人間、「うつ」でも生きられる

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 15
感想 : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062094313

作品紹介・あらすじ

他人事ではない、笑い事ではない。『うつ』はいつ何時やってくるかわからない。だから元気なときにこの本を読もう。人間痛・谷沢流の『うつ人生も悪くない』。

感想・レビュー・書評

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  • 鬱を中心にした自伝。谷沢さんの本だから色々な人の体験談等を集めた本かと思ったら違いました。
    正直鬱の症状っぽくないので、鬱の参考に読むのには向いていません。

  • 氏のような実績のある人でも「うつ」に苦しんできたことに興味を持って読んだ。
    「うつ」を切り口にした著者の半生を著したような内容になっているため、その意味でも興味深く読むことができた。子供のころから発症し、回復と再発を繰り返してきただけに、対処方法の経験も豊富で説得力がある。
    自分にも経験のあるエピソードも書かれており、参考になることが少なくなかった。
    さすがに文章は読みやすく読み応えがある。著者が大学教官であることや、活動的な性格であるという特殊な面を考慮して読むことができれば、おすすめできる。

    著者の経験
    * 日本の近代文学の研究史をまとめた本を依頼されたとき、近代文化全体にわたる研究史をつくるという大きな望みを抱いてしまったため、人生で最も長く深いうつに陥ってしまった。本を読もうとしても、脳が拒絶反応を起こしてまったく頭に入らず、自分で何をしたらいいかわからない状態が長く続いた。
    * うつになると、当面自分がやらなければならない仕事に対する「本業からの逃避症」を起こす。覚えなくていい、読むだけで気楽に時間が過ごせる自分の専門以外の本を一生懸命に読むことに取り組んだことが、後の仕事にも生きることになった。

    うつの治し方
    * 専門医の診療を受ける。自分の症状を要領よく説明する
    * 几帳面、律儀を臨機応変、融通の利く性格にもっていく
    * 自分のペースを体得し、脳の過労を避ける
    * 決断できないとき、迷うときは、うつのサイン
    * 病気ではなく、疲れているだけと考え、無理をしない
    * 湯治や旅行などの転地治療が有効
    * うつはオーバーワークによるものであり、充電期間と考える

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著者プロフィール

1929~2011年。
文学者、書誌学者、元関西大学名誉教授。
著書多数。1980年『完本 紙つぶて』でサントリー学芸賞、2004年『文豪たちの大喧嘩 鷗外・逍遥・樗牛』で読売文学賞研究・翻訳賞、2006年『紙つぶて 自作自注最終版』で毎日書評賞ほか受賞。

「2016年 『谷沢永一 二巻選集 下 精撰人間通』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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