おしゃべり怪談

著者 :
  • 講談社
3.12
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本棚登録 : 48
感想 : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062093767

作品紹介・あらすじ

いつもは見えない心のほころびに、そっと触れる短篇小説集。

感想・レビュー・書評

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  • 目次
    ・BJ
    ・おしゃべり怪談
    ・女生徒の友
    ・ラブリープラネット

    これはタイトルに惹かれて読みました。
    だって、どうしたって、くらもちふさこの「おしゃべり階段」から取ってるでしょ。
    中山手線のようないい男が出て来るかと思ったら、全然でした。
    しかも最初の作品は若干ホラー?

    BJとはなんぞや?
    ハナコがタカオと住むことにした築3年の賃貸マンションには、何かがいるらしい気配がある。
    それが何かはわからないので、アメリカで身元不明の女の死体につける名前、ジェーン・ドゥよりちょっとせこい、ベビー・ジェーンと名付けて、なんとか気にしないようにハナコは努力するのだけど…。
    最後までそれの正体はわからない。
    町内会役員になるともれなくついてくるのかと思ったけれど、そういうわけでもないようだ。
    思わせぶりなまま、何の解決もないまま終わる話。
    ああ、もやもやする。

    4篇の主人公たちはみな、心に屈託を抱えている。
    けれど、それをどうしようとする気配がない。
    あるがままを受け入れるわけでもない。
    もやもやしながら、どこで折り合いを付けようかと思いながら、ずるずると時間だけが過ぎていく。

    一番長いのが最後に収録されている「ラブリープラネット」
    姉になってしまった元兄とのやり取りなどを読むと、初期の吉田修一のようでもある。
    ちょっと寂しいような恐ろしいような日常。
    なぜならそこには空洞しかないから。

  • 先日読んだ『ナナイロノコイ』の中で次も読んでみたいなぁと思った作家の藤野千夜さんのものを図書館で借りてくる。
    図書館には数冊あったが、不気味な表紙デザインでこれを選ぶ。
    短編4編。
    どれもこれまでに読んだことがない雰囲気の物語。
    タイトルにもなっている「おしゃべり怪談」は後味悪い。
    ザラっとしたような、ドロっとしたような、ベタッとしたようなそんなものをうっかり触ってしまったような感じとでも言えばいいのだろうか。

  • 題名と表紙に惹かれた。
    そしてのちに内容にも惹かれた。

    たくさんのちりばめられたショートストーリーのなかでも
    ペヤングソースやきそばの話。
    透明人間の話。

    すごく心が自由になる。
    こういう話が本当に好きだよ私は。

  • 短編集
    表題作「おしゃべり怪談」
    雀荘で包丁を持った男の人質にされる4人のOL

    自分も麻雀するけど
    脅迫されながら麻雀するのはいやだなあ
    あと命をかけた麻雀とかも絶対無理
    レートあがっただけでびびっていつも負けるし

    ちょこちょこっと入る小ネタがいいよね藤野千夜は

  • ルート225以来久々に読んだ藤野千夜。
    ちょっと文章が軽すぎました。
    話はとってもおもしろいけど。
    うーん。ハマらない。

  • 若い子向けではなく大人なホラー お化けよりも生きている人間が一番怖いのかも

  • 2006年10月26日(木)、読了。

  • 四つのオムニバス。短編小説で不思議な話。『おしゃべり怪談』はマージャンを遅くまでやっていた人たちが、刃物をもった男に人質にされちゃうの。最後がこわかった。

  • 雀荘に立てこもるってどうよ?しかも延々と麻雀を続けさせられて。立てこもった男は鬱陶しいほどおしゃべりなんだよ。嫌だー・・そんなの絶対嫌だ(笑)ありえないよね、ホント。ストーリー設定が既に可笑しいっつの!(爆)やっぱり藤野さんの文は好きだなぁ。4つの短編小説なんだけど、どれもいい。細かいとこまで面白いから飽きないです。冷めた目線の先には、温かさがあると。表裏一体の世界ですよね、いわば。世間の障害や歪みにも、可笑しみってのはたくさん隠れてる。だから苦笑交じりに、この世界を見つめていたい。絶望的だけど、非常に前向きというか。この手の小説は、私のツボにはまるんです。好きなんですよ、こういうの。私も常日頃、そういう感覚で生きてる人間なんで。

  • 表題作の「おしゃべり階段」がなんとも気持ち悪い後味を残した。この人の作風からいって、女の子たちの他愛のない“おしゃべり”での怪談かと思いきや、めちゃめちゃ気持ちが悪い男の“おしゃべり”じゃないか。立てこもり犯の男に、延々麻雀し続けるように命令され、こんな気持ちの悪い“おしゃべり”に付き合わされたら本当に怖いだろうなぁ。

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著者プロフィール

1962年福岡県生まれ。千葉大学教育学部卒。95年「午後の時間割」で第14回海燕新人文学賞、98年『おしゃべり怪談』で第20回野間文芸新人賞、2000年『夏の約束』で第122回芥川賞を受賞。その他の著書に『ルート225』『中等部超能力戦争』『D菩薩峠漫研夏合宿』『編集ども集まれ!』などがある。家族をテーマにした直近刊『じい散歩』は各所で話題になった。

「2022年 『団地のふたり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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