シェエラザード〈上〉

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 220
感想 : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062096072

作品紹介・あらすじ

豪華客船はなぜ沈められたのか。昭和20年、弥勒丸は嵐の台湾海峡に沈んだ。2300人の命と金塊を積んだまま。総統の密使は喪われた恋人たちに引き揚げを迫った。人間の誇りと勇気を問う長編。

感想・レビュー・書評

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  • 話は、これから始まる感じ。過去を生き直すという話に見える。人の描き方が上手い。

  • 感想は下巻で。

  • 戦時中、軍に徴用された豪華客船「弥勒丸」の引き揚げを謎の中国人が以来することから始まる物語。
    リムスキー・コルサコフさんの『シェヘラザード』がテーマ曲っぽい感じでした。

    戦時中はいろいろあったんだろうけど、やはり浅田さんの本には心底悪い人間は出てきません。
    ただ、ちょっとお話の中心がどこにあるのかわかりにくかったな…。

    先に言っちゃうと、結果的にこのお話はプロットが破たんしています。
    伏線の回収もできずに終わるので、読んでがっかりだった初めての浅田作品になっちゃいました。

  • 終戦直前に米軍に攻撃され、2300人の生命と共に台湾海峡に沈められた日本豪華客船「弥勒丸」の謎の運命、海底からの引揚げをめぐる数々の不思議な事件、それに立ち向かう昔の恋人男女のロマンス、当時の真相を知る人との偶然の出会い。ミステリーというよりも、エンターテインメント小説。この人の本はいつもハイトーン、快ピッチで読めます。

  • 日輪の遺産が面白かったので浅田二郎2冊目。まだ上しか読んで無いが全体像が日輪の遺産と似ていて面白い。

  • 現代と第二次大戦中を行き来する、良くできたエンターテイメント作品。そのクロスオーバーっぷりに、不思議な読後感が残った。

  • なぜこの本にたどり着いたのかハッキリと覚えていないが、読んで良かったと思える作品。
    我々の世代に引き継がれているこの世界では、幸福は当たり前に享受出来るものとしてほとんどの人が暮らしている。
    戦争末期にこういった犠牲があり、その上で現在の自分が在るということを何時までも忘れてはならない。

  • 阿波丸事件(あわまるじけん)をモチーフにした長編小説。
    面白い。。。

  • その船は絶対に安全なはずだった。
    連合軍より国際赤十字を通しての依頼で捕虜のための物資を運搬するため、攻撃も臨検もされないことになっていた。
    が、昭和20年4月25日、台湾沖で弥勒丸は撃沈された。
    そして現代。宋英明という人物に呼び出された雇われ闇金社長・軽部順一は弥勒丸をサルベージする計画を聞く。
    しばらく調査をしているうち、別ルートで宋に声をかけられた者が次々と殺されていき、しだいに追い込まれる軽部たち。
    一体弥勒丸の秘密とは何なのか。。。

    ずっと気になっていた作品。やっと読みました。
    やっぱり浅田さんの歴史モノは面白いなぁ。
    でもちょっと『日輪の遺産』を思い出したりして。
    旧日本軍の財宝絡みで過去と現在の描写が交差するあたり。

    でも決定的に違うのは恋愛が絡んでいること。
    軽部が15年前に振った新聞記者・久光律子が登場し、彼女の想いと弥勒丸とが徐々に重なってくるのです。
    個人的に律子と相容れなかったため、そのあたりが少々邪魔に感じてしまったりも。
    弥勒丸の描写が素晴らしく、全船乗りがどれだけ彼女を愛していたのかがひしひしと感じられただけに、ちょっと一緒にしてほしくなかったなぁ、なんて。

    そこ以外はのめりこむようにして読みました。
    とにかく美しい弥勒丸と船を誇りに思い愛している船員たち。
    そして弥勒丸に関わってしまった者たちに生存者。
    それぞれの想いが痛いくらいでした。
    沈められるのはわかっているのですが、祈るような気持ちで読みました。

    弥勒丸のモデルが実際に起きた阿波丸事件だそうで。
    なんだかなぁ、人間の盾って、本当にやってそうな気持ちになりましたよ。
    つくづく浅田さんの作家としての視点と創造力に驚嘆しました。
    久しぶりに物語に全身を浸して酔うことができた作品でした。

  • 戦時中に沈没した豪華客船弥勒丸にまつわり、いくつもの物語が紡がれていきます。上巻読了、続きが楽しみ。

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著者プロフィール

1951年東京都生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞を受賞。以降、一九九七年『鉄道員』で直木賞、二〇〇〇年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、二〇〇六年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞と司馬遼太郎賞、二〇〇八年『中原の虹』で吉川英治文学賞、二〇一〇年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞、二〇一六年『帰郷』で大佛次郎賞を、それぞれ受賞。二〇一五年紫綬褒章受章、二〇一九年菊池寛賞受賞。他の著書に『蒼穹の昴』『天国までの百マイル』『大名倒産』『流人道中記』『おもかげ』など多数。

「2021年 『日輪の遺産 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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