13歳の黙示録

  • 講談社 (2000年8月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784062103725

みんなの感想まとめ

少年犯罪とその背後にある複雑な心理を深く掘り下げた物語が展開されます。主人公の少年が心の拠り所としていた女性教師を刺殺するという衝撃的な事件を通じて、愛や更生の無力さが浮き彫りになり、読者に考えさせる...

感想・レビュー・書評

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  • 前半、秋元センセが悪ガキ幸雄を愛を持って心を開かせようとする。後半、少年法について考えさせられるお話。

    スタートの秋元センセの手紙、こんな口調の手紙書くの⁉︎
    幸雄やクラスの子供達とそんな風に教師が関わるの⁇
    不自然...あたしにゃとても不自然に思えて、ぜーんぜん気持ちが入らない。

    でも事件が起きた後半はとても続きが気になって読んでました‼︎
    女性記者の男性記者への突然のアプローチはイミフでしたけど(笑)
    ちと重いお話ですが、良かったです。

  • 2015/3/14

    13歳の少年は何故、心の拠り所としていた女性教師を刺殺してしまったのか?
    動機が秀逸。もう一度最初から読み返したくなる。
    今少年犯罪が起こるとネットでの私刑が行われているから、本書のような事件は幾らでも起こりそう。
    更生とはなんなのか。深い。

  • 少年犯罪にまつわる複雑な少年心理を描いた本。かな。

    愛が子どもを変えるみたいな思想の教師が
    メインになって展開されていた時は嫌気がさしましたが、
    そこは私の浅はかさ、
    愛は子どもも教師も救いませんでした!
    いい展開です。

    これは完全なフィクションでもあり、
    同様の事件は聞いたこともありませんが、
    被害者遺族の極論的な行動でもある。

    日本は、犯罪を糾弾することはあっても、
    被害者の物理的精神的支援はまだまだ未熟。
    刑事事件の犯罪者に民事で勝ったとしても、
    やつらには払う金さえないしね。
    被害者はどうしたって報われない。

  • 今まで私はこの本の存在を知らずにいたのですが、
    ある方が紹介されていたので読んだ本。
    テーマは少年犯罪。
    重い内容だったが、読み始めるとぐいぐい引きこまれて一気に読んでしまった。
    「人を殺してしまった」
    ことで加害者は法的な罪を受ければいいだけじゃない。
    その向こうにある、被害者の苦しみに気づかなくてはいけない。もちろん加害者の家族も苦しいのだが・・・。
    「復讐は復讐の連鎖を生むばかり」
    悲しい結末でしたが
    私にとって考えさせられた本でした。

  • 中1の息子がこの方の作品を次々読んでいるので、どんなだろうと手に取ってみた作品。
    途中までは「やはり小中生向き・・?」と思って読んでいたが、そんなことはない。一気に読んでしまった。
    被害者遺族の苦しみついて深く書かれている。

    さっそくまだ未読な息子に勧めたい。

  • 中学生のときに読んで衝撃をうけた本。
    幸雄の心情にひきこまれてしまう。
    人を殺してはいけない ―――― ダークなのにすごい面白くて何度も頷いた。

  • 少年犯罪や学級崩壊など、少し前から盛んに問題視されているテーマを扱った作品。

    中学校の教師、秋元千佳が結婚を目前にして教え子に刺殺された。
    犯人はクラスの問題児・升本幸雄。
    幸雄は子どもらしくない冷たい目をした少年だった。
    彼を更生させるため、なにかと世話を焼いてきた千佳。
    それに応えるように幸雄も彼女に心を開いていくのだが、
    千佳の結婚が決まったころから、幸雄の態度が変わっていく。
    幸雄はなぜ千佳を刺殺したのか。

    一気に読んだ。
    衝撃的で、かなり考えさせられた。
    重いテーマだった。
    あ〜、こういうことってあるのか。
    こういうめぐり合わせや悲劇は…
    本当にみんなが悲しい。
    書き上げるまでに2年以上かかったとのこと。
    なるほど、とうなづいた。
    「とにかく殺すな」と言っている。
    みんなが不幸になるから、とにかく殺すな、と。

  • ぼくらシリーズで有名な宗田理による少年犯罪に対する警鐘の物語。
    なぜ人を殺してはいけないのか、という素朴な疑問に対する答えとしての書。
    物語の展開が素晴らしかったので星5と評価したが、令和7年の現在に読むと、時代の古さ、男性作家であるが故の女性目線の文章時の違和感はある。しかし、読み進みていくと物語の推進力で、そのあたりはだんだんと気にならなくなっていく。
    物語が転換した後の、2人目の主人公の内面を知っていく時、なぜ人を殺してはいけないかという問いに対する大きな答えを作者が提示してくれる。

