奇術探偵曾我佳城全集

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 183
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (557ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062101899

感想・レビュー・書評

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  • 奇術の世界はよく知らないので、その辺りは楽しく読めた。しかし、最後が好みではなかったので、それが残念。最後は人によって感想は違うと思うが、個人的にはアウト。人間関係が色々つながっていくのは面白かった。「カップと玉」がお気に入り。

  • 泡坂さんの作品は、古臭くもあり、うさん臭くもあり、しかし古き良き探偵小説の匂いに満ちている。
    最もその匂いが深く漂うのがこのシリーズだと思う。
    美しくも怪しい女の色気と情念がミステリーに色を添える。
    なんと魅力的な探偵だろう。
    シリーズ物も、やっぱり終結させるのがいいと思う。
    賛否が分かれるかもしれない今作のラストは、私には、これぞ着地点という気がする。

  •  1話あたりは非常に短いんですが、なぜかその1話を読むのに時間が掛かる…。
     わざとそうしてるのか知らないけど、何か文章が読みづらい。。。

     他のかたのレビューで、ラストが…てあったから、何話か読んでから、途中をすっ飛ばして最終話を読んだけど、まぁ…普通。

  • 4- 

    ボリュームたっぷりなだけにデキにバラつきはあるが、十分に楽しめる。
    賛否両論の最終話は個人的にはモヤッとする。オチがどうとか、幕引きの仕方がどうとかというよりも、後付けのエピソードの引きの弱さが煮え切らない。

    ただ、装丁は眺めているだけでうっとりするレベル。ずっと手元に残しておきたい。

  • 私の名前?墓場と申します。

    串目少年の憂鬱ぱねぇ

  • 何より装丁が素敵。
    作品はほかの短編集で既読でしたが、集大成として持っておく価値のある本。満足。

  • 名作ですが、分厚すぎる

  • 結婚を気に若くして引退した女流奇術師の曾我佳城が探偵として活躍する。
    最初の話は1980年代だけあって、人の描写なりが現在とは違った雰囲気が漂っている。主だった作品でヒロインは30歳代なのだが、30歳代なのに美しいみたいな表現がされていて、当時女は30過ぎたらもう終わりと見做されていたように感じられる。
    テレビのシナリオ風なものもあるのだが、基本的に三人称。
    視点の切り替わりについていけないものがあった。
    「ミダス王の奇跡」は正直、すっきりしない。
    最後は、予定調和っぽいというかなんというか。串目青年が、墓守として生きていくのはちょっと気持ち悪いというか哀れというか。
    本人としては幸せなのかもしれないけれど。

  • 余り好きでない曾我佳城集。

    やっぱり美人で頭がよくって難問を解決する主人公は厭味たらしくて好みではない。ラストは、不倫が破れ相手の男性を殺し、自分も自殺するという連続モノには珍しい終わり方。続きはもうないと分かる作者らしいきっぱりとしたラストであった。

  • 文庫のほうを先に登録しちゃったけれど、持ってるのはこっち。装丁が好きな本の一冊でもある。

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著者プロフィール

泡坂妻夫(あわさか つまお)
1933~2009年。小説家・奇術師。代表作に「亜愛一郎シリーズ」など。『乱れからくり』で第31回日本推理作家協会賞。『折鶴』で第16回泉鏡花文学賞。『蔭桔梗』で第103回直木賞。

「2020年 『秘文字』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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