政治とは何か―竹下登回顧録

  • 講談社 (2001年1月発売)
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  • レビュー :6
  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062105026

政治とは何か―竹下登回顧録の感想・レビュー・書評

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  • オーラルヒストリー・シリーズ(2001年刊)
    ・第一章 政治の本質 
    ・第二章 政治家の仕事
    ・第三章 派閥の効用
    ・第四章 政治の動かし方
    ・第五章 国会というところ
    ・第六章 民主主義とは参加すること
    ・第七章 官房長官とは何か
    ・第八章 政治家の鍛え方
    ・第九章 絶大な幹事長の権力
    ・第十章 日本と中国との関係
    ・第十一章 選挙学
    ・終 章  落とし所
    ・インタビューを終えて
    ・竹下登の経歴と略年表

    竹下派の領袖にして、元総理大臣。戦後政治の重要人物として毀誉褒貶あるが、その回顧録が面白くない訳がない。しかしながら、惜しい点がいくつかある。あとがきに「竹下氏のインタビューはまだまだ続けられる予定だった」とあるとおり、竹下氏が病魔に倒れたため、中途半端な部分で終わってしまっている点である。肝心な中曽根内閣時代、後継者指名、総理就任以降の部分についてさほど触れられていないのは残念である。また、登場人物が多く、編集部の脚注があるが、索引が無いのが惜しい。
    印象的であったのは「人事の損失補填」という言葉である。大臣に就任したものの短命だった場合、時期を見て再登用し、活躍の場を与えるということであるが、短命に終わった宇野内閣の閣僚を第二次橋本内閣で閣僚に登用し損失補填した話が出てくる。気配りの人らしい、美談といえば美談であるが、誰が真の権力者であったのかを垣間見た気がした。
    また、55年体制の功の部分(自民党と社会党がそれぞれの主張を行い政策に反映させた)と罪の部分(与野党の争いが八百長プロレスだった)も興味深い証言であった。
    「選挙の神様」が言う「民主主義とは参加すること」(まず投票すること)という言葉に重みを感じる。

  • 竹下登の回顧録

    政治家としての知見が色々な箇所に現れていて面白い。

    以下、自分用メモ

    ・P.27 マルクス・レーニンの共産国家は分配の平等ばかり求めるようになり、人間の欲求の追及と努力と報酬が一致しなくなる。手ごろな競争原理がないと経済が進まない。しかし、平等思想からいえば競争だけでは弱肉教職になるから、福祉政策とか社会保障が求められるのが今の時代である。

    ・P.49 ボケの第一条件は、顔と名前が分からなくなる。第2条件は、話が長くなる。第3条件は、ズボンのチャックを上げ忘れる。第4条件は、チャックを下げるのを忘れてそのままやっちゃう。

    ・P.77 政治資金の手当ては自分ではやらない。自分でやったら相手が抵抗を感じるから。相手に負担をかけてはいけない。田中角栄はこの点はいけなかった。

    P.111 相手が間違った質問をしてきたとしても、丁寧に答えて、ああ質問が間違っていたなという答弁が出来たら大臣として一人前

    P.326 新のタフ・ネゴシエーターは、相手の立場まで下がる。ないしは相手の立場を引き上げていく能力があるという事である。
    →相手に「間違っている」と指摘せずに、「昔自分は相手と同じ間違えをしていた」という事で相手を引き上げながら話をする。

  • 時々わからなくなる。
    やっぱり オーラルヒストリーでは、
    墓場までもっていこうと思った秘密はでない。
    本人が離した一次資料としての史料的価値が重要なのかな。

  • 佐藤栄作や田中角栄時代の話が中心なのでやや今と違っている部分はあるだろうが、政治家の考え、政治家として要求される能力、政治家としての評価の方法、政治家同士の関係などが首相にまで登り詰めた人物から直接語られているのは参考になった。

    あえて政務官・副大臣を最後にやったとか竹下氏の処せ術的な部分も垣間見えるのも良かった。

  • 080724購入

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