薬子の京 (上)

  • 講談社 (1999年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (378ページ) / ISBN・EAN: 9784062095020

みんなの感想まとめ

歴史的な事件を背景に、薬子の視点から描かれる物語は、桓武天皇や早良親王との複雑な関係性を深く掘り下げています。藤原種継の暗殺や、早良親王の祟りといった神秘的な要素が絡み合い、時代の流れや人々の運命を巧...

感想・レビュー・書評

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  • 他の方の感想を見て、古本で購入。

    藤原種継が暗殺された。桓武天皇に対する謀反だとして調べられ、桓武帝弟の早良親王が首謀者とされたことを、早良親王は許さず餓死する。その後桓武天皇にとって大事な人々が次々に亡くなり、早良親王の祟りと噂される。水害があった。これも早良親王の祟りとされた。桓武帝はついに平安京への遷都を決意される。

    薬子と縄主の娘、長子が安殿皇太子に入内する。安殿皇太子は早良親王の祟りに怯えている。薬子が早良親王の霊を追い払うと、皇太子は薬子に手をつけ、孕った。長子は傷ついて出家してしまう。
    桓武帝が薨去される。

  • 前に読んだ桓武天皇が主人公の物語と、今回の薬子が主人公の物語とでは、桓武天皇と明信の関係や、東宮とクスコの関係など、立場の違いから、いろいろ描写が違っていて興味深い。

  • 薬子について初めて詳しく書かれた本を読みました。
    桓武天皇が偉大すぎる!
    薬子視線で書かれているから、仕方ないけれど。

  • ずっとまえに読んだことがあり、その時も年表や家系図みながら夢中になってページをめくった覚えが……

  • 上巻のクライマックスは、何と言っても薬子の懐妊。
    子の立場を慮外視して何処までも自身の意志を貫こうとする薬子、薬子の真摯さをよそに何処までも計算高い兄・仲成と夫・縄主の反応、大宅内親王の入内もあってか出家を言い出す長子。ソレを止めない安殿の思惑と、昔の我が身に寄せて薬子に憤る産子…。
    其々の立場と気質の違いが鮮やかに浮き彫りに。今時の「キャラ立ち」なんてチャラい言葉では言い表せない、筆者の力量を見せつけられた。お見事です。脱帽。

    薬子の兄・仲成はだいぶ酷い人と史実上はなってるけど、ココではそうでもない扱い。特に妾(おみなめ)真都との関係は、ソツなくいい感じです。

  • 大きな戦がなかった時代なので、あまり小説などの記載が少ない平城京から平安京への時代の話。
    長岡京などの記載もあり、なかなか興味深く読めた。
    まあ、この時代はモラルもへったくれもないんだな、と思わされるが、結構面白かった。
    名前に馴染みがない人ばかりなので、最初がちょっとわかりにくかったが、歴史好きにはおすすめ。

  • 奈良から長岡へ遷都したところから始まる
    藤原薬子の父が暗殺され、桓武天皇の弟早良親王が犯人にされてしまう。早良親王は流刑途中で死に、その後怨霊になったとされる。
    洪水で長岡京は壊滅的な損害を受け、桓武天皇は平安京遷都を実施。また、皇太子に安殿親王が選ばれ薬子の娘長子が入内したことにより薬子は安殿親王派になってしまう

  • 第10回紫式部文学賞 受賞作 

    図書館より貸出。 
    良かった。
    薬子が魅力的。 
    図書館に予約中の下巻が早く読みたい。

     本書(上巻)は、種継暗殺事件から早良親王廃太子、平安京へ遷都、桓武天皇崩御までのお話。


    カバー折り返しに、登場人物の紹介あり。
    一点希望をいえば、系図も欲しかった。

    〜・*・〜・*・〜
    〜目次〜
     種継暗殺
     廃太子
     怨霊出現
     長岡京洪水
     長子入内
     東宮恋慕
     桓武天皇崩御

     

  • なかなか取りあげられない時代なので
    面白かったです。
    大河ドラマで見てみたい。

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著者プロフィール

1929年3月31日神戸市に生まれる。15歳から小説を書き始める。関西学院大学、同大学院に進学しドイツ哲学を学ぶ。『処刑が行なわれている』(69年・審美社)で田村俊子賞、『鬼どもの夜は深い』(83年・新潮社)、「響子シリーズ」(88~94年・新潮社)、『隅田川原』(82年・集英社)、『女性のためのギリシア神話』(95年・角川書店)など多数。50歳を過ぎてギリシアに長期滞在し、ギリシアの神話・悲劇を通して男女の差異に注目。そのジェンダーの視点を日本の古典文学に応用した多くの作品がある。半年以上を過ごした山寺で、そこに集まる猫たちとの交流を描いたエッセイ集『今は昔、猫と私の関係』(2002年・講談社)には、猫好きの人柄がよく表れている。2003年4月24日歿。

「2005年 『くろねこたちのトルコ行進曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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