- Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062110716
感想・レビュー・書評
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タイトルとは裏腹にずいぶん、専門的、構造的な考察の対談がなされており、クライアント当事者であり、漫画家であるイラ姫さんもこの重く見える問題を、ポップに描いており、
笑いながら読めば虐待やACの出口が見えるだろう。
ACのカウンセラーとして著名な信田さよ子さんも、世間のジョーシキをひっくり返すような発言をしている。
虐待の問題は、親と子だけの問題ではない。医療が薬だけ出していればいいというものではない。
「症状を出している人より家族を」「専門家は無力」「アディクションの底つき」の三つが揃えば、今の医療はひっくり返ってしまうのである。
親と子の間に介入した「中立」はマヤカシで、かならず権力のある方の耳になってしまうということ。
人の心は自分には分からない。「共感」「分かる」「ゆるす」はうざい。
家族は皆機能不全。いい家族なんてものがあれば、宝くじに当たったようなもの。
「親は子どもを愛して当然」「いい家族」幻想にとらわれてはならない。
子ども虐待は自分一人でヒューマニズムをかざして解決しようとしてはいけない。「私たち」になにができるかという視点で、児童相談書に通報したり弁護士に相談したりすること。かならず複数で介入しなければならない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
原宿カウンセリングセンターはやっぱりACのメッカなのか
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367.3
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Child Abuseの経験者であり漫画家であるイラ姫さんと、アダルトチルドレン関係の著作で知られる信田さよ子さんの対談形式漫画です。
漫画なのでさくさく読めます。
入門編として最適の1冊かもしれません。