鳥の水浴び

著者 :
  • 講談社
3.08
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本棚登録 : 25
感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062100595

作品紹介・あらすじ

名作「夕べの雲」から35年の時が流れ、多摩丘陵の家は夫婦2人だけの暮しになった。よろこびの輪をひろげ小さな楽しみを見つける愛に満ちた穏やかな日々。

感想・レビュー・書評

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  • この単行本の重さに感動した。単行本の重さの好みが自分にあるのを手に取って知ることができた。薄すぎず、重すぎず、本、という感じがする。

    いいピアノ曲を知れた。庄野の妻がピアノ教室で習っている「貴婦人の乗馬」。ブルグミュラーという作曲家のこともはじめて知って少し聴いてみた。明るい曲調が好きだとうれしくなり、それからこれを練習した庄野の奥さんのことを思い浮かべた。

    フーちゃんも出てくる。この時期のフーちゃんはFJ新聞ではなく手紙。バスケットボールに励んでいるという。



  • 2000年出版・前作「庭のつるばら」

    今月6冊目。読み終わると次が読みたくなる。家族の他愛のない日常を描くのは時に陰気臭く自慢げに・・・興味を持てないと退屈になってしまうところなのに、そんなことはなくそこがうまいなとおもう。また次、借りてしまうんだろうな~。

  • 表題に惹かれて借りてみた。
    想像はしていたが、エッセイ。面白おかしいといった風ではない、静かな感じ。
    本で読むよりも新聞等で毎日少しずつ読む方が良いだろうと思った。

  • 「庭のつるばら」をはじめて読んで、良かったのでその続きとなるこの本を選んだ。この本を書かれていた時は77歳という年齢で、お子さんが家を出て、お孫さんもいて、ご夫婦仲睦まじく穏やかな日常が綴られている。
    1つ1つの出来事が丁寧に描写され、近隣の方、親戚、ご家族との交流を楽しんでおられ、読んでいてこちらまで暖かい気持ちになる。
    大阪出身の方なので、知っている関西の地名が出て来たりするのも嬉しい。
    あちこちから美味しそうなものや、素敵な物が届けられ、それを惜しげもなく、近隣やご家族にお裾分け。
    そして、そのお返しにまた何か送られて来て、そのやりとりが、素敵だなと思う。
    そして、人との関わりを大切にされているだけでなく、花や小鳥や虫なども愛され、いつも感謝されている様子がうかがえ、ああ、こういうふうに生きて行けたらいいなぁ、と思う。
    推理小説のようなハラハラドキドキはないけれど、安定した日々の暮らしを読み進めるうち穏やかな気持ちになる。

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著者プロフィール

(しょうの・じゅんぞう)
1921年(大正10)大阪府生まれ。九州大学東洋史学科卒業。1955年(昭和30)『プールサイド小景』により芥川賞受賞。61年(昭和36)『静物』により新潮社文学賞受賞。65年(昭和40)『夕べの雲』により読売文学賞受賞。日本芸術院会員。2009年歿。

「2022年 『小沼丹 小さな手袋/珈琲挽き【新装版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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