ハイスクール・ブッキッシュライフ

著者 : 四方田犬彦

• 講談社 (2001年10月19日発売)

作品紹介・あらすじ

カフカ、ニーチェ、ランボー、プルースト-「密かな悪徳」としての読書を愉しむ、ちょっとディープな世界文学案内。30年前の高校生を魅了した名作15篇を再読。知的興奮あふれる文学エッセイ。

感想・レビュー・書評

[samwo360さんの感想 · 2019年5月31日]

著者が高校生の頃、つまり、この本が書かれた時点から遡って30年前に読んだ本を、もう一度読み直すという営みから、洞察に富む、深いエッセイを紡ぎ出すもの。私自身、読めてない本も結構取り上げられていますが、他方で、共通するものも多く、ただ、自分の「読む」営みが如何にも表層的であったことに改めて気づきました。また、明日も、本を手に取ろう。

著者プロフィール

四方田 犬彦（よもた・いぬひこ）：1953年生れ。批評家・エッセイスト・詩人。著作に『見ることの塩』（河出文庫）、翻訳に『パゾリーニ詩集』（みすず書房）がある。

「2024年 『パレスチナ詩集』 で使われていた紹介文から引用しています。」