脳男

著者 :
  • 講談社
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感想 : 81
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  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062103893

感想・レビュー・書評

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  • 江戸川乱歩受賞作。
    タイトルからロボット男の話なのかな?と手にとった1冊。
    サスペンスと思いきや いきなり舞台は、愛宕(おたぎ)市で、連続爆破事件が発生、茶屋刑事は爆弾犯と目星をつけた緑川を追いかけ、犯人ともみ合っていたのが、鈴木一郎。つまり脳男だ。
    こんな早い段階で犯人が分かりどんな展開になるんだろう?と思いつつ特殊な記憶能力を持つ脳男を鑑定した鷲谷真梨子が過去を調べながら茶屋刑事と逃がした犯人を追う場面にヒヤヒヤドキドキしながら引き込まれる面白さ。
    でも、結末がえっ!という終わり方に続編があるのねと納得。

  • 現代で起きたとある爆弾テロ事件と、感情を持たない青年の、過去からの系譜が、リンクするように物語内で展開していく話。

    能男という、鈴木という青年は、見たものを瞬時に覚え大量にストックするが、モノをモノとして捉えられない、つまりモノの特性を理解して行動することができない障害を負っている。

    そんな中、精神科医の真梨子と、刑事の茶屋が折なすストーリー展開がハラハラする。一般的に社会派ミステリーが受賞しやすく、新人だけが応募資格があるという「江戸川乱歩賞」を受賞しただけあって、読みやすい中にも、非常に読み応えがあった。。。

    今度は映画を見ようと思う。

  • 再読。驚異の記憶力と身体能力を兼ね備え、痛みを感じず感情を持たない最強の「脳男」。謎に満ちた彼の姿は不気味であると同時に、非常にかっこいいダークヒーローでもあるわけですが。しかしラストでは哀愁も感じてしまいました。痛みにしろ、ネガティブな感情にしろ、ない方がいいというのはその通りなんだけれど。人間が生活を送っていくうえでは、不可欠なものなのかもしれません。
    しかし読んだのがもう相当昔のことなので、ほとんど覚えてなかった……。爆弾魔との戦いには手に汗を握ります。はらはらどきどきの連続。なるほど、こういうスリルも味わうことができないのでは、脳男はたしかにものすごーく不幸な存在なんだなあ、ということを実感しました(笑)。

  • 脳男面白い‼︎続きが読みたくなりました(^O^)DVDも借りてみよ〜

  • 知識だけあって感情がない「脳男」を思うと切ない内容でした。 江戸川乱歩の作品を彷彿とさせるなぁ。と思ったら、江戸川乱歩賞なんですね。納得。

  • 映画の予告からの勝手な想像と内容が異なってた、想像より面白い。
    これから映画も見る予定だけど、くさいシナリオになっていないように祈るばかり

  • 2が見てみたい

  • 謎の男、鈴木
    最初の登場シーンから謎めいて
    先が気になってすぐ読んでしまった
    事件と鈴木の関係
    そもそも鈴木とは何ものなのか?
    なかなか興味をそそられる話で面白かった
    ただ、鈴木は何故そんな事件を(行動)を起こしたのか?
    私は今ひとつわからなかった
    そして今後どうなるか?
    続編を予感させられる感じだったが
    そういう意味では私的には満足感は少したらなかった

  • 脳男、読んだ。
    2000年に発行となってたから13年前の本なんや〜
    でも、今、映画になるの分かるな。
    サヴァンとかアスペルガーとか自閉症とかとか・・・
    そういうのをちょっと(かなり?)匂わせた主人公。
    この巻では、鈴木一郎の華々しい活躍は無くて、鈴木一郎の過去とかこれまでの経緯とかとかなお話が中心。
    次巻では、鈴木一郎の大活躍が見られるのかしら?楽しみ。

  • 精神的な描写がちょっと読みにくいが、しょっぱなからテンポよくサクサク読める。
    何があるんだろう〜と思いつつ読んでいて、ターニングポイントっぽい事件が起きた!!と思ったときはもう終盤。あっという間に終盤!!(笑)
    収束のパターンはなんとなくわかったけど。。。テレビドラマならシーズン2へ続くっってトコ??(笑)

    でも余韻のあるいい終わり方でした〜

    あ、ほかのレビューみたら続編があるらしい(笑)

著者プロフィール

1956年栃木県生まれ、上智大学法学部卒。会社勤務等を経て、2000年に『脳男』で第46回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。他著に『事故係 生稲昇太の多感』『刑事の墓場』『指し手の顔 脳男2』『刑事のはらわた』『大幽霊烏賊 名探偵面鏡真澄』がある。


「2021年 『ブックキーパー 脳男』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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