絶滅動物誌―人が滅した動物たち

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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062099929

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  • 人間が狩り尽くした、外から天敵を持ち込んだ、環境を変えた、など、絶滅の要因はよく知られているが、それを歴史や文化を交えて解説されるとまた違った味わいが出てくる。そもそもなぜ狩ることになったのか、なぜ天敵を持ち込んでしまったのか、なぜ環境を変えたのか。人間の傲慢さや無関心ではなく、宿痾というものを私は感じた。

    あとちょいちょい動物の紹介が悪口っぽいところに笑ってしまった。

  • 古今東西の、人間によって滅ぼされた動物たちの顛末。
    高校の時、論文課題の為に読んだ。
    絶滅にはいろいろな理由があった。
    また、絶滅の渦巻現象というのをこの本で初めて知った。
    個体数がある程度(例えば鳥類なら1000個体)まで減ると、遺伝的多様性が失われ種として弱くなっていき、確実に絶滅に向かうというもの。
    トキなど、僅かに生き残った種を人間の手で交配させる復活プロジェクトは世界各国にあるが、それはもう手遅れかもしれないのだ。
    付け焼き刃で個体数を増やすより、環境を整える事が大切で、そのためには法整備が必要だと思うが、日本は本当にそれが弱い。

  • レッドデータブックや絶滅の類のお話はどうしてもそそられてしまうカテゴリのひとつであり何度かこの類の本は読んだことがあるが、今ままで知らなかった事実は、生物が地球に誕生してから、数十回もの地球規模の大絶滅が起こっていたということ。冒頭のその内容の記述に大きな衝撃を受けた。何十億年の中の数十回であるからその節目に生きてることが宝くじに当たるよりも稀な事なんだろうけれど、人間も大絶滅を経験する日が来るのだろうかと思うと冒頭から少々恐ろしさを感じた。

    この本はただ種の絶滅を語るだけでなく、大航海時代の人類の振る舞いと先進国による植民地化の経緯を絡めて絶滅の経緯を示すあたりが興味深かった。

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著者プロフィール

動物学者。「ねこの博物館」館長。国立科学博物館で哺乳類の分類学、生態学を学び、各地で哺乳動物の生態調査を行っている。『学研の図鑑LIVE』(学研)、『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)など著書・監修書籍多数。

「2022年 『パンダのずかん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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