嘘をもうひとつだけ

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1196
感想 : 132
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062100489

作品紹介・あらすじ

バレエ団の事務員が自宅マンションのバルコニーから転落、死亡した。事件は自殺で処理の方向に向かっている。だが、同じマンションに住む元プリマ・バレリーナのもとに1人の刑事がやってきた。彼女に殺人動機はなく、疑わしい点はなにもないはずだ。ところが…。嘘にしばられ嘘にからめとられていく人間の悲哀を描く、新しい形のミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 練馬署の加賀恭一郎が地味に事件を解いて回る短編5編が入っている。気楽にさっと読めるけど物足りなくもありました。何しろ東野圭吾作品なので期待値もついつい大きくなってしまう 笑。

  • 短編集ということあり一話一話が短い。やっぱり長編でないと話に深みがなくていまいち。加賀恭一郎は長編がいい。

  • 一気読み。面白かった。

  • 久しぶりに「東野圭吾」作品が読みたくなり、「加賀恭一郎」シリーズの第6作『嘘をもうひとつだけ』を読みました。

    「東野圭吾」は昨年の6月に読んだ『幻夜』以来なので、約1年半振りですね。

    -----story-------------
    バレエ団の事務員が自宅マンションのバルコニーから転落、死亡した。
    事件は自殺で処理の方向に向かっている。
    だが、同じマンションに住む元プリマ・バレリーナのもとに1人の刑事がやってきた。
    彼女には殺人動機はなく、疑わしい点はなにもないはずだ。
    ところが……。
    人間の悲哀を描く新しい形のミステリー。
    -----------------------

    表題作を含む以下の5篇が収録された短篇集です。

     ■嘘をもうひとつだけ
     ■冷たい灼熱
     ■第二の希望
     ■狂った計算
     ■友の助言

    身近に起こりそうなリアリティのある設定と、「加賀恭一郎」が鋭い洞察力、推理力と誘導話術により犯人を追い詰め、真相を解明してプロセスに、ぐいぐいっと惹き込まれ、次々と読んでいきました。

    久しぶりに読みましたが「東野圭吾」作品は、やはり面白いですねぇ。

    睡眠不足気味なのに、ついつい夜更けまで読んでしまいました。

    「加賀恭一郎」が友人「萩原保」の身に迫る危険に対し助言をする『友の助言』は印象深かったですね。

    家族を疑いたくない気持ち… わかりますよね。

    『第二の希望』を読んでいると、『白夜行』の「桐原亮司」と「西本雪穂」が少年のときに犯した最初の事件を思い出しました。

    子どもを不幸にしてしまう家庭環境はつくりたくないですね。



    『嘘をもうひとつだけ』

    弓削バレエ団の事務員「早川弘子」の死体が発見された。
    場所は自宅マンションの植え込みの中だった。
    警察の調査により、彼女は7階にある自室バルコニーから転落死したことが判明した。
    彼女は死ぬ1週間前に引っ越したばかりだった。
    練馬警察署の刑事「加賀恭一郎」は、同じマンションに住み、同じ劇団で働く「寺西美千代」に目をつける。

    「寺西美千代」…弓削バレエ団の事務局長・元プリマドンナ。
    「早川弘子」…弓削バレエ団の事務局に勤務・元バレエダンサー・自宅マンションの敷地内で転落死体となって発見される。
    「寺西智也」…「寺西美千代」の夫・振り付け師・故人。
    「新川祐二」…「寺西智也」の親友・作曲家・故人。
    「松井要太郎」…弓削バレエ団のバレエマスター・故人。


    『冷たい灼熱』
    自宅に帰宅した「田沼洋次」は、倒れている妻「美枝子」を発見した。
    さらに、幼い息子は行方不明という状態で警察の捜査は開始された。
    部屋が荒らされていたことから、物取りの犯行で、警察は顔見知りではないかとの見解を見せた。
    それは「田沼美枝子」が前から首を絞められて殺されていたからだった。

    「田沼洋次」…工作機械メーカーに勤務。
    「田沼美枝子」…「洋次」の妻・自宅で絞殺体となって発見される。
    「田沼裕太」…「洋次」の子供・乳児・行方不明になっている。


    『第二の希望』
    親しく交際していた「毛利周作」が殺された。
    「楠木真智子」は5年前に離婚しており、現在は11歳になる娘「理沙」と二人で暮していた。
    「真智子」は器械体操のオリンピック選手になるのが夢だった。
    しかし、今は娘の才能を見抜き、娘に自分の夢を託そうとしていた。
    絞殺死体は明らかに他殺。
    しかし、犯人とその犯行手段が全くの謎だった

    「楠木真知子」…会計事務所に勤務・週に3回はダンススクールのインストラクターを務める。
    「楠木理砂」…「真知子」の娘・11歳・体操教室に通っている 。
    「毛利周介」…「真知子」の愛人「真知子」のマンションで絞殺死体となって発見される


    『狂った計算』
    数日前から必ず菊とマーガレットを買っていく女性客「坂上奈央子」。
    彼女はつい先日、交通事故で夫を亡くしたという話だった。
    「加賀」が彼女を訪ねたのは、行方不明となっている建築士「中瀬幸伸」が、彼女と親しくしていたという噂を聞いたからだった。
    夫を亡くした妻と行方不明の男。
    「加賀」は事件の真相を探りにかかる。

    「坂上奈央子」…主婦。
    「坂上隆昌」…「奈央子」の夫・製薬会社勤務・交通事故で死亡。
    「中瀬幸伸」…建築士。


    『友の助言』
    「加賀」の友人である「萩原保」が交通事故を起こした。
    一命は取りとめたが、十数か所を骨折。
    「萩原」は入院を余儀なくされた。
    病院に見舞いに訪れた「加賀」は、「萩原」に睡眠薬を飲まなかったか?と話を聞く。
    しかし、「萩原」は飲んでいないと言い張るばかり。
    「加賀」は「萩原」に今回の事件を推理し、語り出した。

    「萩原保」…「加賀」の友人・会社社長・居眠り運転で交通事故を起こす。
    「萩原峰子」…「保」の妻。
    「萩原大地」…「保」の息子。
    「葛原留美子」…アートフラワー教室の講師。

  • それぞれの物語が、サクッと読める。そして、大好きな加賀刑事の視点が面白い。良かった。

  • どの話も犯人は予想がつく。
    犯人の心情、犯行方法が気になってどんどん読み進めていけた。
    しっかり集中できるので、ミステリーもおもしろいと思った。

  • 面白い。極く身近で有る様な話だけど、ウソは最後にどうしても暴かれる。ウソにウソを重ねて刑事はそんなウソを見破る馬鹿正直と言うけど正直に生きた方がいい

  • 図書館から借りた東野作品の人気は高く、本書も次に読みたい人がいるので、急いで集中して読みました。

  • 東野圭吾の短編集を初めて読んだ。普段生活していたら出てくるような現実にある事件や事故、社会問題からここまで膨らますことができるから本当にすごい。東野圭吾はどんなテーマでも小説が書けるのかな。

  • 2013.04.27読了

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

「2022年 『希望の糸』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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