霧の流れる川

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 14
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062092500

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  • 1996年度講談社児童文学新人賞佳作作品

    出版社からの紹介
    「50年以上前のあの戦争はもうぼくたちに関係ない遠い過去のことだろうか?
    どこからともなくカナの目の前にあらわれて、「ほらあな、しらないか」と消え入りそうな声でたずねた不思議な少年。やせおとろえてぼろぼろの衣服を身につけ、日本語もおぼつかない少年がさがすものは――。」

  • きょう読み始めてきょう読了。岡田依世子さんは二冊目。
    この間読んだ「ぼくらが大人になる日まで」が気になったので読んでみたもの。背表紙は図書館でずいぶん前から目にしていたのだけど、戦争ものだったのもあって借りるに至ってはいなかった。個人的には、「ぼくらが~」よりこちらの方が好印象。先に読んだ方が嫌いというわけではなく、どちらも作者の誠実さが伝わってくるものではあったのだけど。こちらの方が、子どもに向けてことばが紡がれている感じがしたからかな。
    当時をそのまま描くのでなく、「いま」の視点を崩さずに戦争を描くというのは、かなり大変なことなのだろうなと思う。そこから逃げずに、しっかりと描き込んでいるのが、すごい。

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