戦後責任論

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 34
感想 : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062093613

作品紹介・あらすじ

普遍的な応答責任と日本人の一人としての政治的責任、戦争の記憶の亡霊性と継承可能性、事実を認めジャッジメント(判断)を下すことの必要性…。記憶、証言、責任についての明晰な思索から、台頭するナショナリズムの代表的言説を鋭く批判し、「慰安婦」問題から日の丸・君が代問題まで、「国民国家」日本の枠組みそのものをラディカルに問い直す。

感想・レビュー・書評

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  • 前に読んだ辺見庸との対談が意外と面白かったので、早速高橋哲哉の本を買って来ました。
     戦争責任というと、戦後生まれの私たちには関係のない事のように思われがち。確かに戦争責任の核心は戦争犯罪の実行者の責任にあるわけだから、当事者でない戦後生まれの人間には直接的責任があるはずがない。ここで著者があえて「戦後責任」と言っているのは、その辺のことも意識してのこと。日本という国家が戦後、戦争責任をあいまいにしてきたり隠して来たりしてきた事については、戦後世代と言えど何らかの「責任」があるのではないか、という事のようです。ここで著者は「責任」というものを「応答可能性(responsibility:責任)」という観点から捉えようとしてて、「他者」との関係の中で戦後責任を考えようとする姿勢には共感。
     後半のネオ・ナショナリズム批判に関しては、加藤典洋氏の「敗戦後論」を読んでないのでいまいちピンと来なかった。「自由主義史観」に対する批判は、ドイツの歴史論争との比較がちょっと目新しいくらい。
     語られていることは納得がいくんだけど、読み物としてはちょっと「面白み」にかけるかな。まぁ、内容が内容だけに、仕方ないか(^_^;)

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著者プロフィール

2006年に『ペンギン娘』(秋田書店)でデビュー。近著に、電撃萌王で連載した『ドキドキしすたー▼葵ちゃん』(KADOKAWA)がある。

「2021年 『はつ恋、ときめき うすいほん 3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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