盤上の敵

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 267
レビュー : 35
  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062098762

感想・レビュー・書評

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  • 他の作品でも見られるトリックの鮮やかさを感じる作品なのだけれど、それ以上に人の悪意の怖さがとてつもなく読了後に残る。読み終わった後にしばらく胸の辺りに黒くて重い感じがとれないで、気分が悪いままだったくらいに。理解することが出来ない悪意の形を見せられる、感じさせられる作品。

  • 内容は重苦しく暗いものだが、さすが北村薫さん。
    トリックが鮮やかで、身を乗り出してしまうように終盤一気に引き込まれた。

  • 「登場人物たちをチェスの駒になぞらえた、スリリングで過酷な攻防戦が展開」と紹介されてたので読んでみました。-が。実際チェスの駒になぞらえられたのは、主人公とその妻のみ。その主人公と妻の主観で交互に描かれるのですが、スリリングな展開になりつつある主人公の後に、妻の乙女チックな語りかけ口調で綴られるせいで、ブレーキをかけてしまうのが残念。あと、中学で出会った人が嫁ぎ先に現れる展開にも首を傾げてしまいます。ラストは感嘆する部分もあるけど、その先どうるすの?と読後感はイマイチでした。

  • 北村本の中ではダントツ。サスペンスなんだけど純愛小説。 とてもピュアです。 臨場感といったら右に出ない表現、鮮やかな展開、最後の最後でほっとする フィクションに望む全てがあるような、そんな忘れられない作品です。

  • 日本にも暴力や異常な犯罪のようなものはあるんだよ、あるけど何故か不思議とアメリカとかよりは平和だって感じるんだわね。何故だろう、アメリカは貧困とか移民とか、なんか根本的なところが違うというか、日本の場合は、割と特別な突然変異みたいな人が犯罪を起こすように感じるから?突然変異だから恐ろしい人がわんさかいるわけじゃないけど、出会った時の恐ろしさはきっと変わらんよね。
    なもんだからそういう事になった時、どうなるのか、って話で、恐ろしい事があっても最後には希望があるって話は読者にとっては救いがあるし、読んだ後にもそれなりに良かったって思えるけど、でも現実はきっとそんななに甘くないかもしれないし、おとぎ話じゃないか、って感じたりもするけど、でもやっぱり本の中でくらい救われたいって思うのが人情だわね。

  • いつもの美しい北村さんの文章を期待していたのだが、、、。内容も含め合わなかった。

  • 逃げても逃げても追いかけ続ける、ある意味精神異常者に近いクソ女のせいでこうなった。
    読んでる途中は胸糞悪さでキツかったが最後は決着はつけたし良い終わり方だと思った。

  • 結論から言うと、結末は意外な展開で、なるほどと思わされた。
    ただ、途中、誰の話をしているのかがわからない部分などもあり、ちょっともどかしかった。
    あとは、読んでいて、主人公に都合のいいことなどが非常に多く、読めば読むほど、リアリティーを感じなくなってしまった。
    話の展開自体は、意外な展開で良かっただけに、ストーリーの部分でもうちょっとリアリティーのある話に仕上がっていれば、もっと面白くなったのではないか、と思った。

  • 白のキングこと末永純一、白のクィーンこと末永友貴子、黒のキングこと石割強治。黒のキングが逃亡の末、白のキングとクィーンの家に立てこもる。白のキングはクィーンをいかにして黒のキングの手から逃がせるのか、読者の興味はそこに集まるのだが、白のクィーンの昔語りが意外なところにつながって、読者を驚かせる結末へとつながる。
    ストーリーにひねりが利いていて楽しめた。キングだとかクィーンだとかチェスっぽい言葉を使っているが、チェスとは特に関係なし。

  • 2000年7月読了。

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プロフィール

1949年埼玉県生まれ。高校教師を務めるかたわら、89年『空飛ぶ馬』で作家デビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞、09年『鷺と雪』で第141回直木賞、15年には第19回日本ミステリー文学大賞を受賞した。エッセイや評論、編集の分野でも活躍している。近著に『八月の六日間』『太宰治の辞書』『中野のお父さん』など。

「2016年 『遠い唇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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