だから、女は「男」をあてにしない

著者 :
  • 講談社
3.63
  • (1)
  • (3)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 26
感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062107013

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「愛情は消化されるもの」の章が特に心に残りました。家族のそれぞれが自立した個人である事が必要。

  • 田嶋先生のエッセイ。

    ーーーーーーーーーーーーー
    ●ロマンチックとは(Shall we dance?について)
    ・かつては遠いものに憧れるのがロマンチックだった。・・・もしかしたら、一番身近なものが一番遠いもので、その身近な遠いものと心を通わせることが一番ロマンチックなことかもしれない。

    ●DVの夫を持つ友人への対応
    ・こういう問題は自分が一つひとつ腹の底から納得しないと先に進めないので、みんな黙って話を聞き、できるだけ情報は提供して、後は見守るしかなかった。
    ・・・(殴る方/殴られる方)どちらかが人間的勇気を出して、何らかの行動に出なければ問題は解決しない。

    ●ヌード「猥褻・わいせつ」か「きれい」か。
    男が写すステレオタイプ。男の目。男社会が認知。男が望むもの。
    男にとって良ければ「きれい」、そうでなければ「わいせつ」
    きれい=男の目で裸を評価している
    猥褻=男の性の対象としての女性が公にさらけだされた状態(秘匿されておくべきとの前提)
    ★本来、女の目で女のセクシャリティを表現すべき(例:マドンナのSEX)
     ・マスターベーション、性幻想、欲望する自分 
     ・ラジカルな自己肯定と自己受容

    ●女子大、女子高
    ・男性に気兼ねなく活動できる
    ・他人の前で話したいことを話せるようになる
    ・アイデンティティを見つける時期に、男性の視線を気にせずに、自分のしたいことができる
    ⇔共学では、自分の能力を試す前に、男性優位の風潮に押され、早いうちから男を立てることを覚えて、男の補助役に慣れて、自分に挑戦することなく終わる

    ●愛情の行方
    ・愛情は、食事と同じで、相手の血肉となってみんな消化されてしまう。普通は返ってこないと思ってよい。

    ●身体化した古い美意識はなくせないけれど、意識はできる

    ・男らしさ、女らしさの美の規範がインプットされているから、相手がその「らしさ」からは売れたとき、相手への幻想が崩れる。幻想がおおきければ大きいほど、幻滅もまた激しい。=古い美意識
    ・「もう一人の自分」は相手の人格とは無関係に、突然作動する。
    ・古い美意識は、拭い去ることは難しいが、でも自分で自覚し、意識化するだけで、その弊害を少なくすることができる。意識した時点で、人はその古い美意識と新しい美意識のいずれかを選択できるから。

    〇良い女
    ・自分で働いて、自分で食う
    ・自分名義の給与や財産を持つ
    ・たまにおごる
    ・自分の意見、自分の感性を持ち、主張する
    ・愛よりおもしろいものがある
    ・いろいろな価値:顔・性格・知性・体力・仕事の能力・・・
    ・人間は意識で磨かれる、外に出て、多くの人と接する→他人を通して自分がかわる
     
    〇恋愛とは
    ・パワーゲーム
    ・神秘・未知が必要(=一番魅力的 )

    ×ダメな女
    ・モテる、女らしい、とか言われることにアイデンティティを求める
    ・男の目で自分を見る
    ・男に食わしてもらう
    ・愛に生きる(←男の陰謀)
    ・ハイレグ/バレエ・・脚が長く見える

    ×ダメな男
    ・世の中の流れに無頓着
    ・人格の陶冶なるものを怠る
    ・周囲からチェックされることもなく育つ
    ・「男を立てよ」
    ・母親から精神的に自立していない
     =女性を一人の人格として認める訓練ができていない 
     =女性を母親代わりにしてしまう

  • 新聞で連載されたエッセイ(?)を集めてある本。日常の中にどれだけジェンダーバイアスがひそんでいるかがわかります。ただ、事象と結論がちょっと飛躍してる館のあるテーマもあったかな。田島先生の視点はすばらしいし個人的にも大好きなので、ぜひともその部分がカバーされるとウレシイ。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

田嶋 陽子(タジマ ヨウコ)
英文学・女性学研究者。元法政大学教授。元参議院議員。
さまざまなメディアをとおして身近でわかりやすいフェミニズムを説く。
1941年、岡山県に生まれ、静岡県沼津市で育つ。津田塾大学大学院博士課程修了。65歳からシャンソン歌手として、また70歳から書アート作家として活動をはじめ、コンサートや個展などを精力的におこなっている。
著書に『フィルムの中の女』(新水社、のち講談社+α文庫『ヒロインはなぜ殺されるのか』)、『もう、「女」はやってられない』(講談社)、『それでも恋がしたいあなたへ』(徳間文庫)、『だから、なんなのさ!』(TV朝日)、『田嶋陽子が人生の先達と考える女の大老境』(マガジンハウス)、『だから、女は「男」をあてにしない』(講談社)、『女は愛でバカになる』(集英社be文庫)などがある。

「2019年 『愛という名の支配』 で使われていた紹介文から引用しています。」

田嶋陽子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×