ぼんくら

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1094
感想 : 170
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  • Amazon.co.jp ・本 (516ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062100885

作品紹介・あらすじ

長屋からひとりずつ人が消えていく。店子を襲った殺し屋、差配人の出奔、謎の新興宗教騒ぎ。江戸下町の長屋で連続する事件の裏の陰謀に、同心・井筒平四郎と超美形少年・弓之助が挑む。

感想・レビュー・書評

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  • 2013年5月14日再読

    読んでいるうちに、そうそうそうだった、といろいろ思い出しました。
    弓之助がまだおこちゃまだなぁ。かわいいなぁ。
    しかも、なかなか登場しないし。

    鉄瓶長屋で起こった殺人事件を端緒に、つぎつぎ騒動が起き、住人はどんどん減っていく。
    地主の湊屋の面々と、新しい差配人の佐吉と、鉄瓶長屋の住人を巻き込む事件が、物語の中心にしっかりあって、「おまえさん」のほうがそれぞれのキャラがより活きて周辺の小ネタで何倍にも楽しめた感じかな。

    これはこれで、とてもおもしろかった。
    「日暮らし」も思い出されてきたけど、もう一度読み返そうと思います。

  • 2020/10/28 読了

    だいぶ前に読んだ気がするけど、もう一度!
    ぼんくらシリーズの次を読まなくては。

    前回読んだ時、私がどう感じたかはすっかり忘れてしまったけど、
    こんな井筒平四郎みたいな面倒臭がり屋さんばかりだったら
    こんな大事にならなかったのにと思ってしまった。

    憎悪が憎悪を連れてくるよね。

  • 本書発行時に読んでいるが、細かいところはすっかり忘れており、テレビ放映を機に14年ぶりの再読。
    やはり、映像の力は強く、読み進むうちに登場人物に、ドラマ出演者の顔が浮かんできてしまう。
    作品がよく映像化される湊かなえ氏が、新聞のエッセイで書いている。「一度、作品を視るとどの役もその方以外考えられなくなるほど、頭の中で上書きされ、本を読み返す時も役者の顔が浮かんでくるようになります。そうなると、作品の色が少し変わって見えたりもするのですが、その変化がまた楽しく、先に本を読んでいると作品を2度味わえるな、とニンマリしてしまいます。」
    言いえて妙で、こういう楽しみも、読書の楽しみの一つと言えるかも。

  • 最初はばらばらと起こっていたように思えた事件が次第にまとまりを見せ・・・そしてクライマックスに雪崩れこんでいく辺りはさすが宮部みゆき、引きずり込まれる。普段時代小説を読まない人にも勧められる一冊。

  • きたきた二を読んだら、おでこと弓之助が気になりやっと再読了。幼き二人が、やはり良き(⁠^⁠^⁠)
    平四郎、政五郎親分にお徳さん。。。骨なんて出なかったけど、鉄瓶長屋なくなっちゃった。。。
    最後にお徳さんの前にあらわれたのは、おふじ!?まじ、やな女。そもそも湊屋宗右衛門が困ったお人だ!
    だから差配人佐吉もおくめさんも、残念だ。いや結局、佐吉は、良かったのか??
    ところで、平四郎の家の庭に椿が植えられてるのがきたきた読んだあとだとひっかかっちゃった。まあ、私お得意の思い込みだわね汗

  • 長屋からひとりずつ人が消えていく。店子を襲った殺し屋、差配人の出奔、謎の新興宗教騒ぎ。江戸下町の長屋で連続する事件の裏の陰謀に、同心・井筒平四郎と超美形少年・弓之助が挑む。奉行所きっての怠けもの同心・井筒平四郎、超美形少年の弓之助のほか、神出鬼没の隠密同心・黒豆、回向院の茂七の手下・政五郎、驚異の人間テレコ・おでこ、若き差配人・佐吉と伝書鳩の官九郎など、最強キャラクターが続々登場!

  • おもしろかった。次が楽しみ。

  • 久しぶりに宮部みゆきを読んでみたら、夢中になってしまった。
    時代物、いいじゃないか。

    弓之助とおでこさんがかわいい。
    『日暮し』『おまえさん』と続けて読んだけれど、もっとシリーズで読みたいな。

  • たまたまドラマでやっているのを観たら面白く、続きが待ちきれずに図書館で借りて読破。母親のことも鉄瓶長屋のことも真実を知らずにただただ翻弄され、それでも真面目に頑張る実直で律儀な佐吉さんが好き。これを読み終わった時点では少しもやもやが残り「理解はできるが完全に納得したとは言えない」といった印象。すぐに続編の『日暮らし』も借りてきた。
    [読書メータ―から]

  • 2017.05.01

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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