揚羽の蝶―半次捕物控〈上〉

著者 : 佐藤雅美
  • 講談社 (1998年9月発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062092975

揚羽の蝶―半次捕物控〈上〉の感想・レビュー・書評

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  • [上下巻 レビュー]
    半次捕物控の第二弾

    大店の娘に"いが茄子"の毒を飲ませて操を奪った備前岡山松平家の足軽小者らしき犯人を突き止めるため、帰国の参勤に紛れて犯人を捜しの旅をするところから始まる。岡山松平家内の跡目争いと、将軍家の子息を岡山松平家の跡目にして出世を目論む林肥後守の家臣や、薩摩の子息を跡目にしようとする奥女中などの画策に巻き込まれていく話。

    この主人公半次は、正義の為に働いているわけではない。岡っ引きという家業がら同心の立場を考えしぶしぶ引き受けた仕事である。ましてや自分とは関係のないお家騒動であるから、同心の顔が立つ程度の仕事をしてすませようと思ったり、途中から関わり合いになるのを止めようとしたりと、なんとも普通の人らしい判断をする。しかし、命を狙われた上、養育している幼い娘をさらわれたため、必死に事件の真相を突き止めせざるを得ず、最後は真相にたどり着く。この無理のない人間らしい判断の元でのストーリ展開がとても好感持てる。ただ正義感を振りかざし悪を正すためで働く、よくある岡っ引き小説とは大きな違いである。

    この時代、人殺しは重罪ではあるが、川や海で見つかった死体はよっぽどの事情がない限りいちいち調べられない。裏を返せば、人を殺しても川に捨ててしまえば、ほぼ罪に問われないのである。そういう殺人でさえやり方次第という時代で生きているそれぞれの立場と価値判断を持った人たちが必死に画策する話なので、悪人らしい悪人も存在しない。時代背景とともに先祖から所属している組織の価値観の元で正しい方向に導こうとしている人、降りかかった火の粉を必死で払う人など、単純明快な正解がなく読めば読むほど味わい深い。

  • まだまだ謎は謎のまま。あーたあーたと言うのが気になる。とりあえず下巻を引き続き読みます。

  • 傑作時代長編上巻。大店の娘にしびれ薬を飲ませ、貞操を奪った「いが茄子男」を見つけ出せ――御奉行からの密命を受けた岡っ引半次は、岡山松平様お付きの足軽が犯人らしいとの情報から参勤交代に加わって、岡山松平様の参勤交代の一行に潜りこんだ、東海道を抜け備前岡山まで殿の荷を担ぐことに。だが出発早々、殿の毒味方が毒殺され、半次に嫌疑が? 2012/10/15 図書館 単行本で読了。発売: 1998/09(単行本)

  • そういう事でしたかぁ〜いが茄子を使った昏倒強姦を密かに探るため,備前池田の大名行列に加わった半次は神奈川の宿で早速,毒盛り事件に出逢う。岡山まで出向いた半次は誘拐され,備中手前の山で斬られそうになり,宮内の顔役とその娘に介抱され,江戸に戻るが,池田の殿様と部屋住みの弟が自分とそっくりなのを知り,31万5千石のお家騒動は,後継に薩摩の子を入れるか,将軍の子を入れるかで揉めている。宮内の顔役の娘・志摩は備前の重役・中山兵庫とできていて,わざわざ江戸まで出向いてきた〜稼業に精を出さなくても,旦那の声掛かりと50両で備前岡山まで行って殺され損ねなくてはならないとは業を含んでますねえ・・半次さんは

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