チャイナ・インパクト

  • 講談社 (2002年3月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062111522

みんなの感想まとめ

中国の経済や社会の本質を理解するためには、単一国家としての視点を超え、多様な地域の特性を考慮する必要があります。特に、成功した日本企業の事例からも分かるように、特定のメガリージョンに焦点を当てる戦略が...

感想・レビュー・書評

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  • 14中国を単一の国家として眺めていたのでは、いつまでたっても中国の本質が見えてこない。日本企業が使いたがる中国戦略と言う言葉は現実的にはありえないコンセプト。例えば、サントリーは、中国で成功した日本企業の代表だが、成功の鍵は、中国全土を相手にせず、目標を上海に絞って集中的に展開した事。
    83経済が発展する条件は、人口規模で大体30万人から大きくても1000万人までの間。これがリージョンステイトの理想の経済単位。

  • 古くにさかのぼる本著ですが、今熱い中国のイノベーションの源泉は何なのか、もう1回思い出そうと思って取り出した次第。過去を振り返ってもしょうがないけど、今の日本と「仕組み」に違いがあるのであれば、それは理解しておかないと、どんどん差を広げられるばかりかな、と。

    本著より抜粋:
    1. 中国には、海外で学んだ才能ある若手が多い
    2. 中国のインフラも急速に整備されてきている
    3. 成功のためにはすべてルールは可変であるという考えが徹底している
    4. 多くのメガリージョンが勃興しており、お互いに強烈に競争している。メガリージョンというのは、単に大きい地域という意味ではなく、そこに何か1つの共通項があり、産業的に相関関係が結ばれていること。人材の育成、教育、供給という面でも部品や原材料の供給という面からも、その中でほぼ完結する。

    では、日本はどうあるべきか?
    「中国が今後、紆余曲折はあるにせよ、世界の中で有力な国家、特にアメリカとヘゲモニーを二分するような国家になっていくのは間違いない。その中で、日本はヘタをすると中国の周辺国家に成り下がってしまう可能性があるのだ。」
    「日本は、地域国家やメガリージョンとの付き合い方というのをもう一段深め、彼らが日本なしには立ち行かないくらいの「相互依存体制」に持ち込めばよい」
    「これからの企業の優劣を分けるのは、「誰が中国を一番うまく使ったか」というポイントに大きくかかっている… 現在のところ、日本企業が生き残る条件は、中国をうまく利用して日本のライバルとの競争に勝つこと。中国が日本を倒すと言う構図は、5年や10年ではありえない。そんな簡単に国際事業運営のノウハウが手に入ったら、誰も苦労などしない」

    企業運営のことが説かれていたが、何よりの脅威は、海外留学を経て帰国した優秀な人材プール。留学生の数も減り続け、国際社会での存在感が希薄になっている日本人は、「世界での競争」に怖がらずに突き進まなければ、生き残ることはできないだろう。

  • 中国のインパクトは大きい

  • 中国が台頭し始めた2000年頃の作品。中国を6つの地域に分けてマーケティング戦略を練る必要がある・・など、現代でも通用しそうな理論が書かれており、勉強になる。

  • 中国の今後の発展を分析によって説明している本。
    内容も面白いが、大前さんのグローバル視点についても片鱗に触れることのできる意味でもこの本は面白い。

    こういった本を読むと国内だけではなくて、グローバルに目を向けないといけないとつくづく思う。

  • 大前氏の情報収集力、分析力の高さを感じる一冊。
    いろんな視野を与えてくれるので、思わずあれこれ調べたくなってしまう。

    2002年の本なので、今読むと少し古い情報もあるかと思いますが、それでも十分参考になります。仕事で中国に行くことがよくありますが、これを読んでいくと話のネタになります。

  • 中国を「国」として見るのではなく「地域ごとに国」として見る、という発想がとても面白いと思った。
    確かにそれぞれの経済規模はかなり大きなものであり、その特色も様々なのでそのような対応の方がいいかも知れない。

    また日本の道州制に関しても賛成である。
    これだけグローバル化が進んでいる以上、企業はもはや「日本企業」ではなく「多国籍企業」として世界で活躍しているので、もう国という縛りは逆効果であると思う。
    しかも道州制を導入しても、日本の各州などはかなりの経済規模である。
    その道州と中国の地域が盛んに、互いの特長を活かし交流していくことはとても良いことだと思う。
    これが書かれたのが2002年くらい、道州制に関しては一切進んでいないが、中国だけは確実に発展している。
    日本に魅力がないと思われる前に、素早く行動して欲しいと願うばかりです

  • 2006年くらいに中国に住んでいた時に、読んだのですが、その時の中国の状況は、まさにこの本の通り。大前氏の先見の明には脱帽。

  • 古い(初版が2002年)ですが、メガリージョンや中華連邦といった考え方とそれらをどうやって自社・自国の利益にうまく取り込んでいくかという話は非常に面白いです。

