つきのふね

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1458
レビュー : 181
  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062092098

作品紹介・あらすじ

あたしはちゃんとした高校生になれるのかな。ちゃんとした大人になれるのかな。ちゃんと生きていけるのかな。壊れやすい心たち。

感想・レビュー・書評

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  • 万引き事件を境に、仲違いをした中学生の主人公とその親友。
    その親友を想い、追いかけていた同級生の男子。
    万引き事件の際に、主人公を助けてくれた男性。
    その4人の、友情と心根のお話。

    軽く読めそうなものを、と思って手に取った本。
    ターゲットは中学生なようでしたが、親世代の私にも違和感なく、さらっと読めました。

    二人の少女の気持ちの行き違い、
    非行もあるので、素直に理解はできませんでしたが、お互いを想えばこその行き違い、多感な年ごろだからこその逃避、なるほどな、という感じでした。

    心を病んでしまった智さん。
    外国にいる友人の手紙の『人より壊れやすい心にうまれついた人間は、それでも生きていくだけの強さも同時に生まれ持っているもんなんだよ。』という言葉、
    勇気の出る、大切なフレーズだと思います。

    目的としていた、軽く読める本、
    目的達成。
    とても読みやすい文章で、一気読み。

    明るい未来の見える終わり方に、大満足。
    最後の手紙には、泣かされました。

  • 中学生の頃、ドキドキしながら読み進めた思い出がある。

  • 面白く読んだけどティーンエイジャー向けなのかなあという印象。高校進学だったり、女の子たちの少しめんどくさい人間関係だったり、心を病んでしまっている人の助けになりたかったり、色々。

  • 何度読んだか分かりません。愛してます。

  • 親友の梨莉と喧嘩中の中学2年のさくらが心の安寧を求めて通うのは”智さん”の部屋。
    その3人の間を駆けずり回る勝田くん。
    方舟、万引き、補導、ドラッグ、放火と彼らを取り巻くものは多種多様。
    最後まで世間(ご近所か?)を騒がす青春ストーリー。

  • 青春期特有の女子同士の人間関係。距離を置きたくても置けない、近寄りたくてもできない、そんなもどかしさが感じられた。

  • [内容]
    自分だけがひとりだと思うなよ!
    死ぬことと生きることについて考えてた。どっちがいいか、どっちがらくか、どっちが正解か。今までずっとそういうこと、考えてきた気がする。

    あたしはちゃんとした高校生になれるのかな。
    ちゃんとした大人になれるのかな。
    ちゃんと生きていけるのかな。

    --

    森絵都さんにハマって二作目。
    常に未来に不安で、自分のことなのに自分がよく見えなくて、不器用にしか生きられない。
    若い子たちは、何が正しくて何が正しくないのかも分からない儘、不安を隠して一生懸命今を生きようとしている。必死に。
    だけど、そんな不器用さを持ったまま不安を抱えながらもがむしゃらに突き進む彼女たちだからこそ、伝えられる思いや言葉があるのではないかな。

  • 1998年夏休み明け、進路調査の不備に放課後担任に呼び出されたさくら。同様に呼び出されていた勝田は、さくらと48日前までは親友だった梨利の追っかけなので梨利と何があったかとしつこい。勝田をふりきり智さんに会いに行ったさくらはアパートから出てバス停でずっと尾行してた勝田に声をかけられた−
    ◆中二病というにはやるせない、スクールカーストやうたかたのごとき女子のグループとも違う。「ノリでやっちゃった」にしてはあまりに深い泥沼を、お互い「相手を裏切った自分」を嫌悪して潰されそうになっていた。 人の心は何をきっかけに弱っていくんだろう、智さんには何があったんだろう。以外と店長が話わかる人で良かった。中学生の中学生なりに真剣な「思いやる気持ち」、「自分だけが一人だと思うなよ!」心からの叫び、親友露木くんも中学生を信じてくれて真摯に向き合ってくれて…。当たるとか当たらないじゃない「呪い」でしかないノストラダムス、確かに2000年じゃ-地球はなんにも変わらず続いているのにマインドコントロールされたよ、こんな中学生にも見抜かれてるのにね。 智さんには 宇宙船より リアルな友人がいるから大丈夫。梨利とさくらもお互い本心を出したから大丈夫。よしよし、みんな よく頑張ったね!って感じ

  • 中学生の頃の女友達関係。
    思い込みや誤解などちょっとした事で行き違い。
    素直になれない。だけど気になる。
    若さゆえの危うさもいっぱい。
    最後はファンタジーの要素も感じつつ清々しく読み終えることができました。

  • どこにでもあるような中学生の痴話喧嘩話かと思ったら智さんの出現で思わぬ方向へ。私はノストラダムスの予言ははなっから信じていなかったので、ここまで踊らされる人をみると逆にうらやましい。「人より壊れやすい心にうまれついた人間は、それでも生きていくだけの強さも同時にうまれ持ってるもんなんだよ」この言葉に少し救われた。

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著者プロフィール

森 絵都(もり えと)
1968年、東京都生まれの小説家、翻訳家。早稲田大学第二文学部文学言語系専修卒業。
1990年、『リズム』で第31回講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。2003年『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞を受賞し、同作は2008年に映画化もされた。2006年、短編集『風に舞いあがるビニールシート』で、第135回直木賞を受賞。
その後も活躍を続けており、2017年『みかづき』で第12回中央公論文芸賞を受賞、2017年本屋大賞2位。同作は2019年にNHKでドラマ化された。それ以外にも、多数の文学賞を受賞している。

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