道祖土(さいど)家の猿嫁

著者 : 坂東真砂子

• 講談社

感想・レビュー・書評

[大樹独活さんの感想 · 2012年2月8日]

坂東眞砂子でまず紹介したい３冊です。いずれも壮大なスケールと精緻な考証で読む者を坂東ワールドへ誘います。短編よりも長編にこの作家の真骨頂を見ます。ぜひ時間のあるときにどうそ！

[fukujiさんの感想 · 2021年3月26日]

2021/3/26
面白いよ、蕗、読み返す機会があるかはいざ知らず。

[yueliさんの感想 · 2018年9月20日]

道祖土家に嫁いだ猿顔？の嫁、蕗の一生。なにか足りないような、満ち足りているような、後悔もあり、暖かさもあり、特になにがあるわけでもないが、これが人生という感じがするな。明治から大正にかけて、時代の変化のなかで感じる、なんとも言えないノスタルジー。
感想も書きづらいが、面白かった。しかし、すぐ下の話になるのはどうしてなのか。そういうものなのか。

[kazuosogouさんの感想 · 2013年1月8日]

次の箇所が印象的だった。

日本人であるとはいえ、父は死後もここに残り、家霊ピイー・ルアンとなり、母や私たち、そしてその子孫も見守ってくれることでしょう。

日本人でもタイに住めば、タイの精霊となるのだろうか？