藍色回廊殺人事件

著者 :
  • 講談社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062094047

感想・レビュー・書評

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  • 作家さんの全盛期に書かれたものなのか。いい感じでまとまっていて、ページもすすみました。

    吉野川第十堰が舞台になっていて、歴史的な背景もきちんと書かれていたのと、当時は結構騒がれていたことがベースになっているのだなぁと、気がつくことが出来ました。(本当にあったの?そんな問題が?と思いつつ調べたら、本当にあった)

  • 浅見光彦の公式第79事件
    公式第1事件の「後鳥羽伝説殺人事件」にレビュー

  •  吉野川第十堰を背景に、ドラマにもなったお茶の間推理小説。主人公浅見光彦は和製ホームズといったところかな。

     社会現象やその土地を詳しく調査してさらっと背景に書いていくあたりは自然体でとてもいいのだが、ミステリーとしては設定に無理があるものが多く見られる。

     そもそもこの作者は、ミステリーは背景であり、社会現象とか舞台となる土地の紹介の方が本筋ではないかとさえ思える(そう理解した方がわかりやすい作品だ)。

     本作は特に(私が苦手な)ラブロマンスだけに、殺人の動機などが希薄に感じて仕方がない。登場人物も少なく伏線が張られるものではないので、気楽かつ一気に読める。ラスト数ページで全ての謎を解くという手法もいい感じだ。ただ、私には長続きしそうにない感じだなぁ。もう一冊読んでみてから判断しようかな。

  • ネタバレ~何冊か読んだ浅見シリーズの中でダントツで性格が悪かった。やってることは、ちょっといい女性を見るとナンパだし。しかも断るとイヤな女呼ばわりで、明らかに男尊女卑です。そりゃ、いきなりナンパして食事どうなんて普通は断るっちゅーねん。

    >事件は12年前の事件と、また殺人事件が起こるわけだけど、前者は犯人死亡、後者は容疑者行方不明で終了。そりゃないだろー。推理部分も詰め込みだし。結局テーマの吉野川なんたら部分はおざなり。冒頭が良かっただけに期待はずれだった。

  • 深い深い感動を呼ぶ内田文学の金字塔
    浅見光彦は「四国三郎」を救えるか?
    「四国のシンボル・吉野川がいま死のうとしている……」浅見光彦が徳島で出会ったのは、河口堰に反対する人々の悲痛な叫びであった。吉野川を遡るようにして辿り着いた、12年前の殺人事件。その恐るべき真相とは?

    「殺される」というメッセージを残して、男と女が徳島・祖谷渓(いやけい)の谷底に消えていった。
    それから12年──。いま、徳島県の吉野川河口堰建設計画は、地元住民を二分して、論争が白熱化している。
    その渦に巻き込まれた浅見は、計画の経緯を遡るうちに殺人事件との接点に気づいて……。
    「藍色回廊」と名付けられた吉野川の美しい自然をめぐって、欲望と愛憎が交錯する中、浅見光彦の推理が冴える

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著者プロフィール

1934年東京都北区生まれ。1980年に自費出版した『死者の木霊』で衝撃的デビュー。主人公の信濃のコロンボこと竹村警部が活躍する作品に加え、1982年に刊行された『後鳥羽伝説殺人事件』で初登場した浅見光彦を主人公にしたミステリー作品は大ベストセラーに。映像化作品も多数。2018年逝去。

「2022年 『箸墓幻想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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