黒と茶の幻想 (Mephisto club)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1394
レビュー : 232
  • Amazon.co.jp ・本 (624ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062110976

感想・レビュー・書評

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  • 大人の遠足、大人の修学旅行。不思議な謎は持ち込まれたり、その場で出会ったり。それぞれが納得できる答えを探していく中で、4人の過去にまつわる謎もほどかれて…。タブーの恋愛を織り混ぜて、そこは恩田さんらしいと感じました♪四人ともが魅力的で、確実に老いながら過去に触れる様は私も経験してみたい程の強い友情が存在していました。一癖も二癖もある蒔生と紫織の存在が光りました。決して気持ちの良い人達ではなかったけれど。自分が優しいと思っている人より、自分は優しくないと知っている人の方が優しいのよ…そうであって欲しいです。

  • 厚い!笑 四人の会話だけ追っていくと実際の設定よりずっと若く感じられたんだけど、きっと昔の知り合いっていくつになって会ってもあんなかんじで会話するんだろうな。

  • 数十年来の友人同士が屋久島を訪れ、過去の秘密を話し合うという、非常に不穏な感じがする物語。特に最後の語り手がとても感じのいい女性なだけに、実はすごく後味の悪い小説だったらどうしよう、と警戒していたのですが、そうか、こんなふうに締めるのか。人の底知れなさを思わせつつも、根底には、いろんなものを受け入れて変わっていける人間に対する信頼があって、ほっとしました。

  • 学生時代の同級生だった利枝子、彰彦、蒔生、節子の四人は、卒業後十数年経って、Y島に旅をする。四人の心に当時の彼女の影が現れる。闇の中に閉ざされたあの頃に出来事。それぞれが一人称で語る物語。

  • 学生時代の友人である男2人と女2人が、日常を離れ、とある島の有名な杉を見る旅をする。旅のエッセンスは「美しい謎」。4人に影を落とす憂理という女、彼女は今どうしているのか。 憂理は他作品に理瀬のルームメイトとして登場する。私は彼女がけっこう気に入っていたので、今作での思い詰めた描かれ方に切なくなった。

  • 言うなれば大人版の「夜のピクニック」。
    学生時代を共に過ごした男女4人が40歳を目前に屋久島へ旅行する事になる。テーマは「過去と向き合う」。
    恩田陸の作品は登場人物に感情移入しやすい。章ごとに語り部が変わるため自分自身の心理描写も4人分描かれているが、ちょっとずつ似てる部分があり楽しい。特に薪生には共感を感じる。
    3章まではミステリ色が強いがほぼ3章で解決し4章はエピソードに近い。
    全体に共通してるのは旅に出る事で非日常を得る。

  • 森が迫ってくる様な

  • [ 内容 ]
    目の前に、こんなにも雄大な森がひろがっているというのに、あたしは見えない森のことを考えていたのだ。
    どこか狭い場所で眠っている巨大な森のことを。
    学生時代の同級生だった利枝子、彰彦、蒔生、節子。
    卒業から十数年を経て、4人はY島へ旅をする。
    太古の森林の中で、心中に去来するのは閉ざされた『過去』の闇。
    旅の終わりまでに謎の織りなす綾は解けるのか…?
    華麗にして「美しい謎」、恩田陸の全てがつまった最高長編。

    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 理を憂う。

  • やっぱり、恩田陸さんの本ってすごい。

著者プロフィール

恩田陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞、第5回ブクログ大賞などを受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。同作は2019年4月に文庫化され、同年秋に石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化される。

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