原発被曝: 東海村とチェルノブイリの教訓

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062105460

作品紹介・あらすじ

チェルノブイリ原発事故から15年、約40回の取材を敢行した世界的に貴重な証言と報告。徹底追跡レポート。

感想・レビュー・書評

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  • 2001年4月発行の本。

    予言本のようだった。福一の事故は起こるべくして起こったのだと、改めて思った(-_-) 

    - - - - -

    P248『白血病の遺伝は、精子が被曝して妊娠した時に限って起こる』

    『国が核推進国である場合、事故の時優先するのは核産業の利益と国益。住民の健康を守ることはこれまでまったくなかったことをよく知っておくべき。核を推進する政府の言うことは信用してはならない。与えられる情報にはすでに利害が絡まりバイヤスがかかっている』

    『いつ大事故が起きても不思議はない。しかもその時は自分で自分たちを助けなければならない。原発推進をとる国や原発立地によって利益を得る自治体や電力会社は助けてくれない。それどころか、彼らの言うままになっていれば殺される』

    『事故発生を早く知るには・・住民に残された唯一の方法。発電所の様子を監視し、人の出入りや外に出て行く車の増加、近くに住む原発関係者の家族が脱出するのを見逃さず対応すべき。

    『ヨウ素剤・・被曝1時間以内の摂取で9割。3時間後で5割。被曝直前に飲むと100%--体内にヨウ素131が入りこむのを抑えられる』

    『三菱製風力発電---外国の3倍の値段。原子炉のメーカーでもあるため、売りにくくしているのか。国策なのか。両方かもしれない。日本は、世界でも有数の風力発電輸出国』

    『ソ連内に落ちた放射能--70パーセントがベラルーシ。20パーセントがウクライナ。10パーセントがロシアに落ちたと言われている』

    『日本は突出した原発依存国。放射能を受けた人間たちの声に耳を閉ざし、見殺しにし、犬死にさせたあと、残った私たち全員が放射能にさらされるのも遠い未来ではないような気がする』

    P253〜第三部『未来の扉』は付箋だらけになった。これを3.11前に読んでいたら、震災直後に避難していたと思う。と同時に、東北から西へ避難したのは間違いではなかったと確信した。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    チェルノブイリ原発事故から15年、約40回の取材を敢行した世界的に貴重な証言と報告。徹底追跡レポート。

    内容(「MARC」データベースより)
    日本中を震撼させた茨城県東海村の核施設での臨界事故と、著者が約40回もの取材を行ったチェルノブイリ原発事故、二つの被曝の証言と報告。放射能災害から身を守る方法、新エネルギーも取り上げ、人間の選択を考える。

  • 福島原発の現場レポートをする、広河氏をYoutubeで見ながら本書を読んだ。

    広河氏の活動、エネルギーに感嘆するばかりだが、教訓は何も生かされていない、

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