青狼記

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 59
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (471ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062101226

感想・レビュー・書評

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  • 内容(「BOOK」データベースより)
    大陸では微妙な力関係で五国のバランスが保たれていた。楽天は一番の小国である。その楽天に大国・奉金より盟約を結びたいとの申し入れがあった。条件は人質の交換。しかし、その裏には各々の国家の、そして重鎮たちの思惑が渦巻いていたのだ。世俗にまみれ、人生に翻弄され、それでもなお愛と勇気を武器に真摯に生きる若者を大スケールで描く感動巨編。

    青年漫画にピッタリな感動大河ドラマだなと思ったら既になっていた。しかも原哲夫の弟子が漫画書いているのだそうで、いかにもだなあとにやり。読んでいる時絵が浮かんでくるのは原哲夫だったので結構近かったですね。
    男なら胸アツな展開、野獣の体と緻密な頭脳、そして晴天のように明快な心を持っている少年が主人公「趙浚」。彼がとにかく小公女セーラのように意地悪をされてそれを乗り越えていくのですが、その意地悪をしてくるのが皇帝という悲惨な状態で、30回位死んでもおかしくない状況を知略と力と友情で乗り越え、しかも皇帝には黙々と従うという状況。
    おいおい、まだ信じるのか甘っちょろすぎるだろうとイライラしながらも、少年漫画のように熱い男たちの友情を目の当たりにするとこみ上げてくるものがあります。
    お互いに好きあっている幼馴染の「鈴麗」との離れても、どこかで強く繋がっている絆、彼らの恋を見守りながらも鈴麗に惹かれる皇帝の息子の存在も大きい。糞過ぎる皇帝から生まれた皇太子である息子がとにかくいい奴で、読んでいて趙浚のあまりの素直さにイライラする部分をとても中和してくれます。
    エピソードを色々書きたいのですが、非常に非常に少年漫画的な展開なので、誰が助けに来るとか言いたくないんですよね。是非ともワクワクしながら展開を楽しみにして頂きたい。悲しみも歓びも感動もみんな体験できますので、冒険譚が好きなら是非読んで頂きたい一冊になっております。

  • 2010年2月20日読了。2010年33冊目。

    内容は大変面白いが、漢文を真似て書かれているからだろうか、読み終わるのに時間がかかった。
    三国志など中国文学が好きな人にはお勧めだと思う。
    趙浚と元昊の友情が厚い。趙浚だけにかかわらず、登場人物の心根のまっすぐさは読んでいて気持ちがよい。

  • 2004年8月15日読了。
    こういう正統派の小説もあるんだなぁと驚きの1冊。

  • やはりこの人はすごいッ!!
    はじめからぐいぐいと話に引き込まれていく。パワーを感じます。

    中国にあると思われている五つの国。
    それも日本でいえば江戸時代以前の頃でしょうか。
    まだ武器としては弓矢と大刀ぐらいしかなかった大昔の物語だ。
    帝に忠誠をつくすピュアな若者を中心として
    軍師である父親、帝の息子でもあり親友でもある元こう、幼馴染で恋心もいだく鈴麗、
    同盟国軍師の春申(こんなできた人はいない)、流刑地で知り合った罪人たち、
    帝といわれる人以外はどれもこれもいい人だらけ。
    おとぎ話のようでできすぎの内容だけど、盛り上げ上手の楡先生にやられました。

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著者プロフィール

1957年生まれ。慶應義塾大学大学院修了。米国企業在職中の1996年に発表した初の国際謀略小説『Cの福音』がベストセラーに。翌年から作家業に専念、綿密な取材と圧倒的なスケールの作品で読者を魅了し続けている。主な著書に『鉄の楽園』『プラチナタウン』『ドッグファイト』『和僑』『レイク・クローバー』『バルス』『サリエルの命題』『黄金の刻 小説服部金太郎』などがある。

「2022年 『サンセット・サンライズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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