永い夜

制作 : 森 絵都 
  • 講談社 (1999年5月28日発売)
3.78
  • (31)
  • (16)
  • (47)
  • (1)
  • (1)
  • 本棚登録 :228
  • レビュー :35
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062096652

作品紹介

だれか、わたしを見ていてくれる?愛されなくなるのが、不安…。とりのこされるのが、こわい。人生って最初から決められているもの?死ぬときがきたら、自分でわかるのかな…。欧米で数々の賞に輝いた話題の絵本。'97ボローニャ児童図書展フィクション青少年部門賞受賞、'96ドイツで最も美しい本賞受賞。

永い夜の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 夜は自由な時間。現実の輪郭を抜け、存在のいちばん遠いところまで思いをはせる。私達は毎日、時間と空間を越える旅をしている。

  • '96ドイツで最も美しい本賞受賞、
    '97ボローニャ児童図書展フィクション青少年部門賞受賞など
    欧米で数々の賞に輝いた絵本です♪


    生きている限り
    誰もが抱く不安や孤独。

    それは
    様々な想いがかけめぐる
    眠れない夜のはじまり。


    誰か私を見てくれてる?

    愛されなくなるのが不安…。

    とりのこされるのが怖い。

    人生って最初から
    決められてるもの?
    死ぬときがきたら、
    自分でわかるのかな?

    子供の頃、
    夜眠れなくなると
    必ず死について考えていた。


    このまま目を閉じたまま
    死んじゃったらどうしよう(汗)

    僕はまだ生きているのに
    声をあげても
    誰も気付いてくれなかったらどうしよう〜(≧∇≦)

    そもそも
    人間が死ぬってどういうことなんだろう…。

    考えれば考えるほど眠れなくなるのに
    そんなことばかり考えて震えてた(笑)(^_^;)


    この絵本を読んで、
    その頃のことを思い出して
    懐かしい気分になったし、
    こういうことを考えてたのは
    自分だけではなかったんだって
    今更ながらホッとしました(笑)♪


    宇宙の果ては?

    泥棒が入ってきたらどうする?

    永遠の向こうは?

    体を交換できるとしたら、
    だれか私のを選んでくれる?

    いろんな不幸の落とし穴、
    どこまで避けていけるんだろう?


    などなど、
    絵本に出てくる少女の考えることは、
    哲学的で
    答えの出ないことばかり。

    だけど
    『考える』という行為自体が本当は重要で、
    『考える』ことが
    自分を作り、

    夢を見たり、
    妄想したり、
    ファンタジーを信じる心こそが
    想像力を養っていく。

    そしてその想像力こそが
    悪意の拡散を防ぎ、
    人の立場に立って物事を考えたり
    人間力形成に役立っていくと
    自分は思っています。

    絵本にしては
    重量感があって
    かなり分厚い本だけど(笑)、

    誰もが眠れない夜に
    一度は考えたことのあるテーマだと思うので、
    子供の心を知る上でも、

    誰もみな
    不安な子供だったと
    改めて理解する上でも、

    大人になった今でもある
    そんな不安な気持ちと格闘する上でも、

    本当に秀逸な絵本だと思います(^_^)


    シンプルだけど力強い絵柄と、
    『カラフル』『DIVE!!』の
    直木賞作家・森絵都さんによる、
    簡潔でいて
    核心をついた文章も素晴らしい!

  • まず本がすごく分厚い!!

    少女が夜眠る前にいろいろ考える

    死んだ後どうなるのか
    夢をみてる時自分はどこにいるのか

    考えても切りが無いことがいっぱい

    いつか全部の疑問が解決することってあるのかな〜

  • 少女が、夜ベッドの中で考えること、想像すること、夢見ること、疑問に思うこと、死や永遠にまで思いをはせて、朝を迎える。

  • 眠れない夜の混沌
    私も昔、眠れない夜に大好きな友人がいつか結婚して一緒にいられなく時期がくるんだと考えて泣きながら眠った夜もあった
    いつかこの世を去る日のこととか
    自分の居る意味とか

    今はその時期は過ぎてしまったような気がしてるけど
    あの混沌とした時期にこの本を読んでいたら
    あの救われない気持ちが 
    少しは軽くなったかもしれない

    レビューから図書館で取り寄せて読んでみたが、絵本だと思っていたので、この本の厚みにびっくりした。
    読み語りには向かないだろうが、高学年で読んでみたい本である。

  • 「子どもを本好きにする10の秘訣」>「命・生き方」で紹介された本。

  • 少女の一夜の考えごとは、果てしなくまっすぐに闇へと。それに伴うイラストは、ユニークでキュートで時々こわくて、それでいてイラストだけで読み進めることも出来そうなくらい的を得ている。そして何より素晴らしいのが、間。文章の間、ページの間、絵の間ごとに、私たちはたちまちベッドの上の少女になれる。そして、フィドのような誰かを想い朝を待つ。

  • 夜。人間。生死。おやすみなさいからおはようまでの間に少女が考えた「人間って?」。夜に読もうと思って。

  • 月イチ絵本。
    なのだがチョイと忙しくてじっくり読めなかった先月分。
    別の絵本を買いにいって、これが目についてこっちに変更した。
    絵本なのに長い。まさに永い夜。
    子供向けでも大人向けでもない感じ。
    かと言って思春期向けでもなさそうだしな・・・
    ついつい考えてしまう不安なこと。うまく表現できない不安なこと。
    最終的には死への不安。
    頭グルグルでどうにもならない時ってあるよね。
    眠れない永い夜を経て、朝がやってくる。
    そしていつもと変わらない日常へ。
    変わってしまった日常がやってくることもあるけどね。

  • 寝る前にはいろいろなことを考えてしまう。

    私って何?
    何で出来ているの?
    死んだらどうなるの?
    地獄はあるの?

    絵がシュールで寝る前のぐちゃぐちゃな、あれこれとめどなく考えてしまう頭の中がよく表れている。

    そうして、気が付けばすっかり朝に。
    実際には途中で寝落ちてしまうかもしれないけれど、答えのない疑問、なかなか正解の出ない疑問がいっぱい。

    どちらかと言えば大人向け。

全35件中 1 - 10件を表示

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
アクセル ハッケ
エドワード ゴー...
ガブリエル バン...
ユリー・シュルヴ...
シェル・シルヴァ...
ハンス・フィッシ...
有効な右矢印 無効な右矢印

永い夜に関連する談話室の質問

ツイートする