奴の小万と呼ばれた女

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 22
感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062100137

感想・レビュー・書評

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  • 以前読んだ「辰巳屋疑獄」は奉公人丁稚から見た大坂の豪商のお家騒動、この作品は大坂の屈指の豪商木津屋の娘お雪こと小万が、世間に抗して侠気を貫く女侠客の生涯を描いた時代小説。豪商の娘として生まれながら、家のために婿を迎え子孫を残すことに反感を覚え、ひ弱な兄五兵衛、祖母のお万の目を掠め手代の喜助を脅し「柔取り」に同道させたことから、老師範に気に入られ、柔の稽古相手に逃げ回る奥女中・腰元の代わりに、水仕奉仕の女衆二人を身代わりにし稽古に励み、型破りの生き方・侠客に進む発端となる。大阪の地名が懐かしい。
    古書を読み進める形をとりながら、後に歌舞伎にも「奴の小万」と、登場する痛快な女侠客の実像が生き生きと描かれ面白く読めた。

  • おもしろかった。
    雪さんのエネルギー半端ない。
    が、好きになった男をことごとく不幸にしている気が・・・・・。
    腰元の亀と岩がナイスキャラ。
    雪は豪快な姐さん気質っぽいようで、ただのわがまま娘とも。
    でも、「ねばならない」「あるべき」という世間という
    実体のない、けれど確実にあるものに、唯々諾々と従うのでなく、
    自らの気持ちにまっすぐに生きようとする姿は潔いとゆーか、
    憧れを抱かずにはいられないなにかがある。

    にしても導入部分の古本屋は結局なんだったのか?
    どーも店主は雪さんっぽいようにもみえるけど、
    なぜそれを「わたし」に渡したか?
    そのへんの理由がどうもうやむやな気が・・・・。
    現代部分とのつながりが消化不良。

  • 女の生き様。

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著者プロフィール

1953年京都生まれ。小説家。早稲田大学大学院修士課程修了。松竹株式会社で歌舞伎の企画・制作に携わる。97年『東洲しゃらくさし』でデビュー。『仲蔵狂乱』で時代小説大賞、『吉原手引草』で直木賞受賞。

「2018年 『作家と楽しむ古典 好色一代男 曾根崎心中 菅原伝授手習鑑 仮名手本忠臣蔵 春色梅児誉美』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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