キリンと暮らす クジラと眠る

  • 講談社
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本棚登録 : 438
感想 : 58
  • Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062091602

感想・レビュー・書評

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  • 〝遥かな大昔、神はこの地球に沢山の生き物をお創りになった〟・・・南ドイツ新聞の記者を長年務めたハッケ&絵の魔術師ゾーヴァのベストパ-トナ-が、生き物たちのユニ-クな姿や形、生態の不思議、独創性に着目し、セキセイインコ、フラミンゴ、クジラ、ハイエナ、ニワトリ、ニシン、ゴキブリ、ワニ、ヒキガエルなどの隠された生活に素朴な疑問を投げかけた、ユーモアとウイットにとんだ世にも不思議な博物図鑑。・・・咬みつくワニ革のハンドバック、燕尾服を脱いだペンギン、透明になるカメレオンなど、26種の夢想世界へようこそ!

  • 不思議な話。最初は「どこまでが本当でどこからが嘘なんだ?」と思って読み始め(大人っていやね)、最後の方は、そんなことは些末なことだな、と思う。それがファンタジー。ファンタジーだけどちょっと哲学的で、シニカルで、大人味。
    時々読み返して、大人のファンタジーを味わいつつ、中学生高校生で読んだ時とは違う読了感を味わう。
    面白かった!という単純な感想じゃなく、ちょっと複雑な気持ちになる(社会にちょっぴり揉まれたからわかる哀愁とか)。

  • 贅沢な大人向け絵本。
    (すべての動物に絵があるともっとうれしいんだけど)
    もちろん、子供の頃にこの本に出会っていれば、人生はもっと豊かになる。

    カメレオンのちょっとした仕掛け。
    ペンギンの逸話?・・・どれも想像を超える動物論。
    どの絵も壁にかけて飾りたくなる。
    このシリーズの原画展など、企画して欲しい!

  • いろいろな動物や虫たちに関する意外な生態や歴史が語られ、動物学から実用書っぽいもの、詩文に至るまで幅広く引用がちりばめられて、全体に空想のお話をミックスしてある。ユーモアたっぷり、ちょっと毒もありつつ豊かに伸びあがっていく想像の世界がすごく楽しい。

    愛される鳥カッコウ、感情色のカメレオン、考えるサイ、夜の森に消えるグレートデーン。おしゃれフラミンゴにファッション誌を見せ、窓の外をゆくニシンの群れを眺めて、キリンの首を登って、星とキスをする!

    どこまでほんとう?って頭がわくわくしてくる。実際のところ、別にどこまで本当でもいいのだ。どこまでもほんとうって思えば、世界がお話と一緒にぐんぐん伸びて広がる。
    「ちいさなちいさな王様」もそうだったけど、ずっと口の中で転がしていたい飴玉みたいな本。とっても好き。

  •  鱗の下のワニの肉は、じつは白くてやわらかいそうだが、なんだかそれが、ぼくには意外だった。
     もしかしたら、ワニは今とちがって、昔はもっと優しくおだやかで、愛情豊かな動物だったのではないだろうか?
     ただとてもナイーブで傷つきやすかったために、自分がさほどまわりに好かれておらず、友だちになってくれる相手も少ないと知って、すっかり失望してしまったのだ。それで、あのように内向的になってしまった、そうは考えられないだろうか?
    (P106)

  • だいすきな本


    きれいな絵と
    膨大な博物学知識と
    大きな想像力とを
    かきまぜたお話なのに
    きちんと物語

    色とりどりな世界に
    ひきこまれ


    ほんとは美しいヒキガエル
    クジラの宇宙
    ドメスティックなウサギ

    学術書の引用と
    詩の引用が
    たくさんでているのだけど、
    こんなにもロマンティックなら全部読んでみたい

    生きていくことはなんてロマンティックなのだろう

  • 20余あまりの動物についてハッケさん独特のユーモアで紹介してくれる、ご本人曰く「博物学入門書」。それぞれ数ページずつなので夜寝る前に読むのがとてもおすすめです。ほっこり不思議な温かい気持ちに包まれて、ぐっすり眠れます。。。

    なのですが、クジラのページで唐突かつ痛烈な日本批判があり目が覚めました。出版から20年以上経ちますが、いまだ複雑な問題です…。

  • ティータイムか眠る前のひとときに、軽い気持ちで読める本。いろいろな動物たちにスポットライトを当てて、私たちの知らなかった面や、動物たちの誘う空想を織り混ぜて書かれている。作者の愛情に満ちた視点を借りることで、動物たちの存在が可愛く感じられてくる。
    動物学者や物書きの言葉や、聖書から戯曲まで、幅広い引用もまたすごく自然で、本の世界を広げていく。明るくて、躍動感ある世界にあっという間に引き込まれる。
    反面、ユーモアと事実の境界がわからなくて、素直に話を読むのが難しい。動物や、普段は特に気にもかけていないものにも、たまには目を向けて、楽しい見方をしてみたらどうかという提案と遊び心を感じるけれど、小さな何かが不協和音を鳴らしている。人間が動物を虐げたり利用してきたことなど、皮肉にするほど語られてはいないけれど、現実とは分離しきれないざらつきが私は気になってしまう。
    その切なさが強くなって、楽しみきることができなかった。

  • おしゃれ犬プードルの我慢と本音は? 人間が卵を食べてしまうことをニワトリが知ったら? ヒキガエルのイボイボは何を意味するのか? 虐待されても人間に近づくゴキブリの不屈の精進とは? フラミンゴはスーパモデルの生まれ変わり? キリンと星空を眺めたら? など、ぼくたちの心の奥にうず巻く生き物たちへの素朴な、とても素朴な疑問。そして彼らのかくされた生活と意見。
    原題:Hackes Tierleben
    絵:ミヒャエル・ゾーヴァ
    (1995年)

  • 人と動物がパートナーとして生活したらどうなるか、想像で書いている文章。きれいな挿絵が印象的。

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著者プロフィール

1956年、ブラウンシュヴァイクに生まれる。南ドイツ新聞の記者を経て、2000年よりフリーの作家として独立。南ドイツ新聞の週刊マガジンのコラムニストも務める。著書に『ちいさなちいさな王様』『キリンと暮らす クジラと眠る』『冷蔵庫との対話 アクセル・ハッケ傑作集』『クマの名前は日曜日』『プラリネク』など。


「2019年 『僕が神さまと過ごした日々』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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