果つる底なき

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  • 講談社
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本棚登録 : 469
感想 : 63
  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062093675

感想・レビュー・書評

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  • 文句無しです!1998 第44回江戸川乱歩賞の受賞作、ここが池井戸さんの出発点だったのですねえ。かの大手銀行を辞して作家の道を歩み出した数年後の渾身の作品だったのでしょうか。社会問題提起でもなく凄い仕掛けがあるでもなく奇を衒うでもないまさにミステリーの王道みたいな作品ですが、それこそ寝食を忘れて一気呵成に読み終わりました♪ 久しぶりに醍醐味を味わいましたよ。

  • 会社組織の理不尽さ、お金や出世などに対する欲深さ。働くのは、戦い。

  • 大好きな作家のデビュー作で江戸川乱歩賞受賞作品!
    読みどころは銀行の内幕情報小説としての面白さでした。銀行の職制、人間関係、銀行と企業の取引関係、銀行と銀行員のすべてがわかりやすく描かれてました。中身の濃い銀行ミステリーとして読み応えのある作品でした。

  • 果つる底なき

  • 第44回江戸川乱歩賞受賞作。
    作者デビュー作。

    第一章 死因
    第二章 粉飾
    第三章 依頼書
    第四章 半導体
    第五章 回収

    二都銀行渋谷支店に勤務する債権回収担当の坂本が、謎の言葉を残して変死した。

    同僚で正義感の強い融資担当であり、坂本の同期入社である伊木は、坂本が調査していた銀行の取引先の不正の事実の端緒をみつけ、坂本の軌跡をたどっていくが、身にも危険が及ぶ。

    半導体事業を巡る銀行や商事の利権闘争、派閥争い、巧妙な金策。

    残されたメモに隠されたいくつかの手がかりが、ひとつひとつつながっていく。


    元銀行マンならでは金の難しい回り方を解説しながら、読者にもいろいろと推理させてくれます。

    世の中の仕組みって難しくてめんどくさい。

  • 江戸川乱歩賞受賞作品。債権回収をしていた同僚の不慮の死。本部から支店に左遷された主人公は友の死を不審に思い、調査を始める。銀行の裏側が分かり、興味深い。最後の展開が少しご都合主義の感あり。

  • 池井戸潤のデビュー作。お得意の銀行もの。当時の銀行員のディテールが良く描けていると思う。実体験を元に話が展開されるが、同じ支店でこれほどまでに死者・負傷者が出ること自体はまれであり、そこが現実離れしていると感じる。

  • 第44回(1998年) 江戸川乱歩賞受賞。池井戸潤のデビュー作になるとか。主人公はやはり銀行員で、友達の銀行員が殺されることからその捜査をするスタイル。相変わらず銀行の内部事情の面白いこと。不変の面白さですね。ただ命を狙われたり、何人かの死者を出すというミステリらしい展開がここではマイナス。登場する犯人はステレオタイプのワルでなんだかしらける。少し無理してハードボイルドなミステリに仕立てましたという感じだ。

  • 池井戸潤氏の作品は、「下町ロケット」やら、「俺たちバブル入行組」やらも含めて、何作も読んでいる。自分の中では作品にはずれがなく、安心して読める作家の1人。
    本作は、江戸川乱歩受賞作と表紙に大きく謳っており、これってデビュー作?と思ったらどうもそうらしい。と思った瞬間、もしかしたら少し肩の力の入った、まだこなれてなさみたいなものがあるかな、という微かな先入主が産まれ、それが気になりつつ読んだ。
    面白かった。先入主で感じた心配もそれほど当たらなかったとは思うが、ただ、後半特に、かなりのきな臭さのあるハードボイルドになっていて、「下町」やら「俺たち」やらあたりとはやはり雰囲気が違う。相当力を入れて書いたんだなっていう印象。いや、それも先入主か。ま、悪くはないけど。でも、ハードボイルドから一歩引いていても、「下町」や「俺たち」はすこぶる痛快で、とびきり面白い。ハードボイルドは、大沢在昌とか、最近では黒川博行とかに任せておいて、そっちで読むからいいですよっていう気がしないでもない。言ってもせんないけど。

  • 銀行、手形、倒産、殺人。
    探偵の真似事をする銀行員。
    シリコンウエハーを巡るいざこざ。
    いくらのカネが手に入ったか分からないが、簡単に人を殺し過ぎ。主人公が有能過ぎ。

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著者プロフィール

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。2010年『鉄の骨』で吉川英治文学新人賞、11年『下町ロケット』で直木賞、20年、野間出版文化賞を受賞。ドラマ化された「半沢直樹」シリーズ、「花咲舞」シリーズなどで人気を博す。著書に『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『民王』『ようこそ、わが家へ』『アキラとあきら』『ノーサイド・ゲーム』など多数。

「2021年 『民王 シベリアの陰謀』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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