黒と茶の幻想 (Mephisto club)

著者 :
  • 講談社
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レビュー : 232
  • Amazon.co.jp ・本 (624ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062110976

感想・レビュー・書評

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  • すごく分厚いんですが、ずーっと読み続けていました。おもしろい。
    先が気になる。やめられない。三度の飯より続きが!みたいな感じ。

    それぞれ別の家庭を持っている、学生時代の友人たち4人が再開して旅行するっていうのもすごくいい。
    以前読んだのは学生の頃だったけれど、社会人になった今のほうが共感できる部分が多い気がする。
    家庭を持ったらさらに共感できるようになるんだろう。この先の楽しみが増えました。

    思い出話のような、クイズのような不思議な会話を繰り返しながら、それぞれが過去を振り返っていく、過去の自分と向き合っていく様はすごくおもしろく興味深かったです。
    またその話のひとつひとつが伏線としてきちんと生きているんですよね~素晴らしい。

    最初にも書きましたが何しろ長いお話なので、ゆっくり時間が取れるときのご褒美的な本として大切にしまっておきたいと思います。
    また、この本を読む前にはぜひ「三月は深き紅の淵を」をどうぞ。

  • 学生時代に仲良かった4人が再び集まって、「美しい謎」に思いを巡らす旅へ。
    1日目から4日目までの4部構成。一部ずつ語り手が変わって、その内なる森へと迷い込む。

    この構成がとてもよくて、気になってなって、すごく長いのにあっとゆー間に読んでしまいました。
    とにかく語り手の順番がこれ以上はないくらい完璧。
    ラストも悪くなかったし、きれいにまとまっていました。

    蒔生のとこが一番おもしろかった。よくわかんないような、わかるような蒔生の森。優里と紫織もなかなか興味深かったし。
    確かに蒔生は魅力的だけど、でも利枝子みたいに結婚してるのに蒔生みたいな存在がいるってやだなぁ。


    ただ、Y島だのJ杉だの意味のない伏せ字がどーーーしても気になってしまった。
    屋久島でいいよ!縄文杉でいいよ!

  • 屋久島を舞台に、4人の中年男女が「美しい謎」を間食がわりに持ち寄って、散策する。

    『三月は深き紅の淵を』で、↑前述の話がほんのチラリと出てきた構想を巨大化したもの。巨大すぎるだろw

    日常は些細な思い違いから、取り返しのつかない事態に発展することが、よくある。
    冷静な節子の語りがいい。

  • 社会に出たあと、本当の意味で利害関係のない友人を作るのは難しい。やはり見栄を張ることなく、自然に付き合えるのは学生時代の友人だな〜と思う。と感じさせる作品。

  • 恩田陸の中で、マイベストかな。
    爽やかさも毒も美しい過去も下世話な現実も全部あって、すごくいい。

  • この作品に登場する憂理と,『麦海』に登場する憂理は同一人物なのかちょっと疑問に思った.

  • 学生時代の仲間4人が中年になって屋久島に旅行にいく話。
    過去の美しい謎をテーマに旅をする。

    以前、図書館でハードカーバーで借りた。
    そのときは英語辞書並みの厚さで読むのが大変だった。
    上下巻で文庫版が出たので早速買った。

    会社勤めにはとても胸に響く作品だと思う。
    主人公の4人それぞれの思いに共感してしまう。
    一番マキオちゃんが好きである。




  • 本にはどれでも読むべきタイミングというものが存在すると思う
    たとえばそれは年齢的なものだったり
    季節が関係してきたり
    この本はまさに今私が読むのにぴったりなものだったと思う


    おおまかな筋は大学時代の友人四人がY島に旅行しに行くというもの
    それぞれが家庭をもっており(別居中だったり新婚だったりの差はあるけれど)久しぶりの気分転換といったところ


    この本を読んで思ったのはまず友人関係のこと
    登場人物は30代後半という世間一般にいう大人に部類される年齢であるからかもしれないけれど
    四人とも分別もあり境界線を弁えている気がした
    それはたぶん大学時代にも同じだったんだろう

    日常生活の中で越えてはいけない一線というものに遭遇することはしばしばある
    知られなたくない話を振られて困惑したり
    聞かれたくないことに触れられて憤りを感じたり
    逆に相手のそうゆう部分を突いてしまって苦い顔をされたり

    そんな境界線をこの本の主人公たちはうまく見極めていると思った
    ここぞという時は話を振ることもあるけれど
    微妙な距離の取り方には舌を巻くものがあった


    四人のうちの一人が提唱した「謎」持参というのも面白かった
    最初は本当に自分が体験した不思議な出来事の謎解きという感じだったんだけど
    最後は大学時代の疑惑を晴らす感じになっていった


    本当に今の私にぴったりな本
    多少退屈なところもあったけれど
    恩田陸さんの小説の中ではだいぶ好きな方に入ると思います

  • 恩田さんの作品で1、2位を争うくらいにだいすき‥*
    面白いし飽きないしわくわくする。
    恩田さんの書く、登場人物の会話がスキです。
    生き生きしている。

    まだ1度しか読んでないから、もう一度じっくり読んでから感想まとめよう!

  • 大好きで大好きでたまらない本。何度読み返しただろうか。
    学生時代の友人四人で旅をしつつ過去の謎をとき、ウィットにとんだ会話をし、お互いを探り当う話。筋ではなく、雰囲気を楽しむ本。

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著者プロフィール

恩田陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞、第5回ブクログ大賞などを受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。同作は2019年4月に文庫化され、同年秋に石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化される。

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