- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062104814
作品紹介・あらすじ
どうしてみんな、顔や髪型、ファッションと同じように、声や感情、体や言葉に気を使わないんだろう?なんで表現に気をつけないんだろう?ちゃんと気を使えば、みんなもっともっと魅力的になるのに。そうしたらもっと毎日が楽しくなるのに。20年におよぶ演出経験から生まれてきた、魅力的な人になるヒント。
感想・レビュー・書評
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●感情や声にも教養がある。
教養とは、モノを知っていて、それを有効に創造的ニット使えることだから、自分の
声と感情にもファッションのように気を配れば豊かな表現ができ、魅力的になれる。
●嫌なことがあっても、気分を変え、別のことを楽しめる人は魅力的。でも自分に嘘をついて感情を無理に変えるとその嘘は伝わる。まず今の自分の感情を知り、自分特有の喜怒哀楽それぞれの感情の距離、テイクオフする時間、テイクオフするイメージを知り、自分が本当に楽しい嬉しいと感じる方法を駆使すること。
●丹田、重心を下に、首と背骨と骨盤
体の内側を意識すればリラックスできる。
体の内側へ注意を向ける。
●声は、大きさ、高さ、間、音色で使い分ける。
●第一の輪(スポットライトが当たってるイメージ)は対自分、第二の輪は相手、第三の輪はみんな→相手に第三の輪で話してもつたわらない。「皆さん」では誰も聞かない。全ての輪を行き来しながら、変化をつければ魅力的な話し手になる。緊張したら第一の輪に戻り、時々誰かに語りかけ、また第三に戻る。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
言葉のヒント スタニスラフスキー
第1の輪 あなた一人の状態 ひとり言
第2の輪 相手に関心・集中する状態 相手と話す言葉
第3の輪 周りのすべてに関心・集中する状態 みんなと話す言葉
状況と言葉のズレで違和感が出て面白くなる。
Ex. マクドナルドの店頭「ポテトもごいっしょにいかがですか?」 状況は第2の輪にいるけど、言葉は第1の輪。
テレビショッピング 第2の輪の状況で、第3の言葉
嫁姑の会話 第2の輪で第1の言葉
警官や教師 第3の輪の言葉で話す
声の要素、大きさ、高さ、速さ、間 、音色。
声のベクトルを意識して声を出す。
第1の輪、第2の輪、第3の輪を意識して話す。
緊張した時は、内面からのアプローチ「落ち着け、リラックスしろ」ではなく、体を落ち着かせて内面を落ち着かせる。
まず、両手を広げて上に上げながら、ゆっくりと息を吸う。膨らむ場所は、丹田だと意識する。そのまま、両手を下ろしながら、息をゆっくりと口から吐き、丹田にエネルギーを集めるようなイメージを持つ。
自分の体の状態はすぐ相手に伝わる。リラックスの必要性。緊張したら第1の輪に戻る。「自分はどう見られているか?」「自分は格好悪くないか?」「周りにどう思われているか?」ばかりを気にしていると「第1の輪」になることは不可能。
ずっと1つの輪で話していると、言葉は単調になる。内容がどんなに面白くても、魅力失いがち。3つの輪を移動することで、話はどんどん多様になり、豊かな表現となる。プレゼン=第3の輪。「みんな」の一人一人を意識する。ちゃんと心を開き、感じようとすると、1000人の心の動きを感じることができる。一人があくびをしていても「みんな」の一人が嫌な顔をしているにすぎないと意識を変える。
状況としての輪を感じること。そして、そこで一番有効な言葉を選ぶこと。状況と言葉の対応を自由に操る -
20年以上も前の本ですが、
学ぶべきことがたくさんありました。
・感情にも声にも体にも、教養がある。
・内面だけを追求しないで、技術の問題だと考える。
・声のベクトルのイメージを大事にする。
私自身のことで言うと、
「いつも体の緊張が残っている」という感覚、
よく分かります。
上手くリラックスできる教養を身に付けたい。
そして、職業柄か話している言葉が
「第三の輪」になりがちで、みんなに話す言葉が
誰にも言っていない言葉になってしまう。
意識的に「第二の輪」の言葉が
使えるようにしていきたい。 -
第一の輪、第二の輪、第三の輪を意識して話そうと思います
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人は自分の顔や髪型、服装には気を使うのに自分の声や体、言葉にはあまり気を使わないというのは確かに、ですね。
キーワードは「感情」「声」「体」「言葉」
言葉における三つの輪の話はとても納得できるお話でした。
そして自分の言葉は三つの輪がちゃんと使い分けられていないなと反省しました。 -
声→「大きさ」「高さ」「速さ」「間」「音色」
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すごく好きな本。何度も読んでしまう。声の出し方を意識する。
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1時間以内で読める。母が劇団の若手の人に借りて来たのを拝借して、読了。「教養とは、モノを知っていて、それを有効に創造的に使える事。感情の教養とは、感情に関して魅力的で豊かな表現ができる人」との事でした。
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鴻上さんの本にはいつも納得させられる。
明日の面接にも活かすことが出来るかな。