失敗学のすすめ

著者 :
  • 講談社
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レビュー : 65
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062103466

感想・レビュー・書評

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  • 全体像がわからずに、部分の仕事しか任せないとおおきな失敗につながる。
    マニュアル化は、思考停止の始まり。
    全体像や基礎的な部分もきちんと教えて、応用が効くようにすることが重要!

  • 3

  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB01577536

  • 失敗を隠さずに明らかにしてそこから対処法を学ぼう、というのが本著の骨子。工学部なので、過去に生じた重大な惨事や研究室での事故などを語っている。

    工学書っぽい堅さがあるので読みづらいが、参考にはなる。
    悪い失敗とは、「なにも学ぶことができない、単なる不注意や誤判断によるもの」「個人にとって成長になっても、他の大多数にとっては迷惑になるもの」

    失敗情報が風化する例として三陸沖の津波を伝えた石碑の下に建てられた家の写真はインパクトがあった。三年前の津波でどうなったのだろう。核燃料工場の不備についても触れてあり、現在の状況を考えると、いかに失敗から学んでいないかがわかる。

  • 再読本.失敗しても諦めない,と言う精神的な話では無く,失敗を良く学ぶことで成功までの道筋を創造出来る.この考えは,設計工学にも含むといいと思います.実問題はテストのように解を得る最短経路がある訳では無いですね.

  • もうちょっと、面白い事例がほしかった。急にアイディアの出し方の話になったりで、話しについていけなくなるところもあった。

  • ノートにまとめあり


    ◎プロローグ|失敗に学ぶ

    失敗は成功の母
    陰の世界の情報伝達
    なぜ致命的な失敗が続くのか
    失敗のプラス面に目を向けよう

    ◎第一章|失敗とは何か

    「人間が関わっている」「望ましくない結果」、それが失敗
    「失敗学」が生まれた理由
    なぜ失敗に学ぶ必要があるのか
    社会を発展させた三大事故
    青函トンネルに生かされている失敗の叡智
    「失敗学」に基づく東大機械科の学習法
    サポートはたいへんでも失敗学習は意義がある
    記憶に残る失敗談が学生の成長を促す


    ◎第ニ章|失敗の種類と特徴

    失敗には階層性がある|/*図式
    よい失敗、悪い失敗
    失敗原因を分類する
    大失敗を誘発する樹木構造|/*図式
    途中変更が諸悪の根源
    樹木構造の弱点を補うには
    失敗は成長する
    失敗は予測できる


    ◎第三章|失敗情報の伝わり方・伝え方/★重要
    失敗情報は伝わりにくく、時間が経つと減衰する |リアス式・津波の碑
    失敗情報は隠れたがる
    失敗情報は単純化したがる
    失敗原因は変わりたがる
    失敗は神話化しやすい
    失敗情報はローカル化しやすい
    客観的失敗情報は役にタタない
    失敗は知識かしなければ伝わらない
    六項目による記述
    当事者が記述できないときはどうするか
    決して批判をするな

    ◎第四章|全体を理解する

    解を求める学習で得た知識と体感学習で得た知識は違う
    日立での貴重な2年間
    空母大鳳はなぜ爆発したか
    まずは行動してみよう
    仮想失敗体験
    全体を理解することの大切さ
    「偽ベテラン」と「本当のベテラン」の違い
    真の理解への理想的プロセス


    ◎第五章|失敗こそが創造を産む

    論理的思考のウソ
    思考平面上にアイデアの種が落ちてくる
    大切なのは「仮想演習」をすること
    アイデアの種は大胆に切り捨てる
    口に出さない常識がある
    思いつきノートをつけよう
    表プランと裏プラン
    考えの全体構成を見よう
    どんな創造も仮想演習から生まれる


