いつのまにやら本の虫

  • 講談社 (1998年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (302ページ) / ISBN・EAN: 9784062094054

みんなの感想まとめ

本にまつわる心温まるエピソードが詰まった作品で、著者の独自の視点が光ります。古本屋の主人である著者は、古書を通じて出会う人々の魅力や、偶然の喜びを描写しています。古本市でのふらりとした出会いや、長年探...

感想・レビュー・書評

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  • 「本の虫」いい言葉だ。
    誰かが書いていたが本を読まない人の話は
    信用しないという。言っている意味は分かる。
    著者の出久根達郎は茨城県行方の出身。
    俳優の永作博美も同じ。
    独特の個性がある。
    本書は本にまつわる「いい話」が載っている。
    著者(『近世百物がたり』という本を書いた
    岡本経朝)は明治七年に慶応義塾に入塾した。
    義塾の庭にも廊下にも紙クズ一つ落ちていない。
    福沢諭吉がひろってまわるものだから、
    捨てる学生がいないのである」(P19)
    ドジャースの大谷翔平を思った。

    P83
    古書好きの最大の愛読書は、古書目録だと
    言う人は多い。

  • NDC914.6
    2009.01.18 読了。

    出久根氏は古本屋の主人である。古本屋稼業というものは摩訶不思議な商売である。そこに去来する人たちも魅力的な人物のなんと多いことか!
    私は、ふらりと旅に出て街角で古本市などやっていると一も二もなく飛び入りで見てまわり、旅の計画も大幅変更となったりすることが多々ある。古本の良さは本好きにしかわからない。長年探求していた本がひょっこりと予期せぬ古書店の店先で見つかったときの喜びといったら! この本にはそんな味わいのある古書マニアと店主との心温まるやりとりが数多く紹介されているのである。たまたま書架から選び抜いて読んでみたらおもしろくたちまち時間の経つのも忘れて読みふけってしまった。それで借りた次第だ。明治の頃のある書生の所有していた本にその当時の燃えさしのマッチが挟まっていた…、など。当時の貧乏書生の生活ぶりがなんとなく伝わってきたり。とにかく本の虫を自認する方は一読を。

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著者プロフィール

出久根 達郎(でくね・たつろう):1944年茨城県生まれ。73年から東京・高円寺で古書店・芳雅堂(現在は閉店)を営む傍ら、文筆活動に入る。92年『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞、93年『佃島ふたり書房』で直木賞を受賞する。2015年には『短篇集半分コ』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。著書に『おんな飛脚人』『安政大変』『作家の値段』など多数がある。

「2024年 『本の身の上ばなし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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