にものを見ようとするときでさえ、自分の考えや気持ちが入り込んでしまうものだ。
    仕方ない。
    けれど、事実は事実として客観的においておいて、向こう側からこちらをみるということをしてみる、とがんばることはできる。
    そうしたら、自分が知らない間に自分につくってしまう枠からはみ出ることができるのかもしれない。

    私は、今なんだか自分に見えない壁があるようで、枠があるようで、もっと自由になりたくてじたばたしている。
    しんどい。

    しんどい暗い気持ちでこの本を読んでいたから存分に、ユーモアを楽しむことはできなかったのだけど、でも、ちょっとくるりとさせるものの見方を教えてくれた。

    ハッケさんは新聞記者で、政治部の人らしい。
    脳みその中身、柔らかいところがきっとある人だから、政治のことも柔らかく見れるんだろうな。
    こんな人が政治部の記者だなんて、ドイツは豊かな国になる希望があるのじゃないかと思われてくる。

    ミヒャエル・ゾーヴァの挿絵も、ものすごくかわいい。
    これも、想像と違う、変な視点から描いてある絵ばかり。

全55件中 1 - 20件を表示

アクセルハッケの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×