高山右近

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 35
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062098311

感想・レビュー・書評

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  • 高山右近が「列福」されるということで読んでみましたが、難解な言い回しや古い言葉がたくさんあって、戻って読んだり相関図のようなものを書き出してみたり、時間がかかってしまいました。読むのは大変でしたが、内容はとても面白かったと思います。

    前に読んだ本では、秀吉がコエリョ、フロイス、オルガンティーノを大阪城に呼んだ時と南蛮船を見た後に、キリシタンに対する締め付けが厳しくなった理由がよくわかりませんでした。本書では秀吉の気持ちの動きがよく描かれていて、そういうことだったんだと納得できたのが良かったです。

    また、追放された右近が長崎でイグナチオの霊操に熱心になり過ぎて、聖痕までできてしまったシーンは印象的でした。手足の痛みがひどくて、もう少し控えめにしようと思ったというところは、とても人間的で身近に思えました。

    「ゆるやかな殉教」と言われている右近ですが、全体を読んでみて、その意味が私にはよくわかりませんでした。読みが足りなかったのだと思います。右近に関する本は他にもたくさん出ているようなので、色々読んで私なりに理解していきたいです。

  • 戦国時代のキリシタンの生き様が判った。

  • キリシタン大名として有名な高山右近ですが、詳しくは知りませんでした。それが1個の悩みをもった老武士として、活き活きと蘇ります。大名の立場を捨て、加賀藩に預けられた後、更に迫害で長崎、マニラへ。マニラではスペイン人の総督の厚意により、幸せな最期を迎えたようですが、地位を捨て、甘んじて迫害、辱めを受ける。それが自己のみでなく、老妻、そして夫に離縁され、乳飲み子と別れた若い娘、そして亡き長男夫妻の残した10人の幼き孫たちを同じ迫害に遭わせてしまう。自分ならそのような決断が出来るだろうか、自らその道を選ぶ老妻、娘、子供たちの健気さ。マニラへ向かう船の上での台風との遭遇。クリスチャン作家加賀氏らしい、感動の小説です。

  • 信長、秀吉、家康の戦国時代にある一国を任されたキリシタン大名の話。

    キリシタン故、大名取り潰しに合い、加賀藩で陪臣となるが、最後は徳川のキリシタン禁止令で国外追放され、マニラで英雄として生涯を閉じるというストーリー。事実をたんたんと書く感じで、心に何かを訴えようとする文章ではないため、ちと退屈。

  • キリシタンとしての高山右近。金沢滞在時代から始まります。
    もうちょっと他の面も見たかったかなーという。

  • 2008/2/3:前田家時代からマニラ追放まで。……なんか、人生後半って感じでした……豊臣の禁教令の時とか期待してたのになー。登場人物は少なくって読みやすいですけど、エンタメ性は……薄いのかな……まぁ、あれですよね! 高山右近チョイスしてくる時点でそういう期待はしちゃ駄目なのかな! パードレと内藤如安は沢山でるよ!

  • 隠れたキリシタンとして歴史に名を残す高山右近。
    でも、徳川幕府の禁教令により、
    フィリピンまで逃走。
    近畿地方で隆盛を誇っていた城主で、茶人も
    幕府には勝てなかった。
    その悲劇のスターを医師で作家の加賀乙彦氏が描く。

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著者プロフィール

加賀 乙彦(かが おとひこ)
1929年、東京都生まれ。東京大学医学部卒業後、精神科医として勤務のかたわら、小説の執筆を始める。『フランドルの冬』で芸術選奨文部大臣新人賞、『帰らざる夏』で谷崎潤一郎賞、『宣告』で日本文学大賞、『湿原』で大佛次郎賞、自伝的小説『永遠の都』で芸術選奨文部大臣賞、自伝的大河小説『雲の都』で毎日出版文化賞特別賞を受賞している。その他の著書に、『錨のない船』『不幸な国の幸福論』など多数ある。
近年は、殉教者を描く歴史小説『ザビエルとその弟子』、ペトロ岐部の生涯を描いた『殉教者』などを発表。

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高山右近 (講談社文庫) 文庫 高山右近 (講談社文庫) 加賀乙彦

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