天を衝く〈下〉―秀吉に喧嘩を売った男・九戸政実

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  • 講談社
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感想 : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (567ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062108829

感想・レビュー・書評

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  • この著者の作品は、主人公が切腹や戦いにワザと負けて殺される。と言う話が多い。全ては家の名汚さぬ為、家を残す為、と言った意地の部分が当時の武士達にとって大事だったのだろう。でも、本当に皆んなそう思ってたのかな?と時々思う。

  • 南部の血を残し
    豊臣の天下に異を唱える為に
    九戸政実は南部から別れ5千の軍で豊臣軍10万と闘った

    南部の為
    後の世の子らの為
    豊臣に喧嘩を売った。
    大義があればこそ不利な戦と分かっていながらも5千もの軍になった。最期の死に様まで熱かった。

  • 高橋作品、「火怨」「炎立つ」に続く東北三部作、最終編。

    三部作の最終編を飾るに相応しい、満点の主人公の格好良さ。正直、最初はこれまでの蝦夷の人間と違い、策士過ぎて、あまり好きになれなかったのだが、途中で一転、戦国の時代に生きる武士として、九戸政実の生き方が一番正しかろうと思われる。これほどの武士らしい武士の生き方に、最後の篭城戦など、心が奮えるばかりだった。最後は必ず数を相手にしなければならない陸奥の人間の運命なだけに、「火怨」のアテルイ、「炎立つ」の藤原氏と同じ決着の仕方で終わるのだが、どの時代においても彼らの人間としての強さは計り知れない。今の東北の苦境の状況は言わずもがなではあるが、彼らの強さは現代の人間にもきっと受け継がれているはず。この期待を信じていたい。この時期にこの三部作が読めて本当に良かったと思う。

  •  もしかすると天下を争うこともできたかもしれない。
     政実の一生を見ていると、そんな可能性も考えてしまう。
     遠く都から離れていること、あるいはほんの少し遅れて生まれてきたこと。本家との確執。様々な要因があってのことと思われる。それも「運」のうちと思えば言っても虚しいこと。

     もっともっと、調べてみたくなる歴史がありました。

  • 東北地方、平泉、岩手などを舞台とした作品です。

  • 読み応えのある長編。
    豊臣秀吉十万の軍勢に九戸政実は五千の兵で喧嘩を売った、
    その戦闘シーンが孫子の兵法もかくやと思わせるほど圧巻。

    熱くて誇り高く情のある男の中の男!ほんとかっこよすぎです。 

    今まで全く知らなかった奥州の歴史、
    途中まで高橋克彦さんの創作だと思って読んでいました。

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著者プロフィール

1947年、岩手県生まれ。早稲田大学卒。83年に『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞、86年に『総門谷』で吉川英治文学新人賞、87年に『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、92年に『緋い記憶』で直木賞、2000年に『火怨』で吉川英治文学賞を受賞。
本作『水壁 アテルイを継ぐ男』は、著者のライフワークである東北を舞台とした歴史大河小説シリーズの一作で、時代の順では『風の陣』(全五巻)、『火怨 北の燿星アテルイ』(上下巻)に次ぐ作品となる。以降、『炎立つ』(全五巻)、『天を衝く』(全三巻)と続く。

「2020年 『水壁 アテルイを継ぐ男』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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