    ◎第六章|失敗を立体的にとらえる

    「潜在失敗」を含み損としてとらえるー経済と失敗
    「訓練失敗」を組み入れるー人の心理と失敗
    懲罰的賠償制度と司法取引ー法律と失敗


    ◎第七章|致命的な失敗をなくす

    技術の成熟と利益追求
    すべての組織が陥る病
    「まさかこんなことが起こるとは思わなかった」のウソ
    局所最適と全体最悪
    「いまあるものを絶対に買えない、いじらないあ」
    TQCの落とし穴
    ISOも危ないぞ
    ダメ上司には気をつけろ
    ムダな会議が多すぎる
    リーダーにより失敗は3倍違う


    ◎第八章|失敗を活かすシステムづくり

    二万個の失敗情報を集めても意味はない
    必要な失敗情報は最大三百個
    知識と経験を与える場づくり
    失敗を生かすと得になる仕組み
    失敗博物館


    ◎エピローグ|失敗を肯定しよう

    日本企業の抱える病根
    マネ文化の限界
    そして失敗は続く



    第2章 

    項:設計における失敗原因の分類

    設計における失敗の原因 (※番号が大きくなるにつれより高度な判断ミスで、組織のリーダーが起こす失敗の原因ともいえる。)

    ①無知
    学識不足
    伝承無視

    ②不注意
    設計者
    生産組織

    ③手順の不順守
    連絡不足
    設計手順

    ④誤判断
    ポンチ絵段階
    計画図段階
    仮想演習不足

    ⑤調査・検討の不足
    規制・特許
    使用環境
    購入品・政策

    ⑥制約条件の変化
    使用条件変化
    使用文化変化
    経済環境変化

    ⑦企画不良
    戦略・企画
    組織構成
    権利取得

    ⑧価値観不良
    異文化
    規範の違い

    ⑨組織運営不良
    運営の硬直化
    管理の緩み
    構成員の疲労

    ⑩未知
    異常現象発見
    物理現象発見

  • 「失敗学」という分野を広く知らしめるきっかけとなった畑村教授の著書です。

    隠れたがる失敗を積極的に活用することで、未然に失敗を防ぎ、設計者とその設計の完成度を向上させることができるという内容になります。
    ・失敗の定義、種類、伝わり方などの失敗の特性
    ・失敗の捉え方、分析方法
    ・失敗を活用するために
    といった内容が系統立ててまとめられています。

    失敗は伝わりにくい、隠れたがる・・・
    例として三陸の津波と住宅地との関係も上げられていました。
    今更ながら、過去の失敗に学ぶことの大切さを感じました。

    また、ウチの会社でも失敗のDBはあるけれど、活用しきれていないなぁと思いました。

    この本が書かれた当時と比べ、失敗に関する情報も増えたので、それほど新しい気付きはなかったので★3つとしました。

  • 東大機械科の教授が書いた失敗に学ぶ本。非常にずしりと重みのある本でした。最近に至るまでのいろんな事故の分析が豊富です。やや月並みな表現もありますが、特に失敗情報の伝わり方の例示は含蓄がありました。①伝わりにくく、時間がたつと減衰する ②隠れたがる ③単純化したがる ④変わりたがる⑤神話化しやすい ⑥ローカル化しやすい ⑦客観的な失敗情報は役に立たない ⑧知識化しなければ伝わらない 

  • 東大の教授が失敗から学ぶことの大切さを解説。

    失敗は階層的に起きる。例えば、雪印食中毒事件は工場の責任だけでなく、無理なコスト削減を強いてきた経営陣に根本的な問題がある。

    1つの成功の下に10の失敗がある。ただ、失敗には良いものと悪いものがある。単純ミスは悪い失敗。考えが及ばなかったものは良い失敗。

    失敗を恐れず・隠さず!

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著者プロフィール

東京大学名誉教授、工学院大学教授、工学博士。東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会・元委員長。消費者安全調査委員会・委員長。1941年生まれ。東京大学大学院修士課程修了。東京大学教授を経て現職。専門は失敗学、創造学、危険学、知能化加工学、ナノ・マイクロ加工学。著書に『失敗学のすすめ』(講談社文庫)、『直感でわかる数学』(岩波書店)、『未曾有と想定外』(講談社現代新書)など多数。

「2017年 『まんがでわかる 失敗学のすすめ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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