  • 昔に書かれた本だが、だからこそ今読むと面白い。

    日本企業の敵は、中国企業ではなく実は中国の皮をかぶった日本企業だというのはなるほどと思った。

    例えば家電でも
    made in china が増えているが、結局はパナだったりシャープだったり実は日本企業。

    野菜でも、うなぎでも実は商社が売っている。

    ユニクロも中国で作った物を日本で売って、日本のメーカーに大打撃を与えた。
    というのが趣旨。

    しかし、時代は流れ本当に今もそうだろうかと思うところもある。
    中国企業自体も力をつけてきたし、ハイアールの様にな例も今後増えてくる。
    また、本ではメガリージョン(経済圏)を理論の中心だったが、新幹線など高速鉄道網ができつつある現状では別の発展や問題も起こるのではないかと思う。

  • 中国の経済構造を知れるいい本。

  • 書かれた時期はちょっと古いが、中国の発展について学ぶのには適している。

  • 中国は、形式の上では、北京を中心とした中国という国家ですが、
    朱鎔基の経済改革によって、経済という観点から中国を見ると実質的に中華連邦になっています。
    中国の6つの地域に注目して経済の発展を予測しています。
    そして、日本の中央集権国家から道州制への移行を提案しています。
    日中の地域同士で独自の交流を深めて、お互いを抜きでは考えられない相互依存の関係を築け、と説いています。
    こういう、近未来を予測する話は面白いです。
    イマジネーションが刺激され、ニュースが興味深く身近に感じます。

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  • 2002年に刊行されたものであるが中国の国家の成り立ちを知るには非常に勉強になった。

    中国とは一つの中央集権国家ではなく6つのメガリージョンからなる。このメガリージョンは6000万人から1億4000万の人からなり、欧州の国やアジア新興国一国分を優位に凌駕する。そして各々のメガリージョンは競い合っていると事実を理解しなければいけない。また中国製品は劣悪なイメージが強いが不良品率は0.1%以下という企業が多い。今では珠江デルタでは何でも作れてしまう。

    また、東北三省(大連など)は上海や広東地区に負けないように日本企業の誘致を積極的に行ってきた。これは東北三省が元満州であり日本語が堪能な人が7万人もいる。加えて韓国に近いことから韓国語を話せる人も多い。日本、韓国にとって国外で日本語、韓国語を使える人は少ない中非常に有望な地域である。

  • ちょっと古い本だが、中国市場を概観するには有用な本。

    国に頼らず、地域国家、メガ・リージョンとして特徴ある発展を遂げる中国市場。日本の雛形となる考え方だと思う。

    日本の製造パートナーとしての中国との関係は成熟している。次は市場としての段階であり、その場で日本がどの様な価値を提供できるのか、が今後考えるべき論点だと感じた。

  • 書かれたのは少し前だが、中国の今後の可能性について書かれた本。著者らしく、歯切れも良く、非常に分かりやすくまとめてある。個人的に中華系の人々と過去に接点があったが、彼らと接していた時の徹底的に実利を求めていた姿勢を思い出させる。後半の地域別にそれぞれ特色を出していきながら、発展していくという辺りが非常に興味深かった。実現したら面白いだろうな。

  • ・中国は資本主義である
    ・安かろう悪かろうは過去の話,技術も持っている
    ・ただし,使っているのは外国企業
    ・中国産の製品は日本企業が現地生産→輸入しているもの
    ・行政が率先してルール変更しており,経済の自由度が高い
    ・国家ではなくメガリージョンの集合体
     →各地域が特色を出すことで生き残り
     -部品から組み立てまでそろった地域
     -日本・韓国向けのサービス行として特色を出す地域
    ・日本は中国に軽視されている
    ・メガリージョンとは道州で付き合え
    ・日本も地方独自色を
    ・産業空洞化は悪者ではない
     -産業構造の転換(製造→サービス?)が日本の急務

  • 中国を知るうえで参考になった, 2004/10/20


    中国という国のイメージを一新させられた本。
    7年位前友人が中国駐在であり、中国の話はちらほら聞いていたのだが、もうその中国とは全く異なる印象を受けた。また、中国をひとつの国としてみるのではなく、主に6つのエリアで異なる発展をしているのが興味深い。しかも、そのエリアごとに1億人単位の国があるので、このまま発展していけば、日本に匹敵する国が6個新たにできるという感じかも知れない。
    中国のビジネスエリアガイドにもなると思う。
    一方、日本の一極集中による経済の停滞と中国の動きの対比が鮮明だった。
    日本でも著者が主張するように道州制を取り入れるべきだろうと思った。
    例えば、北海道は、東アジアでNO.1のリゾートになれるだろうし、様々な対策をすれば日本もまだ間に合うのではないかと感じた。
    2002年の本なので、既に中国は別の姿をしているかも知れないが、中国を知る初歩の本として面白いと思った

  • 中国脅威論から中国お客様という視点へ変わる必要がある。
    中国が地方国家であるというのは新しい発見であった。
    中国は今後アジア経済の中心として発展していくのは間違いない。

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著者プロフィール

1943年、福岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号を、マサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号を取得。(株)日立製作所原子力開発部技師を経て、1972年、マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。 以来ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を務める。現在はビジネス・ブレークスルー大学学長を務めるとともに、世界の大企業やアジア・太平洋における国家レベルのアドバイザーとして活躍のかたわら、グローバルな視点と大胆な発想で、活発な提言を行っている。

「2018年 『勝ち組企業の「ビジネスモデル」大全 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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