中大兄皇子伝〈上〉

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  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062106573

作品紹介・あらすじ

吾の裡には鬼が棲みついている。革命に聖域はない。新しい律令国家を作るために、若き皇子は自ら剣を蘇我入鹿の首に突き刺した。倭国に初めて現れた革命者の内面に滾る情熱と欲望を描ききった、古代史小説の第一人者、執念の歴史大作。

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  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:913.6||K||上
    資料ID:50100676

  • 650年ごろ。中大兄皇子(天智)と中臣鎌子(のち鎌足。死後藤原)が敵対する蘇我氏,皇子,大王を倒しつつ権力を握り,
    大王を中心とした中央集権国家を目指しつつも,志半ばで病で死んでいくまでを描く。
    小説では中大兄皇子の弟の大海人皇子(天武)と鎌子の才が光。中大兄皇子は行動力はあるが,才の多くは鎌足に頼っていた感がある。
    内政では鎌足,外交では弟にという風に。
    外交面では,その頃は,隋と唐の交代,百済・高句麗の滅亡と新羅の台頭など非常に難しい時代であったと思う。
    そんな中,早く日本を中央集権国家としなければならないとするが,古い体質である豪族の不平不満から中々改革は進まない。
    政治面では,鎌子,弟と連携し,何とかうまくやっていくが,孝徳大王(軽皇子)の皇后で実の妹の間人皇女と禁断の仲になったり,大海人皇子の妃の額田王を横取りしたりと,女性関係はむちゃくちゃだったと言わざるを得ない。
    最後は,弟に王位を譲らないといけないと思いつつも,我が子の大友皇子(弘文)への王位継承の思いもあり,迷った中で死んでいく。
    やはり中大兄皇子は入鹿を倒した時が一番輝いていたように感じた。
    全2巻

  • 物語は中大兄皇子が16歳、
    時の大王で中大兄皇子の父である舒明天皇が亡くなり誄(しのびごと)という
    今で言う葬式の儀式から始まる。

    鎌足との出会い、大化の改新、長子大友皇子、弟大海人皇子、
    自らが語るという形で、亡くなるその時までを描いている。

    『落日の王子』『茜に燃ゆ 小説額田王』『天の川の太陽』と併せて読むととてもいい。

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著者プロフィール

黒岩重吾

一九二四年大阪市生まれ。同志社大学法学部卒業。在学中に学徒動員で満州に出征、ソ満国境で敗戦を迎える。復員後、証券会社などに勤務しながら、「近代説話」の同人として小説を執筆。六〇年『背徳のメス』で直木賞、八〇年『天の川の太陽』で吉川英治文学賞を受賞する。九一年紫綬褒章受章、九二年菊池寛賞受賞。二〇〇三年死去。

「2021年 『斑鳩王の慟哭 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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