黒と茶の幻想 (Mephisto club)

著者 :
  • 講談社
3.72
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本棚登録 : 1394
レビュー : 232
  • Amazon.co.jp ・本 (624ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062110976

感想・レビュー・書評

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  • 同級生に紹介してもらった一冊。
    こんなに良い本を紹介してくれてありがとう!すごいよ、恩田陸!と思った。
    大学時代の友達同士が、40歳手前で再会し、Y島へ旅行へ行く話。でもその旅行はただの旅行ではなく、それぞれの抱える過去の謎を解き明かす旅行だった。
    中心となる登場人物は4人なのだが、どの人物の心情も丁寧に描かれていて、またそれぞれが抱える過去の謎も“美しく”哀しく、綺麗で濃い物語だった。読んでいて泣き出しそうになってしまうような表現がいくつもあって、そこも素敵だった。

  • 大自然の描写や、立っているだけの人物の気持ちや様子の表現が好き。
    自分の日常の中の小さな幸せを探したくなる、
    ただ、物語の核が少し弱いので、物足りないかな。

  • すごく呑まれました
    一日、読み終わるまで本から離れられなかったくらい

    なぜか梅雨の雨の中読んだことばっかり覚えてます
    本が湿ってたのが、実感として残ってる気がして(´`

  • 大人版「夜のピクニック」って感じ。私は恩田さんの作品で一番これが好き。
    まさかあの子がこの作品に登場するとは思わなかった。これ読むと屋久島行きたくなる。

  • ・・・4人の中で、あなたが魅力を感じた人物はダレ?

  • 2010/04/30~2010/05/28
    星4

     長編だった。全部で619ページ。しかも定期テストとかが重なって、読むのにこんな時間がかかってしまった。
     恩田さんの作品は、たぶん読むの初めてだと思う。この作品は気に入ったから、他のも読んでみようと思う。
     超長編なのにところどころに小話があったおかげで全く退屈せずに読むことができた。一体この本書き上げるのに何ヶ月、いや何年経っているんだろう。ここまでネタをつかっちゃって、この後別のを書けたのだろうか。…ってくらい小さいミステリ話がちょこちょこあったのだ。
     視点が章によって変わるのもおもしろかった。たぶん始め少し混乱すると思うからここにあらかじめ書いておくが、この本は4章からなり、それぞれの章の語り手が違う。(一人称小説だ)それぞれの章の主人公はその章の題名となっている登場人物がつとめている。
     はじめ、なんでこんなシステムにしたんだろうなぁ、と思ったが、後のほうになるにつれその疑問は解消した。単純に「すごいなぁ」といえる構造だったのだ。
     最近の短編や中編に飽きていて、どかっと時間が余っている人にお勧めしたい一冊である。

  • ものすごく重たいし(物理的に)内容も暗いというか、頭が良くて屈折をかかえた恩田ワールドのいつもの住人たちが4人で延々と話をしながら森を歩く....話なのだが、好きだ、としか言いようがない。
    4人の中では蒔生に惹かれる。
    現実にいたらあまりお近づきにはなりたくない人のようだけど。

  • 4人の学生時代の友人である男女が大人になってから屋久島(Y島となっていますが、明らかに屋久島ですよね??)に旅行に行って、それぞれが持ってきた大小さまざまな「謎」を解きつつ、島をめぐっていくというストーリーです。
    この旅行の中で劇的な事件があるわけではなく、過去に起こった出来事や、普段自分が直面している問題、学生時代のわだかまりなどを淡々と話していくという感じ。
    大人版の「夜のピクニック」といった印象でした。

    特に大きな事件はないけれど、人間同士の「何故??」がたくさん詰まっていて、分厚い本なのに全然飽きませんでした。恩田陸さん、すごいなぁ。

    しかし、私が好きなキャラ「優理」のその後が描かれていて、意外な展開に戸惑いました。
    ああああーーー。私の好きなはつらつとした優理がぁぁぁぁ。
    そのあたりはネタバレになるので書けませんが、優理がぁぁぁぁぁ。

  • 今はすっかり売れっ子作家になってしまった恩田陸の、比較的初期のお話。
    大学の同期だった4人のおじさんおばさんが、屋久島に旅行に行く話。はっきし言ってそれだけ。旅行中、みんなで謎を出し合って、それを解決したりしなかったり。特に大きな事件が起こるわけでもなく。でもめちゃくちゃ面白い! 
    謎とはちょっと違うけど、節子の話がグッときた・・・。すっごい明るく楽しいキャラってポジションの節子に、そんな現実が・・・って感じで。

    恩田ファンなら当たり前のように知ってる『三月は深き紅の淵を』っつう初期の作品とリンクしています。三月もものすごい話だ! 三月のものすごさは、この「黒と・・・」やそのほかの本との相乗効果で表されています。それぞれ単品で読めるけど、全部読むとさらにすごい!!

  • 楽しめました!各章が登場人物の名前になっていて、私としては
    最後の章は「蒔生」かな?と勝手に思っていたのですが、意外な人が最後だったので
    客観的な視線で物語を締めくくれたので分かりやすかったです。
    内容は、1つ1つ結び目を解いていくような印象でした。

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著者プロフィール

恩田陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞、第5回ブクログ大賞などを受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。同作は2019年4月に文庫化され、同年秋に石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化される。

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