  • 「なぜ?」と「裁く」の二部で描かれる。
    二部の「裁く」を読んでフーッと大きく息をついてしまった。 

    非行、学級崩壊、犯罪…
    悪の連鎖、憎しみの連鎖…
    読んでいて辛くなる。

    時代背景なのか今ではありえないことも多々でてくるけれど、作者の思い、伝えたいことは痛いほどに伝わってきた。

    価値観も何もかも多様化してきている今、家庭教育も学校教育もますます難しくなってきている気がする。そんな中で生きるこども達も息苦しさを感じているのかもしれない。
    それでも、やっぱり人を殺してはいけない。

    衝撃的な物語だった。

  • 新任2年目の中学教師秋元千佳には気になる生徒がいた。いつも空を眺めている少年升本幸雄。不良行為を続け、ほとんどの教師から問題視されるこの生徒を見放すまいと千佳は奮闘するのだが。
    短めだが、教育現場や少年犯罪について、考えさせられる作品。

  • こんな悲劇を前にしてもなお、少年法は意味を成すのか。
    被害者のケアには無頓着で、加害者の少年ばかりが護られる法で。
    事件の真相が闇に葬られようと、被害者の悲しみと恨みは深まるばかりで癒えることはない。
    その中で、罪に対して然るべき罰がないことは被害者は勿論、加害者までも不幸にするものではないか。
    保護と人権の名で包まれた事の真実は、彼らの傷痕を残すことなく、世に紛れてゆくのだから。
    この本はもっと沢山の人に読まれるべきだと思う。

  • 実は2度目です。
    昔は中学時代に読みました。
    が、
    昔に読んだときよりも遥かに、
    今もう一度読んで良かったです。

    昔は読書が嫌いで、
    ただ文字を読むことしかしませんでした。
    今は一字一句きちんと理解して読むので、
    内容がより鮮明に記憶に残ります。
    読んでいる最中、時間を忘れるほどです。

    宗田さんの作品はこの本しか読んだ事が無いので、
    他にも読みたくなります。

  • 自分自身13歳の時に,母に薦められて読んだんですが,なかなか衝撃的だったのを覚えています.
    非常に面白かったです.内容を詳しく覚えているわけではないのですが^^;
    これが小説を読むキッカケになりました.

  • 13歳の時に読んだなかなか重い話。

  • 中学校の教師の秋元千佳が、教え子の幸雄を更正させようと奮起した先に起こる事件とは・・。まさかこんな結末になるとは思っていませんでした。少年犯罪を元に被害者と加害者が抱える憎しみや憎悪を描いている作品だった。ん〜考えさせられる。

  • 4/14

  • 最初めちゃくちゃつまらないなあ、と思いました。<BR>
    何だか登場人物が淡々としすぎているし、児童向けなせいかやはり会話文が多く、箇条書きのような感じで場の状況がよく分からないものが多かったです。<BR>読みやすかったですけどね。<BR>
    ただ、幸雄が千佳を殺すまでになぜ誰も気づいてあげられなかったのか。<BR>
    幸雄はあんなにもサインを出していたじゃないか、と悔しかったです。<BR>
    そういう意味では、すごく現実的。<BR>
    ナイフに刺さったシーンと内山の真相は驚愕で、幸雄に味方したいという思いと、でも殺して良かったのかという板ばさみ状態ですごく辛いです。<BR>
    少年犯罪を喰い止めることができるのは、周りだと思います。<BR>幸雄のように黙示を続けている人もいると思います。<BR>
    クラスに溜まっているストレスのはけ口に丁度良い?<BR>悪が一人は必要だ?<BR>
    冗談じゃないです。普通の神経じゃ堪えられませんよ。<BR>
    千佳の軽率な行動にも少し?でしたけど、間宮という教師にも?です。<BR>
    こうやって今も誰か黙示を続けてるのかな……そう思うと、非常に重い作品。<BR>
    きっと何度も読み返すでしょう。<BR>少しキャラクター達のやりとりに現実味がありませんが、深い作品です。

  • 何かね・・・甘いなぁと感じた。女の先生。面白くないわけじゃないんだけど、なんか展開がなぁ・・・ちょっと現実味なかったから想像が難しい。
    でも、ほんとかなって考えると・・・見つめなおせる作品かな。

  • 「ぼくらの七日間戦争」とかで有名な宗田理の本。
    13歳の男の子が法律的に罪に問われる14歳になる前にある男に復讐をする話。
    悪い話じゃなかったのだが、いまいちあらすじを覚えていない。

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著者プロフィール

1928年東京生まれ。1937年~45年まで愛知県で暮らす。日本大学芸術学部卒業。シナリオ製作、編集者などを経て、1979年作家デビュー。85年に刊行された『ぼくらの七日間戦争』は映画化され、中高生を中心に圧倒的な人気を呼ぶ。主な作品に『ぼくらの七日間戦争』をはじめとする「ぼくら」シリーズ、「2A」シリーズ、「東京キャッツタウン」シリーズ(角川つばさ文庫)など多数。

「2023年 『ぼくらのオンライン戦争』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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