- Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062106764
感想・レビュー・書評
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設定的には「ファイヤーガール」と少し似ているかもしれない。こちらも事故で顔に大火傷を負った15歳の少年の話(だから「フェイス」なのね)。ただ、主人公の少年は地元にいて以前と同じ学校に通い、手術を何度も重ねる必要もないので、新しい顔で見知らぬ人々の中に飛び込んでいかなくてはならないわけではなく、そこがやはり大きく違うのかも。かなりのページを事故の前の少年の日常の描写に割いているので、読者にとっての主人公も、最初から「事故で顔に大火傷を負った少年」ではなく、ごく普通の15歳の男の子、となる。とはいえ、やはり相当の困難があって、それでも常に前向きな主人公が頼もしい。 いずれにしても重い主題ではあるのだけれど。
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何の不自由もコンプレックスもなくイーストロンドンで育った15歳の少年、マーティン・ターナー。学校の人気者で、体操が誰より得意で、かわいい彼女がいた。
休日の夜、彼は友人に誘われるまま、そうとは知らずに盗難車に乗りこんでしまう。
しかもハンドルを握っていたのは、すでに酒と麻薬で前後不覚になった少年だった。
盗難車は街中を暴走し、パトカーに追われた揚句に大事故を起こす。
大破炎上した車両に閉じ込められたマーティンは、かろうじて助け出されたものの、顔に大火傷を負っていた。
その傷は、彼のこれまでの立場を一転させてしまうものだった……。
周囲の偏見と好奇の目、遠のいてゆく恋人と友人たち。
マーティンはふたたび自分の立つべき場所を得る事ができるのか? -
私がこの少年の立場なら、家にこもって外に出なくなると思います。この少年はとても強いと思いました。それはきっと家族や友達の支えがあったからかもしれません。
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マーティンは、普通の男の子だった・・・
あの車に乗るまでは・・・
少年が、差別される立場になって見えてきた世界から本当に大切なものに辿り着くストーリー。
悩みの大きさは違えど、マーティンの苦悩には共感できたし、感動しました。 -
友達、恋人はじんわり離れていく。けれど、マーティンは顔を失って、本当の友人を手に入れたのではないかな、と思います。ダンスのチームメイトやアンソニー、みんな、普通に接してくれます。そして、マーティンも段々と大人になっていきます。もちろん、元の友達・恋人もマーティンを気遣い、親切にしてくれますが・・。
色々なことを考えさせられる本でした。 -
偏見について考えさせられた。
自分だったらどうするのか
考えた。 -
今まで自分の容姿が完璧だった人が、いきなり顔に酷い火傷を負ったら、どんなに辛いのか想像しただけで怖かった。友達がどんどん離れていくのも、怖かったけど自分だったらどうするか正直わからなかった。
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学校で読んだのですが、すごく感動して、泣きそうになりました。<br>
内面が大切なんだ、外面は関係ない。<br>
だから内面をみてくれ、って。<br>