謎解きが終ったら―法月綸太郎ミステリー論集

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  • 講談社
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本棚登録 : 13
感想 : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062093446

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  • 最初の中上健次論以外は、すべて解説用に書きあげた文章。
    熱の込もった論調がときおり見られるのが印象的。
    収録されたなかだと「フーダニット・サバイバル」が面白かった。
    野崎六助の『夕焼け探偵帖』の意義を、探偵小説のもつ反動性や、探偵小説が教養であった時代に触れつつ、中井英夫が『虚無への供物』で目指した「最後の探偵小説」が不可能であることを確認する点に求めている。

    ……と書いたけど、あんまり理解してないので読み返します。

    あと、山田正紀の『女囮捜査官』をだいぶ褒めているので今度読んでみる。

    Ⅰ 安全ネットを突き破って
    「誰が浜村龍造を殺そうとかまうものか
    ーー中上健次論」
    「フーダニット・サバイバル 194x
    あるいは、フーダニット・サバイバル 1994
    ーー野崎六助『夕焼け探偵帖』」

    Ⅱ 楽園のこちら側
    「天然カー
    ーー倉知淳『過ぎ行く風はみどり色』」
    「ネバー・セイ、ネバー・アゲイン
    ーー東野圭吾『ある閉ざされた雪の山荘で』」
    「復活への、俺の予約を取り消してくれ
    ーー山口雅也『生ける屍の死』」
    「座敷童子のいる「館」
    ーー綾辻行人『黒猫館の殺人』」
    「現代ミステリーの枠を集めたこのシリーズが、本格ビッグバンのはじまりだった
    ーー山田正紀『女囮捜査官1触覚』」
    「ぐりーん・れくいえむ
    ーー竹本健治『緑衣の牙』」

    Ⅲ イエスタデイ&トゥデイ[海外編]
    「「贋作ホームズ百周年」を祝う
    ーージューン・トムスン『シャーロック・ホームズの秘密ファイル』」
    「植民地は女である
    ーージャネット・ドーソン『古狐が死ぬまで』」
    「デクスターを擁護する
    ーーコリン・デクスター『オックスフォード運河の殺人』」
    「セイヤーズを解剖する
    ーードロシー・L・セイヤーズ『死体をどうぞ』」
    「ニコラス・ブレイクを読む若い人たちのために
    ーーニコラス・ブレイク『殺しにいたるメモ』」

  • 001.初、並、カバスレ、帯なし
    2011.8/14.鈴鹿ベルシティBF

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著者プロフィール

1964年島根県松江市生まれ。京都大学法学部卒業。在学中は京大推理小説研究会に所属。88年『密閉教室』でデビュー。89年、著者と同姓同名の名探偵が登場する「法月綸太郎シリーズ」第1弾『雪密室』を刊行。2002年「都市伝説パズル」で第55回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。05年『生首に聞いてみろ』が第5回本格ミステリ大賞小説部門を受賞。他の著作に『赤い部屋異聞』(KADOKAWA)、本作『法月綸太郎の消息』など「法月綸太郎」シリーズ、「怪盗グリフィン」シリーズ、評論集『法月綸太郎ミステリー塾 怒涛編 フェアプレイの向こう側』(いずれも講談社)などがある。


「2022年 『法月綸太郎の消息』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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