でりばりぃAge

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 104
感想 : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062097086

感想・レビュー・書評

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  • きょう読み始めて先ほど読了。二冊目の梨屋アリエさん。
    「プラネタリウム」が苦手だったので読み始めはちょっと不安だったのだけど、おもしろかった!奥窪さんの定まらなさがいい味だなぁ。いつか女になるしかないオンナのコ、というのは、いまとなってはちょっと古い話題なのかもしれないけれど(あるいはこの程度の描き方では不十分とされてしまうのかもしれないけれど)、そこがポイントなのではないのだろうな。むしゃくしゃして嫌になりながらも生きてくしかない感じとか、ふいにわいてくるエネルギッシュさとかにはっとする。そしてやっぱり、子どもにはどうしようもなく子どもな部分があり、裏をかえせば大人はどうしようもなく大人なのだなと思う。あたり前だけれど、だからこそそれをしっかり描けるひとはすごい、と思う。
    でもタイトルはいまひとつピンとこなかったなぁ。

  • 読み始めは、主人公の内面があまりにドロドロとしていたせいか
    敏感な私には、ズシンと重みを感じ、読み進めれるのかと不安でした。


    しかし
    生まれてきたことを疑問に思うこと
    自分を見ようとしない親の存在
    冷めた目で友達を見てしまうこと

    主人公の体験や思いが、昔の自分と重なっていることに気づくと、すごく面白くなりました。

    自分の気持ちも二重に入っているせいか
    問題が解決していく主人公の姿に、気分爽快。


    自分と同じ心境の物語を読むことは
    動揺もしますが、癒しにもなるんですね。


    少し年数が経ってはいますが
    現代の子どもたちばかりでなく
    忙しい大人たちにも是非、読んでほしい物語です。

  • 夏期講習を抜け出した中学生の真名子は、洗濯物が干された庭へと入り込む。そこにはローニンセイがひとりでいたのだった。

    ヒリヒリと焼け付くような心。圧迫感と閉塞感。自分が何者なのかわからない、自分が何をしたいのかわからない。何にいらだっているのかも、何を喜べばいいのかもわからない。

    それは真名子にだけあるものではなく、大人も友達も年下の弟にもある心情だということに気付いていない。いや気付いているのかもしれないし、指摘されれば知っていると答えるだろう。でもそのことを受け止めてはいなかった。その事実を受け取った止めたことにより、真名子は自分自身を受け止めやすくなったのではなかろうか。
    そんな真名子が見付けた場所が、あの庭だったのだろう。そしてローニンセイと過ごす時間だったのだろう。何故自分がいるのかわからない場所を抜け出して、自分の足で辿り着いた場所だったのだろう。今を抜け出すためだけに大人になりたいと思う真名子は、そうではない大人への道を見付けたのだろう。

    そして作者は真名子だけでなく他の人々に対しても、少し腰を掛けられるものを用意する。安住の地ではないだろう。これでめでたしめでたしハッピーエンドということはなく、これからも悩み怒り悲しむだろう。それでも必死に踏ん張って立っている時に、次の一歩を進み出すために必要なものなのだろう。それがあるから読者も共に前を向ける。それがYA作品の持つ物語の力なのだろう。

    20年前に書かれた中学生は、今の中学生にどう映るのだろう。そんなことを30年前の中学生は思いながら読んだのでした。

  • 中学2年生の主人公、マナコの夏休みを描いた、ど直球な中二病小説。
    ストーリーとあまり関係ないけど、かんぴょうを干してるシーンの描写は栃木県(しかも小山、作者の出身地)に住んでた人じゃないとわからないだろうな。懐かしかった。2019/3/2読了。

  • 特に不幸な状況があるわけでもない。普通かなって思いながらもなんだか、もやもや。原因がわからないから、くすぶる思いを抱えてるしかない。中学生って今から思い返してももどかしい。
    マナコも例外なく。
    洗濯物のシーツが自分を救ってくれると思える瞬間、あるよ。あるんだよ。思春期は、そんな瞬間がランダムにやってくる。
    中学時代、こういうの読みたかったな。
    普通の女子におすすめ。

  • ありりんのデビュー作

    白いシーツを見てイメージを膨らませることができるかどうかがこの本の面白さを左右しているのかな。
    映画の一シーンとしても面白いかも。
    マナコという中学生とローニンセイのやりとりの描写がうまいです。
    是非夏に読んでください。

  • リピート率高い
    青年と少女の恋になるならないの微妙な関係が良い。
    中学生の多感な時期の描写や夏の風景がよりいっそう作品の爽やかさを引き出している。夏の昼下がりに、静かな家で麦茶をのむシーンはノスタルジックな雰囲気がある。

  • すんなり読めました。弟が可愛かったです。

  • 梨屋さんの中で一番好きです。
    とても大好きです…。読み終わった後少し悲しいけれど、温かい気持ちになれました。
    ペットボトルで作る風車のくだりが好きです。


  • 教室にあったので何回も読み直した。
    あんなに読み返す本も珍しい。(私にしたら)
    めっちゃすき。主人公の憂鬱が分かる。
    サメに例えた感じが一番良かった。

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著者プロフィール

栃木県小山市生まれ。児童文学作家、YA作家。
法政大学兼任講師。
1998年、『でりばりぃAge』で第39回講談社児童文学新人賞受賞し、翌年、単行本デビュー。
2004年、『ピアニッシシモ』で第33回児童文芸新人賞受賞。『ココロ屋』が2012年全国読書感想文コンクール課題図書に選ばれる。その他、『プラネタリウム』『わらうきいろオニ』(講談社)『スノウ・ティアーズ』、『きみの存在を意識する』(ポプラ社)など著書多数。

「2020年 『エリーゼさんをさがして』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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