- Amazon.co.jp ・本 (548ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062106566
感想・レビュー・書評
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日本を追われ、帰国を試みるヤクザと、密入国を夢見るベトナム貧民との話。
貧困の苦しさと、それから生み出される情念が力強く書かれている。
戦後にはあり、今の日本人が失ったものが描かれている気がする。
真保裕一らしいプロットだし、リサーチだが、内容的には船戸与一ぽい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
組に追われベトナムまで逃がれてきたヤクザが豊かさに憧れ、明日の見えない貧困から脱出することを夢見るシクロ乗りたちと出会う。
目的は違えどそれぞれの思いを胸に“密航”という手段で共に黄金の島、日本を目指す。 -
黄金の島とは、もちろん日本のこと。日本にいて、自分の国を黄金の島と感じることは日常的には少ないけど、ベトナムでは、ここまで日本にあこがれるものか?
舞台の大半がベトナム。私も一度行きたい国です。物価は安いけど、それだけに生活も貧困を極め、警官も賄賂で動く、帰りのバス代のために少女が日本人の前で服を脱ぐ、(日本にあこがれる一方で、日本人をどう捕らえているかが分かるシーンでした)そんな国で、日本から逃げてきたヤクザがベトナムの青年を連れて日本に帰ろうという言う気持ちになるまでを描いています。
本の表紙の絵から、荒波を分けて日本に向かうシーンが中心となる海洋冒険小説と思いがちですが、意外にその部分は、クライマックスシーンだけど、量的には少なく、あっさりしています。やっぱり、ベトナムでの生活や考え方を読み取るの方がたのしい作品かもしれません。しかし、量が多い作品(それでも意外にさくさく読めました)。
2004.1.18 -
面白かったなぁ〜ベトナムの少年達の結束はすごいなぁ〜。
感心してしまった。話はテンポが良くってグングンと読めます!!
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読んだことあったように思っていたけど
・・忘れていたのかな。
救いがあるような、無いような。
いつもながら、その精密さには驚きます。