やりたいことは全部やれ!

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062108379

感想・レビュー・書評

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  • 遊びもたくさんやれということ
    お金がかかる
    リゾートも超一流ということだし
    一緒に楽しむ仲間づくりは大切なことだ

  • 残念ながら大前研一氏の著書の中で一番の失敗作だ。「堅物と思われている私は、実はこんなにも遊んでいる」という大前氏の遊びの一面の自叙伝である。

    これでもかこれでもか、と遊ぶ大前氏。なるほど、仕事の合間にそんなに遊んでいたのか。たしかにうらやましい部分もある。しかし、だからなんだ?

    後年2009年の著書の「知の衰退」では、「本書で日本人が行動に移すよう鼓舞したつもりだが、行動に移す者がほとんどおらず残念だ、そうか日本人の知は衰退していたのか?」というを述べている。本書で鼓舞していたつもりでいたとは、甚だ勘違いも激しいと言わざるを得ない。

    私自身は、大前研一という人間は正しいことを言っている人だと思っているので、基本的に好きなのだが、残念ながら大前氏は共感を得ることについて苦手であるということが、本書と「知の衰退」の言質で図らずも分かってしまった。政治家への志をなぜ諦めてしまったのだろう?と疑問に思っていたのだが、なるほど政治家には向かないことが分かった。

    目次
    プロローグ 人生、寄り道、わき道・回り道 7
    第1章 人生を長く楽しく生きる極意 21
    第2章 経営者の素顔 43
    第3章 世界を知る 69
    第4章 旅に学ぶ 111
    第5章 愉快な仲間たち 141
    第6章 死ぬほど遊ぶ 171
    第7章 私のルール 199
    エピローグ 人生の収支決算 222

    <メモ>
    第1章
    034 (スタンフォード大学)授業で取り上げるケース(実例)も古いものばかりで、ほとんど生きた経営は教えられていなかった。スタンフォードにしてからその程度であった。しかも学生は成功のパターンを覚えようという意識が強く、経営の奥深さや難しさに関しては学ぼうとしなかった。こんなガキを相手に話をしても時間の無駄だ、というのが私の結論である。
    037 (数多くの連載について)これらのことは、毎週とか、毎月とか、反復性のあるものが多い。したがってリズムとなり、生活のアクセントとなっている。リズムが出てくれば、やっていてもあまり疲れないから続けていけるのである。
    038 (コンサル)業界そのものがまだてきていない状態。失うものがない。これが幸いして、いろいろ考えたり実行に移したりしている間に、いつのまにか私の考えたやり方が世界標準になるようになった。「ストラテジック・マインド」(企業参謀)

    第2章
    057 (川上源一)ピアノを買ってください、と言うのではなく、音楽を教えしましょう、という真にマーケティングの真髄のようなシステムを、貧しいころの日本に作り上げてしまったのだ。そのお陰で、1980年には日本の家庭におけるピアノの普及率は20%(アメリカやドイツの倍)を超え、世界一となっている。

    第3章
    072 世界がその町なしにはやっていけない、というほどのポールポジションを獲得した市町村が日本にあるだろうか?新潟県燕市は数少ない事例だろう。こうした町が全国で1500くらいあるのがイタリアだ。
    073 今やファッションの世界も、値ごろ感で勝負するところと、高級ブランドのように顧客満足度という価値で勝負するところに二極化している。市町村がほとんど一村一品運用のようにふかーく世界に入り込んでいかなくてはできる芸当ではない。
    103 講演仲間:ネグロポンテ、アルビン・トフラー、トム・ピーターズ、ポール・クルーグマン、ピーター・ドラッカーなど
    104 ニューヨークのリー・ビュローというところがすべて斡旋・手配をする。
    105 我々の相場は、1回の講演(45分から1時間半)で5万ドル。エージェントが30%ほどピンハネするから、実入りは35000ドル。

    第4章
    112 私は新しく行くところでは、かならずはじめに不動産屋に立ち寄ることにしている。市の主要場所、不動産相場、ライフスタイルを知る。

    第7章
    202 学校の成績がいいと、そのときの花形産業しか目に入らないので、結果として人生の選択肢を狭めてしまう。
    203 子供のほうが時代の息吹に敏感であり、子供が感じている世界のほうが正しい。
    204 私が息子たちに強調していること「自分に対する責任、家族に対する責任、社会に対する責任、日本人として日本という国に対する責任ーこの4つの責任だけはつねに自覚していろ。あとは自分の好きなことをやれ、自分の人生は自分で決めろ」
    212 私が本来それほど重要ではないこと(生活習慣、仕事部屋、秘書、書類、メモ帳など)に、こだわりを持つには理由がある。あくまでも生活を簡単にし、ものを忘れたり、いちいちどうしようかと迷わなくてすむからである。

