フェイス

制作 : Benjamin Zephaniah  金原 瑞人 
  • 講談社
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本棚登録 : 22
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062106764

感想・レビュー・書評

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  • 著者:英国人 舞台:英国 時代:現代
    原題は『Face』。1999年発表作品。

    パーティの帰りに乗り合わせた自動車が運転手の薬物摂取と危険運転により事故を起こし、顔面に重度の火傷を負ってしまった少年が主人公の物語。

    同じイギリスの下層地域に住む少年少女を描いた作品でも、かなりハードな内容だった『ダンデライオン』なんかと比べると、だいぶライトで読み易い印象を受けた。まあテーマが違うから当たり前だけれど。

    顔が変形してしまってもユーモアを失わない。人々から以前とは異なる態度をとられても受け入れる。誤解や嘲笑には、暴力ではなく言葉によって対抗しようと努める。そんな主人公マーティン。純粋な子供に容赦ない言葉を浴びせられたり、かつての恋人とは元の関係に戻れなかったりしても、めげずに、そこから学ぶ点を見出そうとする。
    十代らしくイキがっているなあと感じられる部分もあるけれど、交通事故のことで素直に友人に謝る場面なんかを見ても、根はとても正直で良い子だというのがよく伝わってくる。こういう主人公は見ていて応援せずにはいられない。
    ただ、あまりに「良い子」すぎて、顔面変形後の心理にそこまでのショックや葛藤が見られなさすぎて、個人的には現実味を感じられないところがあったけれど。
    それでも、主人公の行動には見習わなければなと思う部分は確かにいくつかあった。

  • 何の不自由もコンプレックスもなくイーストロンドンで育った15歳の少年、マーティン・ターナー。学校の人気者で、体操が誰より得意で、かわいい彼女がいた。

    休日の夜、彼は友人に誘われるまま、そうとは知らずに盗難車に乗りこんでしまう。
    しかもハンドルを握っていたのは、すでに酒と麻薬で前後不覚になった少年だった。
    盗難車は街中を暴走し、パトカーに追われた揚句に大事故を起こす。
    大破炎上した車両に閉じ込められたマーティンは、かろうじて助け出されたものの、顔に大火傷を負っていた。
    その傷は、彼のこれまでの立場を一転させてしまうものだった……。
    周囲の偏見と好奇の目、遠のいてゆく恋人と友人たち。

    マーティンはふたたび自分の立つべき場所を得る事ができるのか?

  • 私がこの少年の立場なら、家にこもって外に出なくなると思います。この少年はとても強いと思いました。それはきっと家族や友達の支えがあったからかもしれません。

  • マーティンは、普通の男の子だった・・・
    あの車に乗るまでは・・・
    少年が、差別される立場になって見えてきた世界から本当に大切なものに辿り着くストーリー。

    悩みの大きさは違えど、マーティンの苦悩には共感できたし、感動しました。

  • 友達、恋人はじんわり離れていく。けれど、マーティンは顔を失って、本当の友人を手に入れたのではないかな、と思います。ダンスのチームメイトやアンソニー、みんな、普通に接してくれます。そして、マーティンも段々と大人になっていきます。もちろん、元の友達・恋人もマーティンを気遣い、親切にしてくれますが・・。
    色々なことを考えさせられる本でした。

  • 偏見について考えさせられた。
    自分だったらどうするのか
    考えた。

  • 今まで自分の容姿が完璧だった人が、いきなり顔に酷い火傷を負ったら、どんなに辛いのか想像しただけで怖かった。友達がどんどん離れていくのも、怖かったけど自分だったらどうするか正直わからなかった。

  • 学校で読んだのですが、すごく感動して、泣きそうになりました。<br>
    内面が大切なんだ、外面は関係ない。<br>
    だから内面をみてくれ、って。<br>

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