変身のためのオピウム

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 80
感想 : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062108515

作品紹介・あらすじ

22人の女神たちのめくるめく陶酔と恍惚。物語のつづれ織り。

感想・レビュー・書評

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  • けっして読み難いわけではないのに、なに一つとして分かり得なかったという奇妙な小説。知識を得ることだけが読書の持ち前ではないのだからそれでいい。なぜならば読書はオピウムでもあり、その快楽に身を委ねることができればやったってもんだ。22人のギリシャ神話からの登場人物を当て嵌めた22の連作。いくつものイメージが連なり名もない路地へと分岐され、縮んでは膨らみ変化しゆく空間、そして肉体。これら綴れ織る言葉の芳醇を味わうことの贅沢さよ。多和田葉子は言葉の魔術師、ミラクルを起こす。

  • 実に難解な小説である。タイトルの『変身のためのオピウム』からして意味不明だ。オピウムはアヘンや麻薬のことであり、マルクスの『ヘーゲル法哲学批判序説』の中の言葉「宗教は民衆のためのオピウムである」からとられているのは明白。しかし、そうだからといって何が分るといういうものでもない。スタイルは一見したところは長編小説だ。しかし、物語全体を貫流するプロットは、これまたあるような無いようなだ。表現のところどころはシュール・レアリスムを想わせるのだが、シュールではない。しいて言えば西脇の「旅人かへらず」に似ているか。
     この小説はけっして観念的な意味で難解なのではない。ひとえに小説作法のあり方において難解なのだ。従来のどのような範疇にも入らない。

  • 訳が分からないような、妙に納得するような。なんだか止められない。

  • 比喩が難しい、まるで日本語訳したような…2、3度熟読してあぁあ、となりそうな。またいつか読みます。

  • 様々な、あるいは一羽、白鳥が現れてはまた現れる物語。

  • なんとつかみづらい雰囲気、なんと怪しげな香り。

    もう少し間をおいて再読したい。

  • 少しずつ言葉が連なって繰り返されてストーリーがうまれている。何がいいたいのかさっぱりわからなかったし、言葉の繋がりがなんのこっちゃーって感じで途中で断念(´-ω-`)笑

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著者プロフィール

1960年生まれ。著書に『犬婿入り』(芥川賞)、『雪の練習生』(野間文芸賞)、『雲をつかむ話』(読売文学賞)、『献灯使』(全米図書賞)『地球にちりばめられて』『星に仄めかされて』など。

「2022年 『にごりえ 現代語訳・樋口一葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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