  • そのうちにやるはやめて、すぐに行動おこしましょう。との主張には説得力あり、そうなりたいと思える内容。後半は、著者の自身の経験談で、どんなことでもなんとかなると示していただいている。エピローグにあった日本人が遊ばないというか遊べないように消費行動していることが根本なのかと思った。

  • とりあえず、墓場に金は持っていくな、
    やりたいことはすぐやれ、系なことがつらつらと書いてあった。

    「人の人生を生きるな」は常々著者が言っているセリフ。当本にもまた書いてあった。

    自分ならどうするかが、するすると頭に浮かんでくるようでなければ、これからの人生を能動的に生きることは難しい、と胸に響いた。

    テーマは常に「あなたはどういう人生を送りたいの?」だ。

    あと、海外に旅行する際は、不動産屋を訪ねろっていうのが一番面白かった。

    ①かなり高めの家を買いたいという
    ②本当に買いたいと思わせるぐらいリアルな質問を絶え間なく投げ続ける。
    ③人が住んでいる物件でも居住者に色々質問する。
    ④政府への愚痴が1番リアル。
    ⑤最後は旅行の期間を尋ねられた時、今回は短期間である旨、また何度も来ているからまた来た時に、といって連絡先渡しておけば、追いかけられることはないとの事。
    →こうして地元の人に色々聞きまくって、庶民感覚を身につけ、あたかもそこに何年間も住んでいるようなリアルな情報を得るというやり方になるほどなぁと感心した。

  • 2章くらいまでに書いてあることにはほぼ反論はなく、とても興味深く読ませていただいた。とはいえ以降はさながら旅日記、学び少なく、語りが多くと言ったところ。さすがに読み続けるのは大前研一ファンでなければ厳しい。

  • 本のタイトルにある通りの中身で25頁で総括される。以下に一部引用する。
    ”私の結論はただひとつ。「そのうちに・・・」ということは人生では禁句なのだ。
    もし「そのうちに」やりたいことがあれば、今、そう今の今やりなさい、というのが私のアドバイスだ。やりたいと思ったときが旬なのであり、先延ばしする理由はないのだ。今楽しいと思っていることが年を取ってからも楽しいとは限らない。”
    ここだけを丹念に読み込んで著者の意図を理解できれば、本書の残りの部分はすべて「おまけ」だ。だが、そのおまけ部分も面白い。日本の名経営者の素顔と称した裏話的なエピソードがあったり、世界中を講演で回る著者の紀行文的な楽しみ方できたりと、どの部分を読むかで印象はかなり変わる。
    個人的には、ヤマハ創業者の川上源一氏のエピソードが深く印象に残った。仕事でもいくらか関わりがあって、少し見方が変わった。

  • いつもの大前節。
    読むと、その大胆さにあこがれ、勇気ずけられる。

  • "久しぶりに、大前研一さんの本を手に取った。彼の遊び術、人生の哲学など綴ったエッセイ。
    共感したところは、子育て論。我が家には子供がいないが、彼の子育て論に近い感覚。
    「自分、家族、社会、日本に責任を持って生きろ。それ以外は、自由にやりたいことをやれ」とある。
    また、親の経験は、変化の激しい社会ではかえって足手まとい。江戸時代ならまだしも、親の価値観を押し付けては、子供は将来困る。というようなことも言っている。
    その通りだと思った。
    人生楽しもうという本。"

  • 時間があれば

  • 読み終わって確信した。昔、読んだことが有る、と。

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著者プロフィール

1943年、福岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号を、マサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号を取得。(株)日立製作所原子力開発部技師を経て、1972年、マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。 以来ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を務める。現在はビジネス・ブレークスルー大学学長を務めるとともに、世界の大企業やアジア・太平洋における国家レベルのアドバイザーとして活躍のかたわら、グローバルな視点と大胆な発想で、活発な提言を行っている。

「2018年 『勝ち組企業の「ビジネスモデル」大全 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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